弁当やお酒のツマミとして使う『冷凍枝豆』は我が家の常備菜(?)ですが、「採れたての枝豆」の風味には適いません。
収穫した枝豆は急速に品質が劣化してしまうので、収穫したその日のうちに茹でて食べるが一番。こんな贅沢は家庭菜園で枝豆を育てこそなので、今年も家庭菜園で枝豆を育てることにしました。
一昨年は収穫時期を見誤り、成熟したまま放っておいてしまって豆が虫に食べられたりしてしまいました(昨年は使用期限の過ぎた種が発芽しなかったので断念)。今年はしっかりと観察して機を逃さないようにするのが目的です。
スポンサードリンク枝豆の種まきは4月中旬から6月上旬
枝豆の発芽地温は25~30℃です(生育適温は20~25℃)。晩霜の危険がなければ種まきをしても大丈夫です。
枝豆には早生種・中生種・晩生種がありますが、4月中旬の早い時期にまく場合は早生種が良いです。 今回は早生種の枝豆の種が約180円で買えました!
枝豆のタネは日当たりが良い場所にまく
枝豆は日光を好むので日当たりの良い場所に植えます。連作を嫌うので過去2年植えた場所は避けて種をまきます。
また、枝豆は浅く根をはるので保水力のある土壌が良いです。夏に乾燥するところでは実入りが悪くなることがあります。
枝豆の種をまく2週間以上前から土作り
枝豆のタネをまく場所は、種をまく2週間以上前に全体に苦土石灰をまいて深く耕します(土壌酸度:弱酸性~中性)。
種をまく1週間前には肥料を土に混ぜ込みます。枝豆の根には根粒菌がついて空気中の窒素を固定して枝豆に窒素を供給するので、他の野菜を栽培するときに比べて窒素肥料は減らします。
肥料を混ぜ込んだら畝を作ります。株間は約25cm(1条の場合は15~20cmでよい)、条間は約30cmが理想なので、1条の畝は巾40cm、2条の畝は巾60cmを目安に作ります。
畝が完成したら木酢液をまきます。枝豆の種を食べるハトは木酢液のニオイが嫌いと言われています(他に、ハトはバラやミントのニオイが嫌いです)。
根には空中のチッ素を固定する根粒菌が付着してチッ素を供給する
直まきまたは定植の2週間以上前までに苦土石灰を全面に散布し、深く耕します。その後、1週間前には堆肥と元肥を施して耕し、畝を作ります。初期生育をよくし、雑草防除も兼ねるためポリマルチをするとよいでしょう。
枝豆の種は1つの穴に3~4粒まく
枝豆の種は直径4~5cm、深さ2cmの穴に3~4粒まきます。種をまいたら元の面と同じになるように土をかぶせます。ハトなどの食害を避けるために、生葉が出るまでネットをかぶせておくとよいです。
発芽後、子葉が開き始めたら間引いて2本立てにします。種類にもよりますが、枝豆は種まき後およそ6日で発芽します。枝豆は生育が早いので小まめに観察しながら管理します。
いまコメリでは発芽して子葉が開いた2本立ての苗が1苗98円で売っています。ちょうど今が発芽のベストシーズンのようです。
枝豆の栽培では土が乾かない様にする
枝豆は乾燥すると実入りが悪くなるので、土が乾くときにはポリマルチや敷きわらで土の乾燥を防ぐと良いです。
葉が黄色い・生育が悪いときは追肥する
枝豆の葉が黄色く変化したり、生育の悪い時は追肥します(近くの土を耕して肥料を混ぜ込む)。元気に育っている場合に追肥は不要です。
また、根が浅い枝豆は倒伏しやすいので土寄せ(株のまわりを軽く耕して株元に土を寄せる作業)を2~3回行います(最後の土寄せは開花が始まる頃までに終わらせる)。土寄せをすると根の成長も促されます。
開花後2週間たったら農薬散布しない
枝豆につく代表的な害虫はアブラムシ・マメシンクイガ・カメムシです。
アブラムシとマメシンクイガは発生したら、カメムシには莢が小さいときから肥大している期間中に殺虫剤を散布して駆除します。農薬散布は開花後2週間以内までです(それ以降は農薬散布しない)。
若芽の汁を吸って植物を弱らせるアブラムシの発生を防ぐためには、枝豆の種をまく穴に浸透移行性殺虫剤をまいておくとよいです。
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