雑談というと世間話だと考えがちですが、「超一流の雑談力」の著者でビジネスコンサルタントの安田正さんによると明確な違いがあるようです。
安田氏による「世間話」の定義
●自分が言いたいことをノープランで話す
●結果として実りがない
安田氏による「雑談」の定義
●会話の中で相手の情報を得る
●相手との距離を縮めることが目的その1
●信頼関係を築くことも目的その2
雑談力を磨くことには様々なメリットがあり、働く女性の約4割が「雑談が上手くなるコツ」を知りたいと思っているようです。今日は雑談力を磨くコツの一つ「聞く力」をアップさせる方法をまとめてみました。
もっと話したい思わせるテクは「聞いています」アピール
雑談力を磨くメリット● 第一印象が良くなる
● 会話が盛り上がる
● 待ち時間や隙間時間が苦痛でなくなる
● 会話をリードし知りたい情報を得られる
知りたい情報を得られるようにリードできるのは雑談力の高い上級者のテクニックです。
まずは「あなたの話を聞いてます」アピールが上手くなることで雑談力をアップさせましょう。ポイントは次の4つです。ポイントを押さえることで聞く力がアップし、会話のレベルアップや雑談力アップに繋がります。
「あなたの話を聞いてます」のアピール方法
● 4つのバリエーションでうなずく
● ”さ・し・す・せ・そ”であいづちを打つ
● 「そうですね」にプラス一言
● オウム返し+質問で深く切り込む
相手の会話にうなずくことは「聞いています」という意志表示になります。話を聞かれていると感じることで、相手は気持ち良く会話を続けます。
うなずき方の4つのバリエーション
● 小刻みにうなずく … 相手の話に納得・共感を示す
● 眉を少しあげてうなずく … 相手の話に驚きを示す
● 深くうなずく … 相手の話に理解を示す
● 「そうですね」と言ってうなずく … 真剣さを示す
気持ち良く会話を続けてもらうには、”もっと話したい”と相手に思わせることです。相手の気分を上げていくポイントは”さ・し・す・せ・そ”です。以下に示す言葉はあくまでも例です。言いやすい言葉にアレンジすることで自然に近い表現ができます。
「もっと話したい」と思わせる”さ・し・す・せ・そ”
● さ … さすがですね
● し … 知らなかったです
● す … 素敵です
● せ … センス良いですね
● そ … それはすごいです
↑
とにかくホメる!しかしやり過ぎると”あざとい”になってしまいます。絶妙なバランスで盛り込むことが大切なようです。
会話をしていると「そうですね」「そうなんですか」ということは多いですよね。相手の意見に同意しているので場合によっては「もっと話したいと思わせるさ・し・す・せ・そ」に該当するのですが、いま一歩足りないです。「そうですね」に一言つけ足してみましょう。
「そうですね」に一言つける会話例
A: 「今日の会議は長かったね」
B: 「そうですね。今週は忙しくなりそうです」
A: 「〇〇に新しいスーパーができたわね」
B: 「そうね。お惣菜が充実していると嬉しいわ」
↑
「そうですね」のあとは次の会話を引き出す話題にすることがポイントです。ただし「でも」で始めてしまうと相手の意見を否定してしまうのでやめましょう。「でも」という言葉は会話を早く切り上げたいと思わせてしまうので封印してしまいましょう。
質問をするときはオウム返しをつけたしましょう。会話のリード権は話題を振った相手にあるので、オウム返しをすることで相手を立てつつ、プラス質問をすることで会話を弾ませることができます。
オウム返し+質問で話題を広げる会話例
A: 「週末釣りに行ってきたんだ」
B: 「釣りに行ってきたんですか。海ですか?川ですか?」
会話を盛り上げたいならば”ちょい盛り”がオススメです。嘘ではなく脚色です。事実にちょっとした脚色をすることで相手が会話にグッと興味をもつようになります。
以上が聞く力を上げる4つのポイントです。聞く力が上がると雑談力がレベルアップします。世間話と雑談は違います。雑談力を上げることで知りたい情報を聞き出せるようになることが雑談力を磨く最終目的(ゴール)です。
まずは聞く力を上げて最終ゴールを目指しましょう!
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