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チェーン装着車のみ走れる区間、全国13か所を指定

現在、国土交通省では雪道で立ち往生を起こさないように、大雪時の道路交通の確保に向けた取り組みについて検討しています。この案が通ると、通行止めレベルの大雪が降ったとき全国13区間の道路をチェーン装着車のみ通行可に制限されます。

埼玉県在住の我が家の場合、上信越道(E18)信濃町IC~新井PAの対象区間が一番身近です。富山県などの日本海側に行くときにこの規制に関わりそうなので、チェーンを車に積んでおこうと決まりました。

今回はこの新しい取り組みと、タイヤチェーンについてまとめてみました。

大雪時の道路交通の確保に向けた取り組み

福井県のあわら市熊坂で大型車が脱輪を起こしたことが原因で国道8号で渋滞発生、記録的大雪によりスタックする車が大量に発生して約1,500台の車両が立ち往生した報道は未だ記憶に新しいでしょう。

国土交通省は2018年12月10日、大雪時の道路交通の確保に向けた取り組みについて(チェーン規制の検討状況)次のように発表しました。

大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の雪が降っているとき(=従来であれば通行止めとなる状況)、勾配の大きい峠でこれまでに大規模な立往生が発生した区間を対象としてタイヤチェーン装着車のみ通行を可能とします。

対象区間は全国で13区間、このうち直轄国道は6区間、高速道路は7区間です。取り組みの具体的な開始期間は未定です。

また、大雪が予想される2~3日前から「通行止め実施の可能性がある」ことを事前広報し、不要不急の外出を控えることや広域迂回、さらに物流車両の運行計画の見直しなどの協力を要請していくようです。

「チェーン装着義務化」と誤解拡がる

「雪が降ったら必ずチェーンを装着しなければいけない」という誤報が飛び交っています。主な原因はNHKなどのニュースの「タイヤチェーン装着義務化」という見出しだけを見て情報を拡散したことです。

国土交通省の発表によると、今回の施策は「本来通行止めとなる状況」という緊急時の施策です。立ち往生の緩和などにつなげるのが目的で、実施する場所も頻度も限定されています(年に数回あるかどうか)。

さらに、国土交通省によると「一般市街地に規制をかけるつもりはなく、市街地を走る分にはスタッドレスタイヤで構わない」とのことです。

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チェーン装着車の方がスタックしにくい

タイヤチェーン装着車のみ通行を許す点について、国土交通省は「タイヤが滑って動かなくなるケースはチェーンの方が少なく、より確実な対策になると判断した」と発表しています。

自動車のタイヤ用のチェーンには金属製、樹脂製、そして最近では摩擦係数のあがる薬剤をスプレーするタイプのチェーンもあります。今回の施策では”通行可能となるチェーン装着車”はタイヤに金属製または樹脂製のチェーンをまいている自動車に限定され、スプレー式のチェーンは対象から外れます。

金属製チェーンと樹脂製チェーンの違い

金属製チェーンと樹脂製のチェーンのメリット・デメリットをまとめると次のようになります。

金属製樹脂製
メリット・樹脂製と比べて価格が安い
・凍結した道路に強い
・コンパクトに収納できる
・乗り心地は金属製より良い
・乾燥路で使っても切れにくい
・種類が多い
デメリット・乗り心地が悪い(振動や騒音が大きい)
・乾燥路で使うとすぐ切れる
・金属製と比べて価格が高い
・収納性が良くない

タイヤチェーンの国内生産量の約20%を占めるトップメーカーは株式会社エフ・イー・シーチェーンです。「雪道楽QⅡ」(金属・亀甲型)、「エコメッシュⅡ」(樹脂・ジャッキアップ不要)がオススメです。

カー用品の大手・CAR MATEが販売している人気商品は「バイアスロン クイックイージー」(樹脂・ジャッキアップ不要)で、国内No.1シリーズのタイヤチェーンとして”取り付けやすさ”に定評があります。『羽鳥慎一のモーニングショー』でも紹介され、チェーン装着未経験者が約1分でタイヤ(1本)に装着していました。

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