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小学校一年生の交通事故は6月が最も多い!

警察署から配布された資料によると、過去5年間で発生した小学生歩行者の交通事故の約5割が小学校低学年です。

歩行中の小学生の交通事故は4月から6月にかけて増加する傾向にあります。

6月に最多となるのは4月の頃の緊張感が慣れて緩み、注意力が低下してしまうことが原因のようです。周囲の風景も見慣れて「知っているところ」と感じるのも注意力低下の原因になります。

『あやまちは、やすき所になりて、必ず仕る事に候』

これは徒然草の一節で、「失敗は容易なところでこそ起きる」という意味です。

古今東西、老若男女、事故の原因は同じのようです。

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小学校低学年(1~2年生)の事故の特徴

① 14時~18時の間に多発(特に魔の時間帯に多い)

② 死傷者のうち男子が7割

③ 飛び出しが原因の事故が多い

下校時間帯に事故が起きやすい理由

地元の小学生たちの登校・下校風景を見ると、登校時は年長者がリーダーになって列になって静かに歩いていますが、下校時は友達と賑やかに歩いています。

学校を中心に500メートルほどは小学生が多く、地域の見守り隊が注意してくれています。スクールゾーンもあって通る車もある程度注意が促されています(スクールゾーンの規制は登校時間のみが多い)。

学校から離れると大人の目もなくなり危険度が上がります。

お喋りしたり、

ふざけ合って突然進路を変えたり、

走り出したり。

歩行中の小学生の交通事故は『自宅から500メートル以内が多い』という警察のデータもあります。

さらに、陽が短くなる秋~春の場合は下校時間が魔の時間帯に重なることがあります。

周辺が薄暗くなって周囲が見えづらくなる(視界が悪くなる)『魔の時間帯』は交通事故が発生しやすい時間帯です。

子どもの通学路のスクールゾーンを確認

スクールゾーンの規制内容は地域によって異なり、子どもの登下校時間帯の通行実態や道路の構造などを総合的に判断して設置されます。

原則として学校を中心におよそ半径500mの道路がスクールゾーン対象となります。

スクールゾーンに指定された道路は、指定時間帯は車両通行禁止になる場合と、通行は可能だが一方通行や速度規制など通行に規制がかかる場合が多いです。

【注意】車両通行禁止の時間帯でも、通行許可証を受けた車両・緊急車両・道路維持作業車両などは通行できます。

スクールゾーンは下校時に地域のボランティアによって見守られていることが多いですが、スクールゾーンでないところは大人の目もなく子どもたち自身が注意しなければいけません。

子どもの通学路を下見するときはスクールゾーンの場所をし、自宅周辺を中心に子どもに注意しなければいけないところ(見通しの悪い交差点、歩道がなくなる場所など)をしっかりと教えましょう。

交通ルールは全員が守らなければ無意味

子どもには『自分が交通ルールをきちんと守っていても絶対に安全ではないこと』を教えなくてはいけません。

きちんと横断歩道を渡っていても、信号に従っていても、必ずしも安全であるとは限らないのです。

曲がってくる車、信号の変わり目で急いでいる車など、横断中の歩行者に気付かない車はたくさんいます。

特に子供は背が低いため車の死角に入りやすく、運転手が気付かないで事故になったケースは少なく在りません。

子どもには『車が止まってくれると思わずに運転手が自分に気付いているかを確認すること』を教えなくては危険です。

登下校中の事故でケガをしたら学校・保護者に報告

交通事故に限らず登下校中に車や自転車にぶつけられる等してケガをした場合、先生やお家の人に報告するように子どもには教えましょう。

事故の対処は早めが大事なので、周囲に助けを求めるように子どもにアドバイスしておくことも大切です。

子どもがケガをして帰宅した場合、保護者はまず警察に連絡します。

転倒した・体のどこかを打ったという場合は見かけ以上のケガを負っている可能性があるので、直ちに医療機関を受診します。

事故が発生した際は名前・住所・電話番号など加害者を特定できる情報を得ることは大切ですが、子ども自身が聞き出すよう教える必要はありません。

相手が逆上するなど危険があるからです。

加害者が分からなくても警察に届け出することで相手不詳で事故届けをしたという記録が残り、その後警察などの操作により加害者が見つかったときにこの手続きが重要になります。

トラブルに備えて『子ども110番の家』を確認

子ども110番の家とは、犯罪被害に遭った/遭いそうになった子どもが助けを求めてきた際に保護し、警察等に通報を行うボランティアです(警視庁HPより)。

通学路のどこに子ども110番の家があるのか、親子で確認しておくことが大切です。

子供が助けを求めて駆け込んできたときにはまず保護し、次に事情を聞いたあと警察への通報・学校や家庭へ連絡、救急のときには119番通報もしてくれます。

子どもが説明しやすいように、次のポイントに重点を置いた練習しておきましょう。

・何があったのか
(腕を引っ張られた/車に連れ込まれそうになった/抱きつかれた/遊びに誘われた/追いかけられたなど)

・いつ
(今のことか/何分くらい前のことか)

・どこで
(町名や目標になる建物や公園等などの目標物)

・犯人(不審者)の特徴
(男か女か/何歳くらい/身長/体格/服装/どのように逃げて行ったか など)

・子供の身元について
(名前/住所/電話番号/学校名/学年など)

子どもが飛び出したことが原因の事故の場合

子どもが飛び出したことによる事故の場合は加害者が自動車でも子どもの過失ゼロにはなりません。

しかし、道路(公道)上は歩行者が最優先なので飛び出しが原因でも子どもの過失は5~20%となります。

もちろん飛び出した子どもが悪く、飛び出したことへの御小言は保護者の義務です。

しかし同時に保護者には子どもを守る義務、警察への報告や病院での治療など事故に遭って大きなショックを受けているであろう子どもの心身のケアを十分にする義務があります。

転倒した・体のどこかを打ったという場合は見かけ以上のケガを負っている可能性があります。

直ちに医療機関を受診をおすすめします。

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