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梅の『土用干し』で竹製の盆ざるを使う理由は?

盆ざるの上に並んだ梅酢がついてつやつやしている梅の実

6月中旬から塩漬けしていた梅を干し始めました。これから3日間の土用干しです。スローライフは専業主婦ならではの愉しみです。

私は梅の実を義実家からもらい、大きなタッパーで塩漬けしています。重石は使っていないので、1日1回以上タッパーを降ってあがってきた梅酢を梅の実全体にまぶすようにしています。今年は義父母が北海道旅行に行っていたため梅の実の収穫が遅れ梅の実が完熟し過ぎてしまい、キズが付いたり皮が破れたりしていますが塩漬けは満足の出来です。

大きなタッパーの中で40日間塩漬けした梅の実
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竹の盆ざるで梅の実を干す3つの理由

1年に1回大活躍する盆ざる

梅の実を干すのは竹製の盆ざるが一番適しています。梅の実を干す場合は目の大きなものが良いです(目が細かいと皮がくっつきやすい)。

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【理由1】素材の竹が水分を吸ってくれる

盆ざるの素材である竹は梅の水分を吸ってくれるので水切れが速くなり、乾き方のムラが少ないです。干していると梅の水分が下に溜まるので、定期的にひっくり返してまんべんなく乾くようにします。

素材がプラスチック・樹脂の場合は水を吸わず、乾き方にムラがでて水分が残って住まうことがあります。水分が残るとカビの原因になります。また、ステンレスなど金属製のざるを使うと梅酢で錆びてしまいます。

【理由2】竹は熱くならない

竹製の盆ざるは炎天下に太陽の下に置いておいてもさほど温度は上がらず、触れることもできます。

しかし、金属製のざるの場合は素手で触れないほど、火傷してしまうほど熱くなり梅の実が焼けてしまいます。

【理由3】 竹には抗菌効果があり衛生的

竹には抗菌効果があるので衛生的です。使い終わった後も水とタワシで洗うだけでよく、洗剤を使用する必要はありません。

めちゃくちゃ暑い土用期間に干す理由

梅の実を干すには3日以上の連続した晴れの暑い陽射しと強い紫外線が必要です。梅の実の余分な水分を取り除き、太陽の光と熱で殺菌して保存性を高めます。

「梅の土用干し」というように、梅の実を干すのは夏土用が始まる7月20日頃からが適しています

2019年の夏土用:2019年7月20日~2019年8月7日

「夏の土用」は1年の中で最も暑さが厳しい時期にあたるため、江戸時代にはこの期間の丑の日を「土用の丑の日」と言い、ウナギはもちろん、柿の葉などの薬草を入れた湯(丑湯)に浸かったり、灸をすえたり(土用灸)などをします。こうすることで夏バテや病気の予防をしています。

夏の土用に干すのは梅の実だけではありません。土用の期間に衣類や書物に風を通して陰で干すことでカビや虫の害から守ることができます(土用の虫干し)。 また、この期間は田んぼに水を入れず、土をひび割れるまでしっかり乾燥させます。こうすることで雑菌の繁殖を抑えことができ、根がしっかりと張るようになります。

梅の実を昼夜問わず3日間以上干す理由

美味しい梅干しを作るには梅にしっかり塩を馴染ませることが大切です。

まずは1ヶ月以上塩に漬けこむことが大切です(1ヶ月は目安)。浸け込み期間が短いと梅の実からアクが抜けきらず、塩が馴染みきりません。

次に大切なのは夜露です。日中乾いて浮いてきた塩が夜露に溶けて梅の実に戻ることで塩が馴染み、皮と果肉が柔らかくなります。夜露が降らない地域の場合、夜は梅酢に戻す方法もあります(塩分が濃くなるので注意)。

梅の実の表面がしわしわになったら完成

土用干し2日目の梅の実たち

梅の実の表面がしわしわになって乾いたら完成です。梅の実の乾燥具合を確認しながら干すことが大切です。干し過ぎると固くなってしまいます。

梅の土用干しは3日間が目安ですが、天気がよくなかったり気温が上がらない場合は4日以上干します。

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