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節分に来るのはどんな鬼?どうして来るの?

「節分にどうして鬼が来るの?」

「どんな鬼がくるの?」

「鬼に豆で勝てるの?」

幼稚園の入口に貼られた鬼からの果たし状「節分に、幼稚園に行きます」を見た子どもに聞かれたので調べてみました。

鬼とは「目に見えない存在」

節分で払う鬼は「目に見えない《悪いもの》」です。欲望、憎悪、怠惰、疑心、甘えなどが当てはまり、総じて「邪気」と言われます。

日本には古来からあった「おん・おぬ(目に見えない存在)」の音が転じて生まれた「オニ」という言葉があり、それに中国から伝わった「死者の霊や魂」を意味する「」という漢字が重なって「おに」になったと言われています。

※諸説あり

絵本などで《妖怪》として描かれる鬼は一般的に大柄な男性でもしゃもしゃ髪に角が生え、牙や鋭い爪をしていることが多いです。これは「凶暴」「強い」「怖い」といった《悪いイメージ》から生まれたもののようです。

そして鬼が虎の柄の衣類を身につけているのが多いのは、鬼がやってくる「鬼門」が丑寅の方角に由来しているそうです。

鬼が節分に来る理由

「鬼が節分に来る」というのは、陰陽五行思想に「邪気は季節の変わり目に生じる」という考えがあるからです。

季節の変わり目(=節目)は年に4回、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日になります。

しかし豆まきをする節分は「立春の前日」が一般的。かつては1年の始まりは立春であり、立春の前日である節分は現在の「大晦日」だったからだそうです。

1年の終わりに旧年の穢れ(=邪気)を祓って新年を迎える考えは現在と同じです。

豆で鬼が祓える理由

鬼が「豆(大豆)」で祓えると言われる理由は、

※諸説あり

節分では豆の他に米、麦、粟、炭なども撒くことがありますが、以上から大豆をまくのが最もポピュラーです。

また、節分の豆まきでは炒った豆を使います。

豆まきで使った豆は鬼で穢れてしまったから、そのまま使い捨てるのが基本。まいた豆から芽がでることを恐れる伝承は数多くあり、芽が出ないように炒るそうです(地域によっては真っ黒になるまで)。

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