先日、夏の間使い続けた『蚊遣り器』を片付けました。
『蚊遣り』とは”蚊を追い払うための煙”を指します(「蚊いぶし」とも言う)。夏の季語で平安時代から歌に詠まれ、「燃え立って 貌はづかしき 蚊遣り哉」(与謝蕪村)のように、蚊遣りは情緒のある言葉です。
蚊を追い払う煙を発生させる香は平安時代からあり、原料としてスギ・ヨモギ・除虫菊などが使われました。除虫菊の花に含まれる「ピレトリン」は天然の殺虫成分で、これは金鳥が販売している蚊取り線香の主成分であるプレスロイドと似た化合物です。
除虫菊エキスを使用した100%天然成分、金鳥こだわりの殺虫剤。環境にも配慮した水性処方の殺虫スプレーで、香料無添加なのでニオイが気にならず室内でも使いやすい。 |
蚊遣り器に入れて燻す蚊取り線香の熱源は火なのでコンセントが不要。どこでも使用できるのがメリットです。我が家は不燃性マットを敷いて空気に触れさせながら蚊取り線香を燃焼させるタイプの蚊遣り器を屋外で使用しています。
蚊取り線香を燃やすと脂が発生するので内側に茶色~黒色のヤニ(油性の汚れ)がついてしまいますが、食器用中性洗剤を使えば簡単に落ちます。クレンザーのような研磨剤を使用しなくても落ちます。
蚊遣り器の内側についたヤニが増え過ぎると、線香の熱がそのヤニを溶かして線香の火を消したり、逆に線香の火がついて大きく燃える可能性もあります。10回使用するごとに蚊遣り器を洗えば安全に使用できます。
不燃マットはいろいろなところが取り扱っているので、汚れたり、雨に濡れてグチョグチョになってしまっても交換できます。不燃性で安全性が高いガラス繊維(グラスウール)製のマットを使用するようにします。
線香を燃やすのに空気が必要なので不燃マットを使わずに蚊遣り器に直置きすると不完全燃焼を起こして消えてしまいます。
蚊取り線香を吊るすタイプ |
割れないブリキ製。蚊取り線香の中心にある穴に付属している金属製のホルダーを刺して入れるタイプ(蚊遣り器の下が熱くなりにくい) |
不燃性マットの上に蚊取り線香を置くタイプ。平らで薄い形状になるのが特徴(不燃マットは別売りされているので交換可能) |
1シーズンで使いきらず余ってしまった蚊取り線香は翌年に使えます。翌年に持ち越しても効果が大幅に下がることはありません。
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