魚を飼育するときは環境作りがとても大変で、魚を健康に飼育するためには水槽の水を育てる必要があるようです。
「水を育てる」とはバクテリアを十分に増やすことです。
キレイな水槽はバクテリアが少なく、魚やエビなどの水性生物にとっては住みやすい環境と言えないようです。
今回はバクテリアを中心に水性生物が暮らすための水の育て方をまとめてみました。
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バクテリアによる水の浄化サイクル
バクテリアはエサの残りや金魚等のフンを分解しますが、分解するときに有害なアンモニアが発生します。
アンモニアはニトロソモノス属のバクテリアが食べて分解してくれますが、このときに亜硝酸が発生します。
そして亜硝酸はニトロスピラ属のバクテリアが分解し、このとき硝酸塩が発生します。
「アンモニア→亜硝酸→硝酸塩」のサイクルは自然の浄化作用です。
バクテリアが増えると硝酸塩が増えます。
硝酸塩を分解するバクテリアはないので、硝酸塩の濃度を下げるためには水を交換する必要があります。
水槽の中は時間が経つと酸性に傾いていきます(日本の水道水はほぼ中性)。
中で飼育する水性生物によって好みのpHは異なりますが、金魚やグッピーなどは弱アルカリ性~中性を好むため酸性の環境は好ましくありません。
バクテリアの繁殖が不十分な間は小まめに水交換
魚にとってアンモニアと亜硝酸は有毒です。
バクテリアの中でも亜硝酸を分解して硝酸塩に変えるバクテリアの繁殖は遅く、水が不十分な場合は1週間に1回の頻度で水を交換して有害なアンモニアと亜硝酸を除去するしかありません。
水は全てを交換するのではなく、バクテリアが残るように全体の約20%の水を交換するようにします。
バクテリア不足はエビの命に係わる
イメージ画像(写真のエビはミナミヌマエビではありません)
「水槽内の苔を食べてくれるエビを入れよう」と軽い気持ちで、立ち上げたばかりの水槽内にミナミヌマエビを放ちましたが、3日ほどで赤くなって死んでいました。
エビが赤くなっていた原因はアンモニア濃度です。
アンモニア濃度が一定よりも高くなると、エビのカルテロイドはタンパク質と結合してアスタキサンチン(青灰色)よりもカンタキサンチン(ピンク色)の方が増えて赤く見えるようになります。
エビが赤くなって死んでしまうのはアンモニアを分解するバクテリアが少ないからで、アンモニアは水槽の水がph7.3あたりを超えると急増します。
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