うちの長女は便秘になりやすいです。
子どもの便秘患者は増加傾向で、親が気づかずに悪化してしまうケースもあります。その点長女の便秘に気づいているから悪化しない?いえ、何もしなければ悪化してしまいます。
本記事は家事タスク管理アプリ「魔法の家事ノート」で紹介されていたコラム(専門医にきく、子どもの「便秘」の現状 原因・症状・家庭でできる予防&解消法)を参考にしています。
”専門医”は松尾クリニック院長・松尾恒夫氏です。大腸疾患の専門医で、著書に「子どもの便秘は今すぐなおせ」(主婦の友社)があります。
松尾先生は便秘に悩む子どもの患者に対しオリゴ糖の下剤を処方しています。オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を改善してくれます。
そもそも便秘とはどんな症状か?
- 便が毎日1回以上出ない
- 便が毎日出ていてもお腹がはっている
(1)または(2)に該当する人は便秘傾向があります。便秘治療ガイドライン(2017年)によると、便秘とは【本来大概に排出すべき便を十分量かつ快適に排出できない状態】と定義されています。
2011年に松尾クリニック院長・松尾恒夫さん(大腸疾患専門医)が小学生の子どもをもつ母親約1,200人を対象に行った調査では、約半数の子どもが(1)または(2)に当てはまりました。
一方で、自分の子どもの便通は快腸だと思っておる母親は約8割。つまり、親が子どもの便秘に気づいていないケースが多いです。
便秘になった子どもに現れる症状は?
子どもの便秘は直腸に便がたまります。そのため子どもは便秘になると腹痛・肛門痛・お腹のハリを感じやすいです。偏食や寝不足の子どもは便秘になりやすいです。
また、学校嫌いになる子どももいます。友だちの目や衛生面の問題で「学校でトイレに行きたくない」という心理的原因が便秘を悪化させているケースも少なくないからです。便意を感じるタイミングで排便しない状況が続くことも便秘の原因の1つです。
便秘が口臭・体臭・肌荒れの原因になることもあります。腸内に便や老廃物がたまって発生した有毒ガス(アンモニア、スカトール、インドールなど)が血液にのって全身に運ばれるため。
便秘が慢性的になると腹痛大腸がんにかかるリスクが高まり、花粉症等のアレルギーや風邪等の感染症にかかりやすくなると考えられています。
大人の便秘の原因は子どもの便秘とは違う
大人の便秘は直腸の手前にあるS字結腸に便がたまります。運動不足、寝不足、加齢による腸内環境の変化(善玉菌の減少など)、栄養の偏り(偏食)などが原因です。女性の場合は前述した理由の他にホルモンの変化や冷えが原因になることがあります。
薬の飲み過ぎで便意が鈍ることもあります。
親が子どもの便秘に気づくためのサイン
- 毎日便が出ていない
- いつもうんちが硬い
- 量が少ない
- 排便前または排便時に痛みを訴えることがある
- おならが臭い
- 強くいきんでもスムーズに出ない
- 排便後もスッキリしていないようにみえる
- うんちに血がついていたことがある
上の症状が見られるときは便秘傾向があります。3日以上便が出ない場合、激しい痛みがある、血が混じっている、吐き気を訴える、顔色が悪い等の症状まで発展した場合は緊急度が高いと判断して医療機関を受診します(症状は目安)。
下剤に頼らず生活習慣や食生活を改善する
下剤などの薬剤に頼りすぎると便意を感じにくくなり便秘が慢性化しやすいです。子どもの場合は一時的には下剤に頼っても、生活習慣や食生活の見直しをして便秘の慢性化を防ぐことが大切です。
大切なのは腸内環境を整えることです。十分な睡眠をとり、腸に必要な栄養と水分をとって良質の便を作る様にします。オリゴ糖と水様性食物繊維を積極的にとるとよいです。オリーブオイルに含まれるオレイン酸も便の滑りを良くする働きがあります。
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