2019年(平成31年)の確定申告期間は2019年2月18日(月)〜3月15日(金)です。この期間内に2018年間分の会計結果を税務署へ報告します。
計算されて出された所得税は、確定申告の期限日である3月15日(金)までに納付します。「口座引き落としでの納税」を選択した人の場合は、約1ヶ月後に指定した口座から引き落とされます。
計算されて出された所得税がマイナス(△)の場合は、指定した口座に還付金が振り込まれます。e-Taxを利用すると還付が早いですが、紙で税務署に提出しても3ヶ月以内にはおおよそ振り込まれます(郵送も同様)。
スポンサードリンク会社員の旦那が確定申告する理由
- 特定口座(源泉徴収なし)での株式譲渡益・配当金がある
- 寄付控除の対象である”ふるさと納税”をした
一般的に年末調整をしている会社員は確定申告する必要はありませんが、上のように給与以外に所得がある場合や、年末調整で対応できない控除がある場合は、確定申告が必要です。
株式の売買などを、特定口座(源泉徴収あり)でやっている人は確定申告が必要ありません。源泉徴収、つまり利益が出た時点で所得税と住民税が徴収されています(1年間の取り引き内で損益通算されている)。
ふるさと納税に関しては「5自治体以内のふるさと納税ならば確定申告不要のワンストップ制度」がありますが、給与以外の所得を報告したり、医療費控除などを報告したり、何かしらの理由で確定申告をする場合は制度は利用できません※。
※自治体宛てにワンストップ制度の利用を申請していても、確定申告をすれば自動的に申請は無効となるので自治体に連絡する必要はありません。
【確定申告書作成コーナー】を活用する
パソコンとプリンターがあれば【確定申告書作成コーナー】(国税庁公式サイト)を利用すると良いです。税金の計算は複雑でガイドなしには確定申告はとても難しいです。
【確定申告書作成コーナー】はある程度分かりやすいガイドがあって、自動計算機能もついているので、このコーナーを利用することで確定申告内容にミスが少なくなります。
確定申告は何度でも修正できますが(期間内に提出された最も新しい確定申告内容が優先される仕組み)、できるだけ間違いはない方が望ましいです。
確定申告をするときに必要な書類
確定申告書類の作成および提出時には次の書類が必要になります。原本を提出するものもあるので注意が必要です。書類を紛失してしまった場合は、会社や証券会社など発行元に連絡してください。
また、確定申告書には押印が必要です。印鑑は認印で問題ありません。
【原本提出】 給与所得の源泉徴収票 (平成30年分) | 会社が発行 (年末調整済み) |
特定口座年間取引報告書 (平成30年分) | 証券会社が発行 ※特定口座(源泉徴収なし)の人のみ |
【原本提出】 株式配当等の支払通知書 (平成30年中) | 証券会社が発行 ※特定口座(源泉徴収なし)の人のみ |
【原本提出】 寄附金受領証明書 (寄付した分全てが必要) | 寄付した全自治体がそれぞれ発行 |
【写し提出】 マイナンバーカード またはマイナンバー通知書 | 本人と家族全員分 (給与所得の源泉徴収票に書かれた家族) |
【原本または写し提出】 本人確認書類 | マイナンバーカードの写しを 提出した場合は不要 |
給与所得とその他の所得を入力
まずは所得に関する内容を入力します。給与所得と株式投資で得た利益について入力することになります。
「作成開始」をクリックすると、青色申告の承認について聞かれます。事業所得や不動産所得・山林所得について「青色申告をする」と事前に税務署に申告して承認を受けている場合はチェックをいれます(青色申告の控除があるため)。
次に申告する人の生年月日を聞かれます。入力した生年月日は、申告書等への表示や控除額の計算に使用されます。
最後に、所得・所得控除等の入力フォームについて聞かれます。【確定申告書作成コーナー】では申告書の様式をイメージした入力画面で利用することができますが、これは分かりにくいので確定申告に不慣れな人はチェックしない方が良いです。
給与所得は「総合課税の所得」の給与所得に入力
給与所得は年末調整済みの源泉徴収票の内容を見ながら転記していきます。何をどの項目に入力するのかは、画面左側の源泉徴収票(見本)を見れば分かるようになっています。
株式等の譲渡益や配当金は「分離課税」に入力
上場株式等の配当金(配当所得)は総合課税になりますが、株式等の譲渡所得等でまとめて申告できます。株式等の譲渡所得等は証券会社等から発行される特定口座年間取引報告書や配当などの支払い通知書を見ながら記入していきます。
ふるさと納税(寄付控除)の内容を入力
年末調整済みの給与所得の源泉徴収票の内容が入力されていれば、ほとんどの控除項目はすでに入力されています。
ここでは年末調整で申請した控除内容の修正または医療費控除や寄付控除などの報告が主になります。ふるさと納税の場合は寄付控除を選択します。
氏名・住所、マイナンバーを入力
納税額または還付金額が提示された後に個人情報(氏名・住所)やマイナンバーの入力をします。マイナンバーは源泉聴取票に書かれた家族全員分の番号が必要となります。
また、還付金の受取りには、預貯金口座への振込みが原則となります(申告する本人名義の口座に限る)入力に誤りがあった場合、還付金の支払手続に時間がかかる場合があります。
マイナンバーが入力されると、確定申告書の作成は終了です。
印刷する帳票を選択してプリントアウト
- 申告書B第一表【提出用】
- 申告書B第一表【控用】
- 添付書類台紙
- 申告書B第二表【提出用】
- 申告書B第二表【控用】
- 申告書第三表(分離課税用)【提出用】
- 申告書第三表(分離課税用)【控用】
- 株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書 【提出用】
- 株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書 【控用】
- 提出書類等のご案内
以上、10枚が印刷されます(A4サイズ)。【控用】は印刷しなくても問題ありません。
「帳票表示」のボタンをクリックするとPDFデータが表示されます。自宅にプリンターがある場合はこのまま印刷開始、自宅にプリンターがない場合は表示されたPDFファイルを保存してコンビニなどで印刷することをおすすめします。
印刷はカラーと白黒(モノクロ)のどちらでも問題ありません。
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