旦那がJINSで眼鏡を新調しました。
眼鏡のデザインにも流行りはあり、2018年の流行は「レトロ」「クラシック」デザインで、細身のフレームが人気のようです。おかげで今までウルトラマンセブンのような切れ長の眼鏡をかけていた旦那も、角の丸い台形型(ボストン型?)を選びました。
丸みのある眼鏡をかけた旦那の感想は「新渡戸稲造っぽくなった」… 旦那の感想には大笑いです((ノ∀`)・゚・。
新渡戸稲造!
五千円札が樋口一葉に変わってしばらく経ったため、その名前を聴いたのは久しぶりです。そこで「新渡戸稲造って何をした人か」「どうして五千円札の肖像画になったのか」を調べてみました。
お札の肖像がになる条件とは?
お札の肖像画になる条件は正確には定められていませんが、大体の理由は次の通りです。
- 日本人が世界に誇れる人物(教科書に載っている、一般によく知られている)
- 精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物【偽造防止のため】
新渡戸稲造が貨幣の肖像画に選ばれたのは1984年です。このときから肖像として政治家ではなく文化人が選ばれるようになりました。また、世界通貨として「円(YEN)」の認知度を上げるためにグローバルな人物が望まれました。
五千円貨幣は現在まで3種類
五千円貨幣が初めて発行されたのは1957年で、肖像画は聖徳太子でした(C号券。発行開始1957年10月1日~支払停止1986年1月4日)。
当時の大卒初任給が13,000円ほどだったので、こんな高額紙幣を発行する必要があるかという議論がありました(高度経済成長とともに順調に流通量は増えた)。
B号券発行の頃から、偽造防止のために貨幣のデザインは約20~30年に1回変更されています。
新渡戸稲造の肖像が描かれたD号券が発行されたのは1984年です(発行開始1984年11月1日~支払停止2007年4月2日)。現在の樋口一葉の肖像が描かれたE号券が発行されたのは2004年です(発行開始2004年11月1日~)。
新渡戸稲造が五千円貨幣に選ばれた理由
新渡戸稲造は有名な人なのか?
「教科書に載っていたっけ?」と思って調べてみると、『武士道』って書名は歴史の教科書に書かれていました。
新渡戸稲造が書いたまでは書かれていませんでしたが。
『武士道』は世界的なベストセラーだった
この『武士道』には日本人の倫理観や道徳心が描かれています(新渡戸稲造の視点で)。この本は英語を始め各国の言葉に翻訳されて、世界各国で親しまれるベストセラーになりました。
アメリカのルーズベルト大統領にも読まれたようです。
『武士道』によって日本は世界から注目を浴び、外国人の日本への興味が高まり、日本文化への理解が深まったと言われています。
女性の教育に尽力したことが評価された
世界的なベストセラー『武士道』を書いたため”国際人”として有名になっていた新渡戸稲造ですが、五千円札に選ばれた理由は女性の教育に尽力したことにあります。
新渡戸稲造は東京女子大学の初代学長でした。
D号券の肖像画の人物を決めるとき、大蔵省は女性を採用することが検討されていました。このときの候補は紫式部、清少納言、与謝野晶子、樋口一葉でした。
しかし、紫式部と清少納言は写真がない、与謝野晶子は孫が当時の国会議員、そして樋口一葉は短命であることから女性の採用は見送られました。