何気なく使っている「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9」という数字。厳密には『アラビア数字』といいます。
小学一年生は「数字の書き方」を学びますが、どうして「1」を「1」と書くのかを知っていますか?
子どもが疑問に思って調べてみたら「へぇ~」という結果になりました。
アラビア数字は10種類ある
アラビア数字は十進記数法の数字で、「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」 の10種類あります。
十進記数法なので全ての数字はこの10種類の文字で表現できます。
①+①+①+①+①+①+①+①+①+①=10
⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑩+⑩=100
このように10個集まれば次は位(桁)が変わるのが十進記数法になります。
アラビア数字の起源はインド
アラビア数字はインド数字に起源を持つ数字です。
世界にはそれぞれの国や地域で伝わる独特の数字があり、日本の場合は「一」「二」「三」といった漢数字です。
アラビア数字はローマ数字を押しのけた
インドで生まれたアラビア数字が世界中に広まったのにはインドがイギリスの植民地だったからで、アラビア数字はイギリスからヨーロッパ全土に広がり各国の植民地に広がったから世界的に流用したと考えられています。
漢数字と同じようにヨーロッパには独自のローマ数字がありました。しかし、ローマ数字よりもアラビア数字の方が分かりやすかったのではないかと言われています。
確かに。「I」「x」「v」の順番や数で表現するローマ数字よりも、アラビア数字の方が分かりやすい見た目をしています。
先日ドラクエXIIの発表PVを見たのですが、不慣れとはいえ「XII」を12とは直ぐに読めませんでした。
日本でも漢数字よりもアラビア数字の方が日常的に使われるのはシンプルで分かりやすい見た目ではないでしょうか。
「4321」は「四千三百二十一」ですから、読むも書くも一苦労です。
ローマ数字は教会から広まる
ヨーロッパで初めてアラビア数字が公式に使用されたのは976年のイシドーシスへの注釈。
その後、フランス人初のローマ教皇で天文学者・数学者だったシルウェステル2世(オーリヤックのジェルベール)が980年頃からアラビア数字の普及を始めました。
神学者イシドーシスにローマ教皇。アラビア数字は最初は教会内で利用され始めた様です。
アラビア数字が本格的に広まったキッカケは、1202年のレオナルド・フィボナッチの『算盤の書』から(有名な”フィボナッチ数列”が書かれた書)。その後、印刷術が導入されてアラビア数字の使用は増え、16世紀中ごろにはローマ数字に置き換えて定着したようです。
アラビア数字は滲んだり一部欠けてもどの文字かわかりますが、ローマ数字は分かりませんよね。
実はアラビア数字の形には意味がある
アラビア数字は辺が作る角の数が数字の意味になっているようです。「1」の場合は角の数は1、「3」の場合は角の数が3という風に。下図の赤丸が角です。
引用元:【数字の豆知識】算用数字(アラビア数字)の成り立ちが面白い!数字の書き方で性格診断も!?
それをもとに一部が簡単に変わって、いまの数字の形になったようです。
海外の人とか、たまに「7」の長い辺に斜線をいれている人がいます。ずっと1との区別化と思いましたが、元の形に由来していたのかもしれないと思って吃驚でした。
普段何気なく使っていましたが、子どものおかげでこんな由来があったことを知ることができました!
参考:【数字の豆知識】算用数字(アラビア数字)の成り立ちが面白い!数字の書き方で性格診断も!? | マナブレイン (mana-brain.com)