『蚊』はO型の血が好きって本当？

先日、上毛高原駅の裏山にある遊歩道でホタル観賞を楽しみました。

しかし、ホタルの生息場所である水辺は蚊も好む場所。

子どもの防虫対策には気を使いましたが、うっかり自分のことを忘れて家に帰ると脚や腕にいくつも刺された痕が…痒いです。

B型の私がこんなに刺されたのだから、蚊が好むと言われているO型の旦那はもっと刺されたはず…と、自分よりひどい人を見て安心したい気分になりましたが旦那は挿された様子がなく。

「蚊がO型を好む」というのは都市伝説なのでしょうか。

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蚊が血を吸う理由

蚊は産卵活動のために血を吸います。

妊婦さんが胎児のために栄養を摂取するのと同様に、蚊にとってヒトなどの動物の血は高カロリーの栄養食なのです。

蚊は一生のうちで平均5回産卵します。

蚊は気温が15℃以上になると活動を始め、22～30℃が蚊にとって最適な温度です。

夏を越えた秋は蚊の産卵期なので最も吸血活動が盛んになります。

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蚊が吸血対象を探す方法

蚊の視力はヒトに比べてとても低く、ヒトの視力を1とすると蚊は0.003以下、物体と物体の境目の濃淡くらいしか判別できないと言われています。

蚊は目ではなく何で動物吸血対象を探しているのか？

蚊は、呼吸（二酸化炭素）、体の温度、体が発する湿気、汗のニオイを感知して動物に近づいているそうです。

特にニオイは蚊を引き寄せるようです。

蚊は触覚にある膜たんぱく質でニオイを感知します。

汗はアセトンや乳酸など揮発性物質を多分に含んでおり、空気に混じって遠くまで飛び、距離のあるところの蚊まで寄ってきます。

蚊の嗅覚はロボット開発にも活用。

東京大学は蚊の嗅覚を参考にして”臭いセンサー”（ヒトの汗の臭い成分に特異的に反応するセンサー）を開発し、移動ロボットに搭載してヒトの汗の臭いでロボットを動かすことに成功したそうです。

参考：蚊の嗅覚受容体を用いた、ヒトの汗の匂いを感知するセンサー：医療機器ニュース – MONOist (atmarkit.co.jp)

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蚊は刺す人を血液型で選ばない

血液型はカラダを作っているタンパク質の構造の違いによって決まり、現在の研究では「血液型は汗の臭いに影響はしない」と言われているので、蚊はターゲットを血液型で選り分けることはないと考えられています。

つまり「O型は蚊に刺されやすい」説に科学的根拠はないようです。

血液型関係なく刺されやすい人

　　・運動直後の人

　　・太り気味の人

　　・基礎代謝が高い状態の人（妊婦や乳幼児も該当）

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血液型は食生活や文化で変わる

血液型はタンパク質の構造の違いでいろいろ種類がありますが、同じヒトなのにタンパク質構造が違うのは構造を決定する腸内細菌の影響です。

腸内細菌の種類や構成は食事で変わるので、食生活や食文化は血液型の決定に大きな影響を与えます。

日本では血液型は４種類ですが、ヨーロッパでは６種類（A1、A2、B、O、A1B、A2B）です。

なぜならば腸内細菌の種類やその構成比率でたくさんの分類ができるからです。

必要に応じて種類数を決めているので、日本では４種類、ヨーロッパに行くと６種類です。

古代人はO型が多かった

古代人は肉や魚が食事の中心だったので、胃酸が多く出て肉や魚のタンパク質を分解しやすい腸内環境であるO型が多かったと言われています。

農耕文化が始まるとA型が増えた

狩猟中心の文化は農耕中心の文化に変わり、農耕が発達して米や野菜を食べるようになりました。

これによって腸内環境が変化、日本では農耕文化に対応した腸内環境であるA型が増えたと言われています。

A型の誕生・増加によって人類は進化したとも言われています。

B型は遊牧民特有の腸内細菌の影響

「B型の人は変わっている」と言いますが、人類の進化と血液型の関連を見ても、B型は誕生が変わっています。

なぜならばB型は遊牧民族特有の腸内細菌・環境なのです。

AB型は突然変異で発生

AB型はA型とB型の交配における突然変異で誕生したようです。

交配は中学の理科で習う遺伝の法則であり、A型とB型の両親から生まれた子どもはAB型になります（正確にはそれぞれAA型とBB型の両親です）。