2023年10月、国立感染症研究所が発表した情報によると「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎( 溶連菌感染症 )」が全国的に流行しているそうです。
連鎖球菌感染症 の例年の流行は、
- 春から初夏にかけて
- 冬
感染症に詳しい医師は、
新型コロナウイルス感染症の影響は他の多くの感染症にもあり、流行の時期が新型コロナ流行以前と変わっているケースが多く見られ、また流行の規模も大きくなっています。
「 溶連菌感染症 」とは
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎( 溶連菌感染症 )とは、溶血性レンサ球菌を病原体とする感染症です。
「 溶連菌感染症 」は人にうつる
溶連菌感染症 は人から人にうつります。
- 飛沫感染:感染者の口からでる飛沫などを浴びることによって感染
- 接触感染:ものに付着している菌に触れた手で口や目などに触れて感染
- 経口感染:食品を介して感染する
「 溶連菌感染症 」子どもに多いけれど大人も罹る
溶連菌感染症 は子どもに多い感染症ですが、大人も感染して発症します。
大人の場合は免疫力がかなり落ちたときに罹り、ストレス・過労・睡眠不足などは免疫が低下する原因になります。
「 溶連菌感染症 」の症状
溶連菌の潜伏期間は2〜5日で、発症した場合の 溶連菌感染症 の症状は「発熱」「全身倦怠感」「ノドの痛み」が主で、「嘔吐」を伴うこともあります。
子どもの場合は、伝染性膿痂疹(とびひ)や舌がいちご状に赤く腫れる症状(苺舌)が見られ、全身に鮮紅色の発しんが出る「猩紅熱」になることもあります。
大人の場合は 溶連菌感染症 に感染しても、症状がでないまま治るケースが多いです(子どもの頃の感染によって必要な抗体を持っていることが多いから※大人が溶連菌に感染しても発症しにくい理由でもある)。
「 溶連菌感染症 」治療方法
溶連菌感染症 と診断された場合、抗菌薬による治療が行われます。
適切な治療をすれば後遺症なく治りますが、治療が不十分な場合には発症数週間後にリウマチ熱、腎炎などを合併してしまうことがあります。
腎炎(正確には「溶連菌感染後糸球体腎炎」、溶連菌に対するアレルギー反応)を起こしやすいのは免疫力が完成した小学生以上の子どもで、三歳未満の子どもが起こす可能性はかなり低いです。
※溶連菌感染後糸球体腎炎は一過性の灸成人炎で、安静にして食事に気をつければ治る
「 溶連菌感染症 」予防方法
溶連菌感染症 はワクチンが開発されていないので、感染を防ぐためにはうがいや手洗いが有効です。
溶連菌は感染力が強いので感染者はマスクをし、ヨード系のうがい薬で喉を消毒・殺菌してうつすのを防ぐとよいです(適切な抗生剤を服用後24時間経つと、他の人にうつす可能性がかなり低くなります)。
学校保健法により、溶連菌感染症は「適正な抗菌剤治療開始後 24時間を経て全身状態が良ければ登校可能」となっています。
病院に行った当日と翌日は最低でも出席できないと考えると良いです。
「 溶連菌感染症 」かどうかの判断は小児科医が得意
発熱やのどの痛みの原因が溶連菌による 溶連菌感染症 かどうかの判断はとても難しく、その判断は小児科医が得意です( 溶連菌感染症 は子どもに多い病気だから)。
溶連菌がいても「 溶連菌感染症 」とは限らない
溶連菌は健康な人の体にもいるので、血液検査で溶連菌がいると確認されても「 溶連菌感染症 を発症している」とはいえません。
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園や学校に行っている子どもの3割が溶連菌保菌者というデータもある。
適切な診断をして必要以上の投薬を防ぐ
溶連菌感染症 の治療に使わエる抗菌剤は体への影響が大きいので、不必要な服用は避けることが重要で、そのためには「いまの症状が 溶連菌 によるかどうか」の判断をしなければいけません。
医師によると、溶連菌感染症に慣れた小児科医の場合は溶連菌のcolonozation(無害)とinfection(有害)を間違えなく判断できるそうです(溶連菌のcolonizationは治療する必要がなく、infectionは治療した方が良い)。
大人の場合は小児科医の診察を受けられないので、内科医兼小児科医を探すとよいです(我が家のかかりつけ医は小児科医兼内科医。旦那は溶連菌による扁桃炎と判断)。
「 溶連菌感染症 」を発症するかどうかは抗体と菌の数
溶連菌が体内にいても 溶連菌感染症 を発症しない理由は、
- 過去に感染したときに生成された抗体が効いている
- 溶連菌の数が一定数以下
ストレス、過労、睡眠不足などが原因で免疫力が落ちると溶連菌の数が急増し、溶連菌感染症を発症します。