「新幹線に乗りたい」と言った一子のために、旦那が東京まで新幹線で出かけていきました。今回は子どもの電車の運賃(JR)についてのまとめです。
未だ赤ちゃんの二子も行くと大変なので私と二子はお留守番ですが、駅まで二子も一緒に車でふたりを送っていきました。ここから二子の不幸の始まりです。
駅のロータリーで旦那が先に降り、一子に手を貸して車から下ろし、ここまでいつもの風景で、「次は私」とばかりにチャイルドシートから身を乗り出す二子。目の前で閉まる扉。窓の向こうでは「行ってくるね♪」とご機嫌の一子、”バイバイ”と二人が手を振ってクルマから離れると「置いていかれた!」とギャン泣きです(実際に置いて行ったのですが)。
…二子、ごめんね。
でも1歳児のあなたを連れて東京に行くのは荷物が増えるし、行動も制限されるし…どんなに可愛くてもとても面倒なのよ。
JRの運賃区分(大人と小児の分け方)
JRでは「大人(おとな)」と「小児(こども)」を次のように区分しています。「大人」の運賃を正規価格とすると、小児は半額、幼児と乳児は無料というのが基本となります。
運賃区分 | 年齢 |
大人(おとな) | 12歳以上(中学生以上) |
小児(こども) | 小学生(6~12歳) ※6歳でも幼稚園児の場合は「幼児」 ※12歳でも中学生の場合は「大人」 |
幼児 | 未就学児(1~6歳) |
乳児 | 0歳 |
新幹線料金のしくみ
新幹線料金は「運賃(乗車券)」+「新幹線特急料金(特急券)」の総額です。
JRで「新幹線料金」と表現する場合は「新幹線の運賃と特急料金の総額」を示すことが多く、「新幹線チケット」とは乗車券と特急券がセットになった格安チケットです(セットになった割引価格)。
また、新幹線の座席は指定席と自由席に分かれています。指定席に座る場合は「指定席特急券」、自由席に座る場合は「自由席特急券」が必要です。
”座席が指定されている=必ず座れる”ため、指定席特急券の方が高いです。指定席特急券と自由席特急券の差額は標準520円ですが、季節や列車によっては310~1,310円の料金差になっています。
グリーン車やグランクラスを利用する場合は、特急券とは別にグリーン席利用料金(グリーン券)またはグランクラス利用料金(グランクラス券)が必要となります。実際のチケットは指定席特急券にそれぞれの追加料金が上乗せされて販売されています。
新幹線の”子ども料金”の計算方法
小児(こども)の乗車券および特急券は大人料金の半額(5円の端数は切り捨て)です。
自由席の場合は自由席特急券が半額、指定席の場合は指定席特急券が半額になりますが、グリーン席とグランクラスの利用料金には子ども料金がないので大人と同額かかります。
新幹線の特急料金はどれでも同額ですが、「はやぶさ」「こまち」「のぞみ」「みずほ」の指定席(グリーン席、グランクラス席含む)は割増価格になっています。この場合、子ども料金は割増料金を含めて半額になります。
熊谷駅から東京駅まで新幹線(あさま)を利用する場合は次のようになります。
大人料金 | 小児料金 | |
乗車券 | 1,140円 | 570円 |
+特急券(自由席) | 2,050円 | 1,020円 |
+特急券(指定席) | 2,570円 | 1,280円 |
+特急券(グリーン席) | 3,080円 | 2,050円 |
+特急券(グランクラス) | 6,170円 | 5,140円 |
新幹線で幼児・乳児が無料になる条件
「幼児」と「乳児」は基本的に新幹線を無料で利用できます(乗車券も特急券も無料)。但し、無料となるには条件があります。
結論を先に述べると、”「乳児」または「幼児」を連れて新幹線を利用するときは自由席がお得”ということになります。
但し、乳児・幼児が自由席の座席を利用することにルール上問題はありませんが、「無料の子どもが自由席で座っているのはマナーに反する」と考える人もいます。この点は、混雑状況などをみて配慮することで無用なトラブルを防ぐことができます。
- 料金を払って乗車する旅客1名につき、無料となる「幼児」および「乳児」は2名まで(”料金を払って乗車する旅客”は「大人」「小児」を問わない)
- 「幼児」または「乳児」が新幹線の自由席を1席使っても無料
- 「幼児」または「乳児」が新幹線の指定席を1席使うときは「小児」の乗車券と特急券が必要
- 「幼児」または「乳児」が新幹線のグリーン車またはグランクラスを1席使うときは「小児」の乗車券と特急券および「大人」のグリーン料金またはグランクラス料金が必要