先日読んだ『服を着るならこんなふうに』第９巻で紹介されていたハイテク素材「ソロテックス」（＃66）。紹介されていた機能（性能）を読んで「便利」「良いな」と思っていましたが、具体的にどこで使用されているか分からず「まあ、旦那がソロテックスを身に着けることはないだろう」と思っていました。普段旦那は作業着で職場に行っているので。
しかしそんなハイテク素材が普通に、先日クールビズで悩んでいた旦那のスーツとして我が家に来ました。何と！AOKIが帝人と協力して作った「at-tech（アットテック）」シリーズに使われていました。旦那曰く「着心地よし」、テロっとした艶のある素材なので華やかな明るい雰囲気があります。
今回は帝人の開発した『ソロテックス』について調べました。
ソロテックスの７つの大きな特徴
- きわだつソフト感
- 優れた形状回復性
- 軽快なストレッチ性
- 高い調和性
- 最高のクッション性
- 優れた発色性
- 環境負荷の低減
ソロテックスはポリトリメチレンテレフタレート（PTT）を使用した繊維で、日本および海外の主要国で特許を取得しています（世界40カ国で商標登録済み）。
PTTはポリエステルの仲間で性質が似ていますが、帝人が改良した新繊維はらせん状の変わった分子構造をしているので、ポリエステルの繊維を棒と例えるなら【ソロテックスの繊維はバネのようなしなやかな動きをする】ことができます。
ソロテックスのカシミアを上回るソフト感
ソロテックスは柔らかく、肌触りもなめらかなので着心地が快適です。その柔らかさは高級素材の代表カシミアを上回っています（※）。
※”柔らかさ”を「繊維を曲げるときに必要な力』で表すと、カシミアが25に対してソロテックスは20。どちらも単位は初期モジュラス（cN/dtex）。
いつまでも美しいシルエットの形状回復性
前述したようにソロテックスの繊維はバネのように動くので、どんなふうに動いても戻ろうとします（この戻ろうとする力が形状回復力）。
シワになりにくいのはもちろん、パンツに多い肘抜け・膝抜け（肘や膝の曲げ伸ばしで関節部分がぽこっと盛り上がること）等の型崩れも抑えてくれます。
また伸び縮みも少ないので寸法安定性に優れ、洗濯やタンブラー乾燥を繰り返しても裾や襟がよれたりしにくいです。
体の動きに合わせて伸び縮みするのでストレス少
ストレッチ性があるのでボディラインに沿ったシルエットのデザインでも着てみると驚くほど締め付け感が少なく、体の動きに合わせて伸縮するためツッパリ感などのストレスとは無縁です。
でも見た目はシュッとキュッと。スーツを着た旦那に「きついんじゃない？試着しなかったの？」と尋ねてしまいました。（旦那の回答は「全くきつくない」）。
タイトフィット＆アクティブな動きを求められるスポーツウエアなどに良さそうです。
他の繊維と混ぜやすいので可能性は無限大
調和性の高いソロテックスは化繊・天然繊維問わず他の繊維と複合しやすいです。とても柔らかいので他の繊維と混ぜても混ぜる素材の特長を損なわず新しい機能を付加することもできます。
コートや寝具にも使われる最高のクッション性
ソロテックスはまるでマシュマロのようにソフトでしなやかなクッション性があります。耐久性が高いのでふんわりとしたボリュームが長持ちしやすく、コートや寝具（枕やふとんなどの中綿）に使われています。
染まりやすいので深みのある鮮やかな色彩が実現可能
ソロテックスは低温でも染まりやすいので、従来よりも深みのある鮮やかな色彩のテキスタイルを実現できます。
ソロテックスの約４割が植物由来原料
ソロテックスの減量のうち約４割が植物由来原料を使用しているため、温室効果ガスの低減に貢献しています。
AOKIはソロテックスを使って『自宅で洗えるスーツ』を作る
AOKIにある「at-techスーツ」は帝人フロンティアが開発した高機能素材「SOLOTEX CREATA（※）」を使い、AOKIが商品企画を行った高機能ビジネススーツです。
急ぎじゃなく、自分の体の寸法が分かっている人は絶対に【AOKI公式オンラインショップ】がお得です。Web限定特別セールもあります。オンラインショップでもアットテックスーツの取扱いあります。2019年8月現在「返品送料無料キャンペーン」もやっているので無料で気軽に”お試し”もできます（返品についてはAOKIの提示した条件を厳守して下さい）。
自宅で洗濯ができるウォッシャブル機能を持たせ、常に清潔にスーツが着られます。春の花粉対策や夏の汗対策で求められた機能です。さらに裏地に吸水速乾性の優れた生地を使用しているので、汗が素早く吸収されていつでも快適に着用できます。
※ソロテックスクレアータは、ソロテックスとストレッチヤーンの高次複合糸をベースに構成された梳毛調ストレッチ生地。
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