今年の冬は新型コロナウイルス感染症の予防のための外出自粛により、自宅で料理をする人が増えたことで『うっかり火災』が増えた様です。
『うっかり火災』はコンロから目を離す/火が点いていたことを忘れるが最も多いようです。
引火性の強い消毒用アルコールが原因の火災にうっかり火災、新型コロナウイルスはいろいろな原因になっていると思う今日この頃。
そんな最中に空気清浄機の劣化によるショートが原因の火災が先月東京で発生しました。
【独自】空気清浄機から発火か、7棟焼く…「巣ごもり」火災にご用心:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
火事の原因になった空気清浄機がどのように扱われていたかは報道されていませんが、家電は保管や使用方法を誤ると火事の原因になります。
火災を防ぐためには日頃からコンセントなど電源を中心とした周辺の清掃と正常に起動するかなどの点検はしっかりやらなければいけません。
関東エリアでは少し前から花粉が飛び始め、空気清浄機を1日中点けっ放しということもあるでしょう。
就寝時の火災は気づきにくいので、これを機に火災警報器の点検を行って万が一の事態に供えましょう。
火災警報器は今の法律では全ての一般住宅に設置する義務があり、火災警報器の定期的な点検が推奨されています。
※設置義務はありますが、未設置による罰則(罰金など)はありません。
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住宅用火災警報器とは
住宅用火災警報器とは火災のときに発生する煙や熱を感知して、火災が発生していることを在宅者に報せる装置です。
2016年度に消防法が改正されて、全ての一般家庭で住宅用火災警報器の設置が義務付けられました(義務に反する場合の罰則などは未だない)。
住宅用火災警報器の平均設置率は全国が78%、埼玉県内も78%となっています(埼玉県内の設置率が低い地域の設置率は約60%)。
住宅用火災警報器を設置する場所
就寝中の火災から命を守るため、消防法では原則全ての寝室および寝室が2階にある場合は階段に設置するのを義務付けています。
我が家の場合は子ども部屋に1基ずつ、寝室に1基、階段に1基、そして客間に1基と全5基設置されています(2016年以降に建てられた住宅には設置義務が活きています)。
火災報知器をつける場所は壁か天井
火災報知器は煙の完治の妨げにならないように
・天井に設置する場合は壁や梁から60cm以上離す
・壁面へ設置する場合は天井から15~50cmの位置に設置
・換気扇やエアコンからは1.5m以上離す
・照明機器からはなるべく離す
住宅用火災警報器は1個2000円前後
住宅用火災警報器は一般的なホームセンターなどで購入でき、標準仕様のもので1個1500円~2000円が相場です。
高機能で信頼性のあるパナソニック製で3000円前後です。
消防法令では煙式の設置が義務付けているので、「煙式」と記載された火災警報器の購入をおすすめします。
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火災警報器 単独型と連動型の違い
火災警報器には単独型と連動型があり、連動型は1基が煙などを検知した場合に屋内全ての警報器が警報を鳴らします。
その結果、連動型は単独型よりも早い段階で在宅者が火災を察知できる可能性が高くなっています(その分価格も上がります)。
電池式10年タイプで良い理由
住宅用火災警報器の取り換え目安は10年なので、「電池式」「10年」で販売されている火災警報器ならば特に問題ありません。
電池切れやいざというとき作動しないでは意味がないので、たとえ動いていても10年経ったら交換した方が良いです。老朽化によるトラブルの可能性もあるのでまるごと機器を取り換えることをおすすめします。
火災警報器未設置世帯を狙った悪徳商法に注意
火災報知器の義務化を理由にし、火災警報器の未設置世帯に対し住宅用火災警報器を法外な値段で売りつける悪徳商法が発生しています。
確かに火災警報器の設置が義務付けられていますが、未設置世帯に対する罰則などはありません。
また、前述したように設置するにしても機器本体の価格は2000円前後(標準仕様)となっています。
義務違反などを理由に機器の購入・罰金の支払いを求められた場合は決して代金は支払わず、近くの消防署に問い合わせましょう。
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