夕方のニュースで「 子どもロコモ が 急増している」とのこと。
「ロコモ」と聞いてピンッとくるのが「ロコモケア」、加齢が原因で運動機能が低下した人向けの”運動のすゝめ”的なものです。
加齢とはまだ無縁の子どもがどうしてロコモ?
子どもロコモ 、「ロコモ」とは?
ロコモ、「ロモコティブシンドローム」は英語で移動することを意味する”locomotion”と、移動するための機能・能力を意味する”locomotive”から派生した言葉だそうです。
”子ども”と付いているのは、もともと「ロコモ」は加齢による障害で、骨・関節・筋肉・神経などの運動器の機能が衰えて日常生活の中の移動に支障をきたすことです。
子どもロコモ の 原因
加齢には早い子どもがロコモになる原因は「体を使うことが減ったこと」。
ロコモは子どもの体にとって運動器の異変で、腰・肩・頭などの成長に悪い影響を与えることがあるそうです。
子どもロコモ が突然注目された理由
『全国ストップ・ザ・ロコモ協議会』の理事長で医師の林さんによると、
- コロナ禍で出歩かなくなったことで体を動かす機会が圧倒的に減ったことが一番の理由
- ゲームやスマートフォンをする機会が増えて姿勢が悪くなったことも助長させている
運動機能が改善されないまま大人になってしまうと、将来的にロコモとなる可能性もある。
子どもロコモ 、今すぐできる5つのチェックポイント
子どもの運動機能に異常がないか、次の5つのポイントでチェックします。
- 体のバランス
- 下半身の柔軟性(膝、足首の柔軟性)
- 上半身の柔軟性(肘、肩甲骨の柔軟性)
- 股関節の柔軟性
- 上半身の動き
子どもロコモのチェックの方法はいろいろありますが、ひとつを例にあげて紹介します。保護者が注視したいポイントは4つある下線部で、”できない”が1つ以上ある子どもが5人に2人いるそうです。
- 足の裏を床につけたまま、太ももが床と水平になるまでしゃがめるか
- 両手を広げて、5秒ほどの片足立ちが右足、左足のそれぞれでできるか
- 膝を伸ばしたまま上体を倒し、指が楽に床につくか
- 両手をまっすぐ上にあげて、つま先立ちをして伸びをして、そのまま股関節で体を折って上体を前に倒し、両腕を左右交互に肩甲骨を動かすように下げる(これをゆっくり、正確に5回できるか)
- じゃんけんのグーの形で小さく前ならえ(肘をひく)、相撲のツッパリのように手の平を前に床と垂直もしくはそれより反るようにパーにしながら大きく前ならえ(腕を前にだす)、この運動がスムーズにできるか(手首と手がしっかり反っているか)
子どもロコモ 、運動機能は改善できる
子どものロコモ は日常生活で使う運動機能なので病院や特別な教室に通って治す必要はなく、日頃の心がけで治ります。
柔軟性は大人も大事。
将来のケガ予防のために子どもと一緒に改善に取り組んではどうでしょう?
個人的なオススメは「ヨガ」です。
ヨガはゆっくりと時間をかけたストレッチ運動で柔軟性があがります(血行がよくなるので肩こりや冷え症が改善)。
私は体が硬くて子どもの頃から上体を倒して床に指がつきませんでしたが、40歳でヨガを始めて10カ月ほどで手首まで余裕で床につくようになりました(YouTubeのヨガ動画を見ながら10分~30分ほど運動、週に2~4日)
【結論】 子どもロコモ 、将来のために早期発見・早期改善
成長過程にある子どもの体にとって運動器の異変はよいものではありません。
柔軟性がないことは日頃からストレッチを心がけるなどで改善できますが、骨の変形や筋肉の偏りなどにまでなったらなかなか改善は難しくなります。
子どもロコモ は早期発見、早期改善。
ロコモは大人にとっても他人ごとではないので、明日は我が身と思って一緒に改善に取り組むことをおすすめします。