株主には、総会などに出席したり、配当金や株主優待など利益を得るなどの”権利”があります。
権利確定日=株主名簿に名前が載る日
上場企業はそれぞれ「権利確定日」を指定していて、この権利確定日に株を持っている全ての人が「株主」になります(株主名簿に名前が記載される)。持ち株が1株でも、10,000株でも「株主」です。
企業によりますが、決算月の月末を権利確定日にしていることが多いです。
月末が土日祝日など証券取引所の休みの日の場合は直前の営業日が権利確定日になります。
2017年4月28日(金)←権利確定日
2017年4月29日(土)
2017年4月30日(日)←本来の「権利確定日」
株の所有者になるには3営業日かかる
株の所有者になるには3営業日かかるので、権利確定日当日に株を買っても株主の権利を得ることはできません(今期の株主名簿に名前は載らない)。
2016年9月26日(月)
2016年9月27日(火)←権利確定日の3営業日前=権利付き最終日
2016年9月28日(水)
2016年9月29日(木)
2016年9月30日(金)←権利確定日
この場合、9月30日が権利確定日で、その3営業日前の9月27日15時までにその企業の株を購入していれば株主名簿に名前が載ります(27日の株の買い注文が約定になっていること)。
この権利確定日の3営業日前の日を「権利付き最終日」といいます。
2016年9月26日(月)
2016年9月27日(火)←権利付き最終日
2016年9月28日(水)←権利落ち日
2016年9月29日(木)
2016年9月30日(金)←権利確定日
権利付き最終日の翌日を「権利落ち日」といいます。
権利付き最終日の15時時点で株主となっているので、翌日の権利落ち日にその株を手放してもその期の株主のままです。
株主名簿に名前が載ったら……
株主名簿に名前が載って「株主」になっても、基本的に株主の権利を得るだけで、何か責任が生じるわけではありません(大量に株を保有している場合は別)。
一般的に権利確定日のある月の末日で決算をし、それから2~3ヶ月の間に「株主総会」が開催されます。株主になると株主総会に出席する権利があるので、総会の案内が自宅宛てに届きます。
こうして開催された株主総会で配当金等が決議され、賛成されると配当金や株主優待の送金・配送の手配が始まります。