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電気の契約、アンペア数の変更(スマートメーターの場合)

 この冬は何度も「電化製品が一斉に一時停止して、数秒後に自動的に復旧する」を経験しました。

 私たちは一時的な停電(瞬停)だと思っていましたが、実はブレーカーが落ちたからだとか……なぜブレーカーを上げていないのに自動的に復旧したのか?

 答え、スマートメーターが導入されていたから。

 スマートメーターには契約用安全ブレーカーの機能が内蔵されているため、従来の分電盤のように「ブレーカーを上げる」ということは必要なくなりました。

スマートメーターへの交換

 各世帯でどれだけ電気量を使っているか計測するメーターが、今までは機械式でしたが2014年から順次スマートメーターへと切り替えられています。切り替え工事は原則無料で、東京電力では2020年までに管内の全ての計器をスマートメーターに交換するのを目標にしているそうです。

 但し、「切り替えたい」と契約者が言っても交換してもらえません。基本的に切り替えは電力会社が主導、メーターの定期的な取り替えのタイミングなどに交換しているそうです。

切り替え(交換)によるメリット

 機械式計器からスマートメーターに切り替えられることについて私たち消費者側に特にデメリットはなく、メリットは次の通りです。

  • 30分ごとに使用電力量が分かる
  • 工事不要で契約アンペア数が変えられる
  • 遠隔操作ができるので停電からの復旧が早い
  • 引っ越し時など最終使用量の確認作業(立ち合い)が不要

 基本的なメリットは遠隔で操作できることです。検査員や工事業者の現地作業が大幅に削減され、契約者が立ち会わなくてはいけない負担がグッと減りました。

 また30分ごとに電気使用量の推移が分かるため、電気料金プランの見直しや電気の供給者変更(契約切替)など契約者側が優位に活用できます。

一時的な停電が相次ぐ場合は契約アンペア数を変える

 一時的な停電が相次ぐ場合、電気の使い方に対して契約アンペア数が合っていない可能性が高いのでアンペア数の変更を検討した方が良いです(頻繁にブレーカーが落ちると家電が壊れる原因になります)。アンペア数の契約は通年契約なので、変更後1年間は変更できません

 契約アンペア以上の電機を使用すると契約用安全ブレーカーが落ちます。自動的に復旧するので停電は一時的ですが、停電中に原因となった電気製品の「プラグをコンセントから抜く」もしくは「電源をオフにする」のどちらかをします。短時間内に一定回数以上契約安全ブレーカーが落ちると自動復旧せずに停電が継続し、電気の供給会社に連絡しなければいけなくなります。

 また、1回しか停電していないのにこれが長引いている場合は分電盤内の漏電ブレーカーと回路用ブレーカーの状態確認が必要になります。

電気の小売業者は自由に変更可能

 電力自由化に伴って電力の小売り事業者を自由に選べるようになりましたが、電力の供給会社(電力会社)は今まで通りです。埼玉県内ならば電力の供給会社は東京電力となります。

 スマートメーターの設置や管理は東京電力の担当です。電力の小売り事業者を変えてもスマートメーターを変更する必要はありません(現行のものをそのまま使用)。

 電力の小売り事業者を変更する場合、基本的に新しい事業者のサービス利用開始日は今までの事業者の検針日となります。スマートメーターの場合は検針日が分からないので、必要ならば事業者に問い合わせる必要があります。

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