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今年はほとんどがA型のインフルエンザ

成人の日の午後から突然の高熱(40℃超え)を出した娘。常備している解熱剤(処方された坐薬)で一時的に下がっても、効き目が消えたらまたまた40℃…インフルエンザA型でした。

【2019/2020年に流行しているインフルエンザ】

『AH1pdm09』は2009年に世界的大流行を起こしたインフルエンザウイルスです。2019/2020年の流行も9割がAH1pdm09で、何年かに一度流行るB型ですが今回は1割にも満たない状況のようです。

インフルエンザの感染は飛沫感染です。罹患者の咳やくしゃみに混じったウイルスが鼻等の粘膜から体内に入り感染します。公共交通機関内や混雑している場所ではマスクをすると良いです(使い捨てマスクが清潔でおすすめ)。

インフルエンザの疑いがある高熱がでたら病院に行く

インフルエンザは発症後12~48時間の間に医療機関(病院)での受診が推奨されています。すでに高熱が出ている場合、発症後ある程度時間が経過していると考えるため、直ぐに病院に行きます。

インフルエンザの診断には検査キットが使用されます(検査時間10~15分)。病院でインフルエンザと診断されると『タミフル』などの抗インフルエンザ薬が処方されます(タミフルは体重に合わせて処方される量が調整されるので子どもの体重は把握しておくこと)。

子ども向けの薬は基本的に苦味を少なく工夫されていますが、タミフルは大人と共用の抗生物質なので苦いです。子どもにはゼリー状のオブラート(苦味が紛れるチョコレート系の味)がおすすめです。

子どもがタミフルを飲んだら傍にいる

抗インフルエンザ薬(タミフル)を飲んだらもう安心ではありません。38℃以上の高熱が続いている間は次のことに注意します。

  • 高熱による脱水を予防するため小まめに水分をとる
  • 太い血管が流れている場所(首・脇の下・太腿のつけね)を冷やす
  • 汗をかいたらすぐに着替えさせる
  • 室内の加湿をして風邪などの合併症を防ぐ(抵抗力が落ちているため)
  • 消化のよい食事※できちんと栄養を摂取する

※タンパク質を多く含み胃に負担をかけない卵や豆腐がオススメ

タミフルにも副作用があります(生じる可能性はとても低い)。タミフル服用後に次のような症状が見られた場合はすぐに医師に相談します。

  • アレルギーに似たい症状
  • 血便
  • 意識がはっきりとせずぼんやりしている
  • うわ言を言ったり興奮している
  • 普段と違う突飛な行動をする
  • 幻覚を訴える

子どもの場合は突飛な行動が目立つので、タミフル服用後は子どもの傍にいるようにします(窓や玄関から飛び出す例が見られるので必ず施錠しておく)。

参考|タミフル使用上の注意(厚生労働省公式サイト)

症状はインフルエンザなのに検査結果は陰性?

インフルエンザウイルスは感染すると体内で増えます。インフルエンザウイルス検出キット(検査キット)で陽性が出るには一定数以上のインフルエンザウイルスが必要です。そのため検査キットの使用は発症後12時間後が推奨されています。

インフルエンザの疑いがある場合の受診のタイミング(推奨)が12時間後なのは、インフルエンザの検査キットで陽性が出るにはある一定数以上のインフルエンザウイルスが必要だからです。

大抵の人は発熱していれば正しい検査が可能となりますが、稀に発熱しているのに未だウイルス数が足りない人がいます。いわゆるウイルスに対して敏感なヒト。旦那はそのタイプで高熱で受診しても検査は陰性、風邪薬で1日凌いで翌日検査して陽性になります。

過去2回、B型とA型のどちらでも同じことが起きました。上の娘も同じ体質(?)を受け継いでいるようです。検査キットの結果が陰性の場合は抗インフルエンザ薬が処方できないため、インフルエンザの疑いが濃厚な場合はアセトアミノフェンの解熱剤が処方されて翌日来るように言われています(娘の場合は『アンヒバ坐薬100mg』が処方。10kg未満の乳幼児の場合は切るなどして使用量を減らす)。

48時間以上経過すると薬の効果が期待できない

発症後48時間以上経過すると抗インフルエンザ薬の効果が期待できなくなってしまいます。

健康で体力があれば、抗インフルエンザ薬が効かなくてもインフルエンザは自力で直せます。但し、薬が効かないと高熱の期間が長引いてしまい、熱性けいれん・中耳炎・脳症などの合併症を起こすリスクが高まります。

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