スマートフォンを買い替えるサイクルは平均2~3年と言われています(内閣府発表の「消費動向調査」)が、2022年発売のiPhone14の価格は余裕で10万円越え……小心者の私は「不便」と感じるまでは使い続けたいと思ってしまいます。
スマホを買い替えた理由で多いのは「動作が遅い」と「電池の減りが早い」。水没させてしまった場合を除くと「壊れたから」という人は少ないようです。
半導体不足に原料価格の高騰。機能も上がっているスマホの価格は今後も値上がりが容易に予想でき、「それじゃあ持たない」という選択さえ浮かばないほど私たちにとってスマホは依存気味の生活必需品です。
いま使っているスマホを長持ちさせるしかないでしょ!!
スマホを買い替えないですむための最良の方法の1つは「電池を長持ちさせること」です。
スマホ搭載の充電池の特徴
スマホに使われる充電池、リチウムイオンバッテリーやリチウムポリマーバッテリーが劣化してしまう原因となるのが、
- 充電・放電のサイクルを早く積み重ねる
- 過剰な熱を加える
- 満充電したまま放置する(過充電)
「充電回数が多いと電池が劣化しやすい」と言われた時期もありますが、それの信憑性はともかく、リチウムイオンバッテリーやリチウムポリマーバッテリーは「継ぎ足し充電に強い」が特徴です(継ぎ足し充電による「メモリ効果」がほとんど起こらない)。
残り20%を充電の目安にする
バッテリーの寿命の目安は「サイクルカウント」です。
「サイクルカウント」はバッテリー容量分の充放電を1回行うと「1」とカウントされます。0%→フル充電を繰り返すとあっという間にサイクルカウントが積み重なります。
スマホに使われるバッテリーの寿命の目安は300~700カウント。スマホを買い替えるサイクルは平均2~3年、この頃に「電池の減りが早い」と感じる人が多いのも道理です。
スマホのバッテリーを長持ちさせるには「サイクルカウントをなるべく積み重ねない」が最良。ITmediaの記事によると、サイクルカウントを遅らせるためには残り20%になったら充電を始めると良いそうです。
充電中は動画視聴やゲームをしない
スマホに使われるバッテリーは熱による劣化を気をつけなければいけません(電池自体の発熱を含め)。
熱が過剰に発生するケース、スマホの場合は「動画を視聴しながら」「ゲームをしながら」充電することはバッテリーによくありません。筐体が小さいので放熱が間に合いません。
電池の劣化を防ぐ方法
バッテリーの劣化を早める原因に過放電と過充電があります。
過放電とはバッテリーが0%になった状態で放置すること、過充電とは満充電(100%)でも充電を続ける状態です。
モバイルバッテリーで過放電対策
電池残量20%のタイミングで充電できるようにモバイルバッテリーを持ち歩くことをお勧めします。
一般的なスマホをフル充電するのに必要な容量の目安は5,000mAhなので、モバイルバッテリーは容量が10,000mAh以上あるもの、さらに出力2A以上のモデルを目安に選ぶとスピーディーな充電がおこなえるようです(パソコンやタブレット端末の充電の場合は20,000mAh以上ある方が安心)。
※携帯バッテリー付属のケーブルの端子はいくつか種類があり、スマホの機種によって端子形状が異なるので要注意。
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過放電防止機能付きケーブルを使用
最新のバッテリーには過充電にならないように充電量を本来の80~90%でとめる機能を搭載したものがあります。過充電は安全面(発火防止)などの観点からも問題視されていました。
うちのパソコンも2019年春に販売元からバッテリ充電制御機能のアップデートで「従来の85%で充電が停まる」様に仕様が変更されました(バッテリーの発火事故多発による安全策強化)。
電池監視アプリなどをダウンロードする方法もありますが、過充電を防ぐためにはケーブルを「過充電防止機能付き」にすることが有効です(監視アプリは常に起動して容量をくうので動作が遅くなる可能性もある※無料タイプは広告などもあるので特に)。
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