ここ数日の日本列島は猛暑に襲われています。
各地の最高気温はあちこちで35℃を超え、こんな日が続くと家族の夏バテが心配です。
<夏バテの三大原因>
・体温が上手に調整できない
・睡眠不足で体内時計で乱れている
・水分不足
人間の体の7割は水分で、汗をかいて体から水分がなくなると自律神経を始めとして体のあちこちの機能がおかしくなります。
特に水分不足で気を付けなくてはいけないのが「腸の機能の低下」です。
腸が水分不足になると消化・吸収が悪くなり、結果として食欲がなくなります。「夏バテで食欲がない」の理由は腸が不調です。
腸を整えることは猛暑・酷暑を乗り切るために大切なので、今回は水と発酵食で腸を整えて夏バテを予防する方法をまとめました。
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1日9リットルの水が体内を循環
ヒトの体の約7割が経口摂取した水や内臓が排出した水分であり、消化管では絶えず水が流れ、1日約9リットルの水が流れると言われています。
消化管を流れてきた水は腸で吸収されて、腸から内臓に再配分され、内臓は水を使って消化液を作り、消化管に栄養分を溶かした水を排出します。
この水がまた腸から吸収されて……こんな感じで水は体内を絶えず循環しています。
体を流れた水をまた流すのは腸にしかできない
ヒトの体にはいろいろな器官がありますが、消化管を流れてきた水と栄養分を吸収し、また消化管に水を再供給することは腸にしかできません。
そのため、腸が不調になると水の吸収と供給が滞り、消化液が不足して消化不良や食欲低下になってしまい、体は栄養が不足してしまいます。
栄養不足になった体はエネルギーが不足して内臓の機能はさらに悪化、このように腸の不調は体全体の不調に深く結びついています。
腸が不調になると自律神経が乱れる
さらに腸は自律神経とも深く結びついており、腸が不調になると自律神経が乱れやすくなります。
自律神経が乱れると、汗の制御機能が低下して体温の調節が上手く出来なくなります。
もともと夏は寝不足などによる慢性的なストレスや疲れ、室内外の温度差により自律神経が乱れやすい状態なので、腸の不調は夏バテに拍車をかけることになります。
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腸内環境を整えるのは水と細菌のエサ
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腸内環境を整える水とエサ
腸内環境を整えるためには水分をしっかり摂取して(1日2リットルが目安)、腸内にすむ菌を増やしてその菌たちに十分なエサを与えることが大切です。
腸内環境を整えるには人間の体にプラスに働く有用菌(プロバイオティクス)と、菌たちが活動するために必要なエサ(プレバイオティクス)の2つが大切です。プロバイオティクスとして乳酸菌が代表的です。
甘酒とヨーグルトを1:1で混ぜた「甘酒ヨーグルト」は有用菌とエサを効率よく摂取できます(酸味と甘味のバランスは好みがあるので、2つを混ぜる割合は好みで調節しましょう)。
【甘酒ヨーグルトの効果】
・ヨーグルトにも甘酒にも有用菌が多い
・甘酒の麹菌は夏バテ解消に効果的
・甘酒はオリゴ糖と食物繊維が豊富
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プレバイオティクス
ヨーグルトには腸内環境を整える乳酸菌を始め、カルシウムとバランスの良いタンパク質が含まれています。甘酒は「飲む点滴」と言われるほど栄養豊富な飲み物で、疲労回復に効果があるビタミンB群や葉酸が豊富に含まれています。
どちらも発酵分解された食品なので吸収しやすく栄養補給が簡単にできる食材です。
甘酒だけでもプロバイオティクス(乳酸菌)とプレバイオティクス(オリゴ糖、食物繊維)がありますが、2つの発酵食品を合せることで栄養バランスを高めた飲み物ができます。
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