普通二輪の免許をとるために教習所に通い始めました。大学を卒業して約15年、“学校”という雰囲気に緊張しています(゚ー゚*)
普通自動車免許をもっているので学科試験は免除、実技のみの試験です。試験合格を目指して第1段階で最短9時間、第2段階で最短8時間の教習を受けます。
バイクは四輪自動車と違ってバランスをとるという大きな仕事があります。そのため女性は男性ほどに力や体力がないので不利ではあります。
でもやって出来ないことはない、と見るからに阿呆な暴走バイクのライダーたちに勇気を得て普通自動二輪の免許取得にチャレンジすることにしました!
今回は女性ライダーが乗り越えてきた難関、引き起こしを始めとして最初の注意をまとめてみました。
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体格のハンデは努力でカバー
バイクの免許をとるときに女性は不利です。やっぱり体格、力、そして体力のハンデは一般的にあります。でもここで「男女平等」を叫ぶのは間違っているので、頑張るしかありません。逆をいえば、頑張ればできることなのです。
男女の体格差が大きく影響するのはバイクの引き起こしと取り回しです。
【引き起こし】とは「倒したバイクを起き上がらせること」、【取り回し】とは「バイクを押して動かすこと」です。
女性教習生の1番の難関と言ってもよいステップが“引き起こし”です。「女の人生で一番重いものを持ち上げるとき」とさえ言われていて、教習所によっては“教習を受けれるかどうか見極めるため”に入学申し込み時に引き起こしと取り回しをやってみることがあるようです。
約200キロの教習車(バイク)ですが、引き起こしはコツをつかめば楽、実際に私もあまり苦労なくバイクが起き上がりました(「思ったより力あるね」と教官に言われましたが)。
【ポイント】
脚、腰、上半身、腕の順で動かす(バイクを起こし始めるのは③から)
①腕を地面と垂直にしてバイクをつかむ
②腕は真っ直ぐのまま腰の位置を高くする
③スクワットするように脚の力で、手前から奥に押すように持ち上げる
③バイクが上がったら腰をいれる
④まっすぐ立つまで上半身でバイクの姿勢を維持
私には動きながらバイクを支えるため、バランスのとりにくい取り回しの方がつらいです( ´Д`)
教習時間の始まりと終わりには取り回して所定の位置までバイクを動かします。教習所ではバイク(MT)が絶対に動かないようにロー(L)にいれてエンジンを切るので取り回すときには左手はクラッチを握ったまま、右手はブレーキを握ったままなので握力が必要なのです。
「バイクを地面と垂直に立てれば楽に取り回さる」といわれます。しかしバイクを自分の体で支えることが多くバイクは手前に傾きがち、どうしても車体を持ち上げるようにする左手には右手以上に負荷がかかります。
まぁスイスイと動かせるに越したことはありませんが、どんなにぎこちなくて無様でも、どんなに時間がかかっても、バイクを倒さずに取り回せれば基本的な問題はありません。
センタースタンドに要注意
自転車のようにバイクにもサイドスタンド、センタースタンドがあります。
サイドスタンドはバイクの左側にたつ自分の体に向かって傾けるので体で支え、センタースタンドの場合は力の反動を使ってバイクの後輪を持ち上げるのでスタンドを挟み込む右脚を踏み込むタイミングと、バイクの後輪を持ち上げる右手の力をかけるタイミングが大切です。
スタンドを立てるのも大変ですが、スタンドは立てばバランスがよいので安心です。逆にセンタースタンドを下ろすのは、一度後ろに引いて反動でスタンドを倒していきますが、バイクが地面について大きくぐらつくと女性の力では立て直せずにバイクを倒してしまいます(反動がある分ぐらつきやすい)。反動をつけすぎない、反動をつけたあとはすぐにバイクの姿勢維持に力を注ぐ、この2つがポイントです。
教習車(バイク)でありがたいのが“倒しても大丈夫”ということです。自分のバイクを倒さないように、時間と体力の許す限り「バイクを倒さないようにするためにはどうしたら良いか」を学べます。
バイクに乗り降りするときのコツ
人間の体は荷重を変えるときにバランスを崩しやすくなるので、バイクにまたがるとき、バイクから降りるときにバランスを崩しやすくなります。体の小さな女性ほどバランスを崩しやすいです。
バイクにまたがるとき、バイクから降りるとき、右足を上げる前にぐっと上半身を前に傾けて(前傾姿勢になって)両腕(前輪)と左足と体重をかけます。こうすれば右足にかかる体重はなくなり乗り降りしやすくなります。タンクに体を預けちゃうくらいでもいいです。
乗るときに左足の爪先をバイクの進行方向と同じ方向に並べる、バイクと平行にすると左足に体重が乗せやすくなります。
あとは焦らずにゆっくりと、右足を地面につかないようにバイクのステップにのせます。
「出来ないこと」は出来ないと言う
教官と教習生によって教えてもらう順番は少しずつ変わります。“ちょうど良いからついでにやっちゃおうか”的な状況に応じた進め方で、これは四輪の教習でも同じです。
だから時々“教わっているよね”または“知っているよね”風で話が進むことがあります。ここで曖昧な返事は禁物、教わっているから分かる、教わっているけれど出来ない(分からない)・教わっていない、このいずれかでの返事が大切です。
二輪は四輪と違い教習車に危険なときに教官が止めてくれる補助装置がないので、わからないこと、曖昧な点はきちんと確認しておかないと危険です(分からないことと出来ないことは違いますが)。
【了】
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