更新: 2021年10月14日
アラフォーの私の子どもの頃のハロウィンは「知る人ぞ知るイベント」でしたが、いつの間にかハロウィンは身近なものになり、いまでは9月になると街中でハロウィンカラーを見かけます。
2020年はコロナ禍のためハロウィン市場規模は推計不能でしたが、前年の2019年は1155億円で前年比7%マイナスでした。
過去最高約1345億円を記録した2016年以降3年連続マイナスなので「ハロウィン」商戦も転換期を迎えているというのが専門家の見立てだそうです。
景気が悪かったという意見もあったようですが、同じ調査でのバレンタインデー市場は約1260億円、母の日は約1205億円とあってハロウィンは3番手。
専門家によるとハロウィンが1000億円規模の市場を形成していくには「家族や友人と仮装やパーティーで楽しむ日」というだけではなく、この日だからこその理由づけと意味づけ、そしてギフト市場を開拓する必要があるとのこと。
バレンタインが「愛を伝える日」、母の日は「お母さんへの感謝の日」、この日だけがもつ理由と意味、そしてギフトを贈る思いと比較するとハロウィン市場は厳しいのではないでしょうか。
それはハロウィンが何のイベントか知ることで分かるのですが。
[su_label type=”info”]参考[/su_label]2019年の「ハロウィン」の推計市場規模は前年比約7%減の約1155億円。 (kinenbilabo.jp)
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ハロウィンは「諸聖人の日の前夜」
ハロウィンはカトリック教会が祝う「諸聖人の日の前夜」です。
「諸聖人の日の前夜が訛ってハロウィンになった」という説があります。
ハロウィンはアイルランドを中心としたケルト民族の、古代ケルト人のドルイド信仰がもととなっているようです。
アイルランドの古い伝記では「諸聖人の日(11月1日)」は諸聖人たちと殉教者を記念する日、古代ケルトではこの日が1年の始まりとされていました。
ハロウィンには死者の霊が家族のもとに来る
ハロウィンには死者の霊が家族のもとに来ると信じられています。
先祖、つまり死者の霊が家族の元に戻ってくるのは日本のお盆と同じであり、日本のように彼らも死者の霊を歓迎するのかと思いきや、ドルイド信仰では霊は基本的に悪いもの、つまり悪霊と考えているようです。
また、ハロウィンにはこの世と霊界を隔てる扉が開くとされ、悪い精霊たちもやってくると考えられています。
つまりハロウィンでは悪霊や悪い精霊から身を守るため、悪霊に似せた仮面をかぶって擬態する、これが仮装の由来となっています。
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ジャック・オ・ランタンの「ジャック」って誰?
ジャックとはランタンをもってあの世を彷徨う男のことです(あの世をふらふら彷徨う魂の代名詞になっている)。
この世にいた頃のジャックは悪魔よりも悪魔らしいといえます。
人間だったジャックは悪魔に魂と引き換えに酒代を要求したものの、ジャックの願いを叶えたので魂を要求しにきた悪魔を捕まえて今後10年魂を取りにこないことを約束させます。
10年後、魂の要求をしにきた悪魔に「今度こそ魂あげるから」といってリンゴを要求します。
そしてリンゴの木に登った悪魔を捕まえて、苦しむ悪魔に自分の魂をとらないことを約束させます。
こんなジャックは死後に地獄行きになったものの、悪魔から「魂は取れない約束になっている」と言われて入獄できませんでした。
結果、ジャックはあの世のどこにも行けず、ジャックは提灯をもってあの世を彷徨う魂になってしまいました。
昔のジャック・オ・ランタンはカブ製
古代ケルト人のドルイド信仰で、ハロウィンでは悪いものから身を守るために供物をささげ火を焚きます。
翌朝この火を司祭たちが人々に配り、人々は火を家の釜戸に灯して悪い精霊(シー)が家の中に入るのを防いだそうです。
この配った火がジャック・オ・ランタンの始まりと言われています。
時は流れて人々は採れたカブをくりぬいてランタンを作り、そこに火を灯すようになりました。
このように、もともとランタンはカブで作られていました。
しかしハロウィンの発祥地であるアイルランドの人々がが大量にアメリカに渡ったことで、アメリカの風土に合わせてランタンはカブではなくカボチャで作られるようになったようです。
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精霊の世界が少しだけ解る『魔法使いの嫁』
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英国を舞台にした異類婚姻幻想譚『魔法使いの嫁』
色使いが綺麗で、草花や宝石など自然のものがたくさんキレイなタッチで描かれています。
「魅力的で圧倒的な世界観」「綺麗なタッチ」「穏やかな空気」「美しいシーン」「謎がいっぱい/伏線が気になる」ebookjapan評価
『魔法使いの嫁』はマッグガーデンが出版しているヤマザキコレによる漫画作品で、2017年~2018年には全24話でアニメ化、舞台化もされている人気作品です。
2021年秋現在、未だ原作は連載中、第一部は完結していまは第二部の学院編が連載されています。
作品の舞台はイギリスですが、主人公は『チセ』という日本人の女の子(15歳~16歳)です。
生まれつき「人ならざるもの」を見ることができるため他人からも家族からも疎まれたチセはイギリスの闇のオークションでエリアスに落札されます。
精霊たちに『夜の愛し仔』と呼ばれるチセに魔法使いとして大きな素質があることをエリアスは明かし、自身の弟子、そして嫁にするつもりで落札したことを告白します。
こうしてタイトル通り『魔法使いの嫁』となるわけなのです。
作中の魔法使いは「妖精や精霊、幽霊など、人ならざる存在の力を借りて世界の理に干渉し奇跡を起こす者」となっています。
エリアスとチセの生活の中ではたくさんの妖精や精霊が出てきて、彼らにとって人がどういう存在なのかが何とな~く分かります。
基本的に守護的要素の強い日本の神様と違って、向こうの精霊や妖精は全てが人にとって良いものではなく、作中には人にとって害のある悪い精霊たちがたくさん出てきます。
その怖さときたら……ハロウィンで彼らから身を護ろうとする意味が何とな~く感じ取れます。
魔法の存在する世界観を美しく表現する神秘的でドラマチックな曲が収録されています。
挿入歌の歌い手はKOKIAや坂本美雨など豪華な顔ぶれです。
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