- ピエール・ド・ロンサールの”冬剪定”ってどうやるの? -
バラの飼育初心者に多い悩みです。おかげでネットに色々情報があります。バラを育て始めて2回目の冬、ネットで調べた情報を元に今年はピエール・ド・ロンサールの冬剪定をやりました。
埼玉県の剪定時期(休眠期)は1月下旬~2月中旬で、前回の夏と前々回の夏に株元から伸びたシュート以外の枝をバッサリ切り落としました。
生きた枝を切り落とすのは躊躇してしまいますが、次の春からの成長を考えてバッサリ切り落とします。太い枝は硬いので必要ならばのこぎりを使うようですが、何とか剪定ばさみでカットできました。
今回は本剪定のBeforeとAfterを紹介します。
冬剪定が終わったら新たに誘引しなおす
ピエール・ド・ロンサールは”つるバラ”なので、我が家はお手製フェンスに誘引して枝を固定しています。冬の本剪定後は新たに誘引しなおして春を待つことになります。
古い枝や細い枝をカットしたら3本だけになり、かなりスッキリしました。
誘引して固定した枝から出てくる新しい枝は下図のように上へ上へと出てくるので、できるだけ枝は下の方で固定しました。
バラの剪定・誘引のときは皮手袋が良い
剪定や誘引のときバラのトゲが手や指に刺さります。かなり鋭いので痛いです。
私は普通の園芸用手袋をして作業しましたが、バラのトゲは簡単に生地を貫通して手や指に刺さってきます。調べてみると、バラを取り扱う業者さんは剪定や誘引のときに牛や豚の皮手袋を使用していると分かりました。
ダッチオーブン用の牛皮の手袋があったので使ってみたら、確かにトゲを通さなかったので作業が簡単に終わりました(作業性は劣るので固定に時間がかかりましたが)。子育て中かつ寒い時期の外作業なので、”早く終わること”は重要です。「牛皮手袋 作業用」と検索すると良いです(豚皮手袋の方が比較的安価)。
バラの枝は新聞紙で包んで捨てる
バラを剪定したときの枝は、”決められた長さ”より短くカットすれば”燃えるゴミ”に分類されます(自治体によって異なる場合がある)。私の暮らす自治体の場合、”地域の指定ゴミ袋の中に入る長さ”にカットして袋に入れれば、燃えるゴミで捨てることができます(できるだけ乾燥させて捨てる)。
但し、バラの枝は太くて鋭いのでビニール袋を切り裂いたり、トゲが飛び出て自分や清掃作業員さんをケガさせることがあります。バラの枝は3~4枚重ねてある程度厚みを出した新聞紙で包んで捨てると良いです。
新聞紙がないという場合、紙袋で代用できます。我が家は丁度ケンタッキーフライドチキンをテイクアウトしたところで、空きバーレルに剪定した枝を細かく切って入れて捨てました。
冬剪定後はバラの枝を春まで除菌する
剪定後は月2~3回を目安に春まで除菌します。スプレータイプの殺菌剤が便利です。
冬でも除菌が必要なのは、越冬できる菌もあるからです。黒星病の原因となる菌も遠投できるため、我が家は昨年と一昨年ともに黒星病に悩まされました。今年はしっかり除菌して黒星病の発生を防ぎたいです。
同じ種類(成分)の薬剤だけを使い続けると薬剤耐性菌が出現してしまいます。菌によるバラの病気を防ぐためには、「EBI剤」「アニリノピリミジン系」「ベンゾイミダゾール系」を”ローテンション散布”すると良いです。
冬剪定後は芽吹くまで肥料はあげない
休眠期のバラは土に含まれている肥料を徐々に分解してゆっくり栄養補給をしているので、冬剪定後は芽吹き始める時期まで特に肥料をあげません。
この休眠期に肥料をあげると、枝焼けや根焼けしてしまうことがあります。「根焼け」とは根周辺の水分が減って肥料の濃度が高くなり、根を傷つけることです。関東の冬は乾燥しやすく、今年のように極端に雨が少ない冬は根焼けする可能性が理論上高くなります。
枝に必要以上の栄養が貯まると…?
- 枝が腐ったり凍ったりしてしまう
- 春先にいきなり病気になる
- 春先に害虫が寄ってきやすくなる