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風疹患者1100人超え!5年ぶりに大流行の兆しあり!

風疹が首都圏を中心に流行し、現時点で患者数が1100人を超えています。5年ぶりに大流行する可能性が出てきました。

2018年10月18日(木)に放送されたテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(ゲスト:日本産婦人科医会副会長・平原氏)の情報をまとめてみました。

私は2回の妊娠中の検診で風しん抗体チェックを受けていて安心していますが、他の家族3人(※)は風疹の感染が心配です(死に至ることはないが、重篤化すると脳膜炎になる可能性がある)。

※1歳未満の二子は風疹ワクチン未接種、一子は未だ1回しか接種していないので抗体ができていない可能性あり(抗体未形成は5%の確率)。旦那は記録・記憶ともになし。

風疹患者が1100人超えって多いの?

現時点での風疹患者が1100人は多いです。1000人を超えたのは5年ぶりで、この数字は早くも去年の12倍です(2017年は1年間で93人)。

2018年内の感染者は東京312人、千葉216人、神奈川132人と首都圏に多く、埼玉県でも78人の感染者が出ています(2018年10月16日時点)。

風疹は約5年に1回流行する傾向があるそうです(細かいメカニズムは不明)。

風疹の症状と感染ルート

風疹は風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症です。

風疹ウイルスに感染すると約2~3週間後に発熱やリンパ節の腫れが起こります。風疹が重篤化すると髄膜脳炎になります(兆候がなく発症しているケースが約2割)。

風疹ウイルスの感染力はインフルエンザよりも強いです(※)。感染ルートはせき・くしゃみ等の飛沫感染、電車のつり革・手すりなどの接触感染です。コポー機やキーボードなどでも接触感染してしまうため、首都圏で患者が増えているようです(2013年の統計では男性の風疹患者の7割が職場で感染している)。

※インフルエンザは1人の感染者から1~3人が感染するのに対し、風疹は1人の感染者から5~7人に感染する(接触感染)

風疹の主な感染者(2018年)

いまの30~50代の男性は風疹に対する「免疫抗体が弱い」または「免疫抗体がない」ことが分かっています。特定の世代は風疹ワクチンの接種経験がないことが分かっています

年齢別ワクチン接種状況(2018年10月1日現在)

※あくまでも「接種する機会あり」なので「接種あり」でも実際は接種していない可能性もあります(記録がないことも多い)。風疹の抗体検査をした方が安心です。

一時期女性のみ予防接種していたのは、「妊婦さんは風疹に感染してはいけない」という考えがあったからです。

妊婦への風疹感染を予防する理由

風疹で一番危険なのが妊婦への感染です。妊娠中に風疹にかかるとお腹の子どもが先天性風疹症候群といった先天性の重い障害を負うリスクが高まります。特に妊娠初期の方が危険です。

先天性風疹症候群のリスク

先天性風疹症候群は白内障、難聴などの聴覚障害、心疾患(動脈開存症:動脈に流れていくはずの血液が肺に流れてしまう病気)です。臓器が作られる妊娠初期はリスクが高いです。

ここで注意したいのが、妊婦さんは風疹の予防接種を受けることはできません(予防接種は軽く風疹にかからせる行為のため)。すでに妊娠している人は自己防衛に徹するしか方法がありません。

妊娠中に風疹にかかってしまった場合

妊娠中に風疹の疑いがある場合は産婦人科に直接行ってはいけません。他の妊婦さんに感染してしまう可能性があります。必ず事前に産婦人科に電話しましょう。

また、風疹が流行している場合は出産予定の妊婦以外の産院への訪問をお断りするケースもあります(妊婦は基礎検診で抗体検査を受けている)。産前産後問わず、風疹の感染拡大を防ぐためにもその点は理解をしましょう。

妊娠を希望する夫婦は抗体をチェック

自治体によっては妊娠を希望する男女が抗体検査を受ける制度が整っています。埼玉県でも無料で風疹抗体検査が受けられます(妊娠を希望する女性やその配偶者が対象)。

参考:風しん抗体検査が無料で受けられます(埼玉県公式サイト)

いつ妊娠するかわからないので、女性は早めに風疹抗体チェック、必要ならば予防接種をしていくことが大切です。また、妊婦さんに感染させないために多くの人が予防接種をして風疹感染拡大を阻止する必要があります。

風疹の予防方法

風疹の予防は予防接種のみです。予防接種は内科、小児科、保健所で受けることができます(産婦人科は不可)。記憶違いを防ぐため接種記録は保管しましょう。

予防接種の費用は1万円前後です。定期接種に該当する1歳児と小学校入学1年前の幼児は無料です。

また予防接種は2回が望ましいです。1回の接種では5%の人が免疫がつかないことが分かっています(2回接種すれば99.9%免疫ができる)。

一時的に風疹にかかっている状態なので、女性は予防接種を受けた後の約2ヶ月間は妊娠を避けるようにしましょう。

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