サイトアイコン 「  」

猫の目に赤は見えないけれど青・緑は見える

9月8日は我が家の猫たちの誕生日です。

誕生日ということでペットフードと、華やかなピンク色で可愛らしいベコニアの鉢植えをプレゼントしたのですが…ふと、疑問に思いました。

猫にピンクは分かるのか

諸説あるようですが、花王の公式サイト(どうぶつ行動クリニック・ファウ 尾形先生監修)によると赤は見えないようです。白の配合率によりますが薄い灰色もしくは淡いクリーム色に見えるんじゃないかと思われます。

つまりベコニアの鉢植えは私の自己満足という結果になりました

まぁ…プレゼントには”よくあること”です。今回は猫の目についてまとめてみました。参考にしたのは「猫は色を識別できるのか?」(花王公式サイト)です。

広告

猫は青と緑が見える

色覚とは目の網膜に届いた光の波長の違いによって別々の色の感覚を生じることを言います。

太陽光は全ての色の波長が集まって白色になっています。例えばこの太陽光が赤色の紙に当たると、赤色の光の波長を反射して人間の網膜に届き、「(この光の感覚は)赤だ」と色覚(脳が識別)しているのです。
  ↑
この色覚を司るのが『錐体(すいたい)細胞』(網膜にある視細胞の1つ)

人間には3種類あり、赤・青・緑の色とその混合色を判別します。猫には青と緑の2種類しかありません

このことから猫には黄色から青色までの色を認識していると考えられています(※猫に色が見えても、色を認識しているとは限らない)。

猫は赤を人間でいう黄色(猫が判別できる赤色に最も近い波長を受信)と判断している説と、黒色(どの波長の光も受信しない)と判断しているという説があります。
  ↓
つまり猫にとってピンクは淡いクリーム色もしくは淡い灰色だと判別される可能性が高いことになります。

…ま、ベコニアの花の形は楽しめそうだから良いことにしましょう

暗闇でも猫には物が見える

網膜の視細胞には色覚を司る錐体細胞の他に、光を感じる『杆体(かんたい)細胞』があります。

猫のような夜行性の動物は人間よりも遥かに杆体細胞が多く、さらに猫の目には網膜のうしろに『反射鏡(タペタム)』があり網膜を通った光を反射してもう一度網膜に通すことができます。
  ↓
つまりもともと僅かな光でも感知する上に、網膜に入る光を増幅する機能もついているので、猫は闇夜でも良くものが見えるのです(人間の6倍の光感知力)。

但し光を増幅する機能と感知する能力があるのであって、暗室のように完全に光を閉めだした真っ暗な闇の中では猫も人間と同じように何も見えません。

猫には蛍光灯よりLEDが良い

猫にとって色の判別よりも光をより多く感知すること、そして敏捷な動きに反応する動体視力の方が大切でした。そのため猫の脳は目から入った視覚情報を素早く処理することができます。
  ↓
瞬く間に通り抜けた物を認識する能力に長けています

人間の動体視力は人間に比べて衰えており、周囲の動きに対する脳が処理する量は猫に比べて大分少なくなっています。それでも「眼精疲労」や「目が疲れた」ということがありますが

本能的に猫は動くもの(周囲の動き)を目で捕らえます。知っていますか?実は蛍光灯の光は猫にとって疲れのもとです。

人間の目には普通に点灯しているように見える蛍光灯の光は、実は細かく点滅を繰り返しているのです。

変化が激しくて人間の目にはずっと明るく見えますが、猫の目には点く、消える、点く、消える…をずっと繰り返しているのです。猫の目と脳はずっとこの変化を判別し続けているので猫は疲れてしまうのです。

報道番組でときどき見かける「フラッシュの点滅に気を付けてください」と言われる状況が、猫にとっては蛍光灯をつけている状況だと言えます。

電灯(照明)には蛍光灯の他に白熱灯とLED電球がありますが、このような現象を起こしているのは蛍光灯だけです。だから猫のいる家は(エコを含めて)LED電球の方が良いと言われています。

スポンサードリンク

モバイルバージョンを終了