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猫など身近な動物から感染する病気とその対策

埼玉県内で豚コレラが発生し、2019年10月30日には本庄市内の養豚場で豚コレラの発生が確認されたと発表されました(10月30日午後から飼育頭数865頭全ての殺処分を開始)。

本庄市内の養豚場での豚コレラ発生は今回で2例目(10月11日に今回の養豚場から2.2km離れた養豚場で発生)。今回豚コレラが発生した養豚場では農場周辺をフェンスで囲い、感染源となる野生のイノシシの侵入を防ぐ等の対策を取っていたのに…という事態です。

豚コレラの発生した養豚場では殺処分した豚を埋却、その後消毒作業が行われます(2019年11月2日に完了予定)。さらに埼玉県では11月1日から豚コレラが発生した秩父や児玉など、感染リスクの高い地域からワクチン接種を始める予定としています。

本庄市内の国道沿いに設けられた「消毒ポイント」を報せる看板

豚コレラは人間に感染しませんが、身近な動物から人間にうつる感染病はあります。自宅で動物を飼育していなくても園や学校の行事や家族のイベントなどで行った動物園での動物とのふれあいでも感染する可能性はあります。

今回はネコから感染する病気はどんなものがあるのか。そして病気に感染しないための正しいネコとの接し方をまとめました。子どもがいると牧場や動物園で動物と触れ合う機会もあるので、その点の注意もところどころにあります。

動物とのふれあいは命の大切さなどを学ぶいい機会なので、感染するからと過剰に動物とのふれあいを拒否する必要はありません。我が家の次女は飼い猫や熱帯魚をとても可愛がり、その影響か私や旦那の世話を焼くのに毎日一生懸命です。

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ネコとの過剰なスキンシップで病気がうつる

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近年『ペットは家族の一員』という考え方が浸透し、ペットと人間の距離が近づいています。動物を大事にすることは大切ですが、距離が近づくことは動物から病気がうつる危険性が高まることも意味します。

動物から病気が感染する理由は主に動物との過剰な触れ合いです。

ペットと一緒に寝たり、自分の箸でエサを与えたり、場合によっては口移しでエサを与える飼い主がいるそうです。動物から人間に菌がうつる主な感染ルートは口なので、次のことに注意しましょう。

ネコと触れ合ったら必ず石けんで手を洗う

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『パスツレラ症』はWHOが重要な人畜共通感染症として警告を呼びかけている動物から人間にうつる感染症です。日本でも「ペット動物由来人畜共通伝染病」として注意喚起をしています。

パスツレラ症の原因はネコの口の中にいる細菌(パスツレラ菌)です。ネコはほぼ100%常在菌として保有しています。ネコにひっかかれたり(ネコの約20%がツメにも菌を保有)、傷口やその周辺をネコに舐められたり、口移しでエサを与えることで人間が感染する恐れがあります。

パスツレラ菌の感染を防ぐためには、ネコと触れ合ったり世話をした後は必ず石けんで手を洗うこと(アルコールで除菌しておくとさらに安心)。ネコに引っかかれたり咬まれたりした場合は必ず消毒を徹底することが大切です。

パスツレラ菌に感染した場合には、早ければ数時間で傷口が赤く腫れて、痛みや発熱といった症状がでます(傷口付近のリンパ節が腫れることもある)。傷口が関節に近い場合は関節炎を起こすことがあります。傷が深い場合、特に骨に達するような傷の場合は骨髄炎を起こす場合もあります。

免疫機能が低下している人や未熟な乳幼児の場合は重症化し、敗血症や骨髄炎を起こして死亡することがあります。

パスツネラ菌は豚・牛・うさぎなども保有しています。牧場や動物園で気軽に触れ合える動物なので、牧場や動物園に乳幼児を連れていくときは携帯用除菌アルコールを持っていくと安心です(触れたらすぐに除菌。その後必ず石けんで手を洗う)。

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ネコにひっかかれた傷が赤く隆起したら注意

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バルトネラ・ヘンセレという細菌に感染しているネコにツメでひっかかれたり、噛まれたりすると感染します。「ネコひっかき病」と言われ、罹患者の99%が何かしらネコとの接触があったと述べています。米国の調査によるとバルトネラ・ヘンセラに感染しているネコの割合は14~50%です。

ネコひっかき病の場合、傷を負ってから3~10日以内に傷口が赤く隆起してきます。赤い隆起はかさぶた(痂疲)がくっついていて、ときどき中に膿があります。こんな状態になると大凡2週間ほどで傷口周辺のリンパ節が腫れて圧痛(押されると痛い)を生じます。場合によっては発熱・頭痛・倦怠感・食欲不振などの症状がでる、腫れたリンパ節から膿が出るようなことがあります。

ネコにひっかかれたり咬まれたりした場合はすぐに傷口を流水でキレイにしたあと消毒します。出血部があるので消毒は除菌アルコールではなく、マキロンなど傷口消毒用の薬品を使います。

最近は傷を早く治したり、キレイに治すために消毒薬を使わない風潮がありますが、これは過剰に常在菌などを殺さないためであり今回のように感染症を引き起こす細菌を死滅させるためには消毒薬を必ず使用します。

傷口を経過観察し、前述したように傷口が赤く隆起してきたら速やかに医療機関を受診します。担当医師にネコに負わされた傷だと説明するとおそらく血液検査が行われて細菌の有無を確認します。

ネコひっかき病の治療は、通常は傷口とその周辺を温め、必要ならば鎮痛薬を服用するに留まります。しかし免疫機能が低下している人や未熟な乳幼児の場合は抗菌薬が投与されることもあります。

ネコの出産後にインフルエンザの様な症状が出たら注意

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Q熱を引き起こす細菌は主にヒツジ、ウシ、ヤギの体内に生息しています。そのためQ熱は獣医や畜農家など家畜と濃厚接触がある仕事に従事している人が感染するリスクの高い病気ですが、稀にネコから感染することがあります。

特に出産したネコと触れ合ったあとにインフルエンザのような症状がでたら要注意です(発熱、重度の頭痛、悪寒、極度の脱力、筋肉痛など)。

Q熱の原因となる菌がネコの胎盤で増殖するからで、この胎盤から空気感染または胎盤に触れたネコを介して経口感染感染することがあります。ネコからの感染を防ぐためには出産後の胎盤は速やかに処理することが大切です。

Q熱を引き起こす細菌を体内にもっているヒツジやヤギは牧場や動物園で気軽に触れ合える動物なので、軽度な接触ならばあまり感染を不安視する必要はありませんが、牧場や動物園に乳幼児を連れていくときは携帯用除菌アルコールを持っていくと安心です(触れたらすぐに除菌。その後必ず石けんで手を洗う)。

また感染した動物は乳の中にも細菌を排出てしまいます。汚染された生の乳を飲むと細菌に感染する恐れがあるので注意が必要です。

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子どもが大好きな砂場遊びをしたあとは必ず手を洗う

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ネコ回虫はネコに寄生している回虫で、砂場などで遊ぶとその回虫に感染する恐れがあります。子どもは砂場遊びが大好きなので砂場遊びを禁止するのではなく、砂場遊びをした後は必ず石けんで丁寧に手を洗う、さらに砂場遊びをしている最中は口元に手を持っていかないように注意することが大切です。

イヌやネコに寄生した回虫が原因で発症する「イヌ・ネコ回虫症」を発症すると内臓や目に症状が現れます。肺の場合は咳・胸痛・呼吸困難などの症状、肝臓の場合は腹痛・発熱・倦怠感などの症状、目の場合は眼痛や飛蚊症などの症状が見られます。

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