夏が終わるとナメクジが大量発生します。ナメクジは繁殖力が強く、夜間に活動して野菜や花を食べてしまうので、見つけた端から捕まえて駆除していく必要があります。今回はナメクジの被害と駆除方法についてまとめました。
ナメクジの被害と人体への影響
ナメクジは貝の仲間で(貝の部分は退化している)、雑食性の害虫です。虫ではないので「害”虫”」ではないのですが、害虫の1つとして紹介されていることが多いです。
ナメクジは夜に畑や庭を荒らす
ナメクジは新芽や蕾、花や葉を食べてしまいます。レタスのような葉物野菜や、キュウリやナスのように柔らかい野菜も食べられてしまいます。
多肉植物やサボテンも食べられてしまうので注意が必要です。
夜行性で日中は落ち葉の陰や鉢底などに隠れています。
港湾地域では寄生虫を媒介
ナメクジは庭の野菜や花を食い荒らすだけでなく、危険な寄生虫・広東住血線虫の宿主となることがあります。
広東住血線虫は血液の中に生息する寄生虫です。
基本的にネズミに寄生して繁殖していきますが、たまに人間に寄生することがあります。人間に寄生した場合は成虫にならずに死滅しますが、生きている間に脊髄や脳の血管や随液の中に寄生して広東住血線虫症を発生させます。
広東住血線虫は東南アジアからオセアニアにかけて広く分布し、日本では南西諸島のうち琉球諸島に多く分布しています。温暖な地域に生息しますが、日本中の港湾地域で広東住血線虫が検出されています。
まぁ、海なし県の埼玉県では基本的に感染を気にする必要はないと思いますが、ナメクジの死骸を見つけても不用意に触れないようにしましょう。
ナメクジは塩で死なない!
ナメクジは基本的に殺す必要があります。
ナメクジは行動範囲が狭いので、木酢液などの忌避剤をまいても庭の端に居残ってたりします。
ただし、「ナメクジは塩をかけると死ぬ」と思われていますが、ナメクジは塩がかかると浸透圧の問題で体の水分が抜けてミイラ化するだけでほとんどが回復します(ひどいときには死ぬ)。
参考:ナメクジはどうして塩をかけると小さくなるの(学研キッズネット)
ナメクジには2種類の駆除剤がある
ナメクジの駆除は市販されている薬剤を使う方法がおすすめします。
薬剤には2種類あります。
1つは殺虫剤をふきつけて殺すタイプの駆除剤です。しかし、この場合は「見つける」必要があるので、潜んでいるナメクジに対する効果が薄いです。
そのため、私は誘い出して毒のエサで駆除するタイプの駆除剤をおすすめします。
ペットに安全と書かれていますが、子どもが食べたら嫌なので、鉢やプランターには忌避剤をまいて、庭の目立たないところにまいています。
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ナメクジは増えやすい
ナメクジの発生時期は春で、秋までに幼体から成体へと成長します。そして、夏を過ぎて秋雨が続く頃に落ち葉の下に半透明の卵を50個ほど産み付けます。
ナメクジは雌雄同体なので、オスもメスも卵を産みます。
ナメクジの行動範囲は狭いので『遠くからやってきた』ということはなく、庭で孵化して成長したものと考えられます。
野菜や花は忌避剤で守る
野菜や花はナメクジに効く忌避剤で守るといいです。ナメクジは退治が難しくて繁殖力が強いので、1匹のナメクジを見つけたらたくさんいると思うべきです。
ナメクジの忌避効果のある方法は次の通りです。
- 木酢液をまく
- コーヒー殻をまく
- 椿油のカスを土に混ぜる
ナメクジはカフェインが嫌いでコーヒー殻を株元に撒いておくとナメクジを忌避する効果があります。椿油のカスにはナメクジを硬化させる効果があります。
また、忌避剤の他にマリーゴールド等のおとりの花を植えて野菜や花を守る方法もあります。
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