個人情報を完全に保護することは難しいと、 知らない電話番号 がスマホの着信画面に表示されるたびに思います。
今回表示されたのは 知らない電話番号 ではなく「不明」の文字。
とりあえず出てみたら、中国語の自動音声が流れてきたので直ぐに切りました。
今までSMSで中国語のメッセージが届くことはありましたが電話は初めて。電話の意図を知りたくてネット検索してみたらいろいろ出てきました。
流行っているようですね、中国語の不明電話。
知らない電話番号 に出たら自動音声が流れてくる
「不明」や 知らない電話番号 が表示された電話に出ると中国語の自動音声(音声ガイダンス)が流れてくる電話、この電話は最近急増している「自動音声ガイダンス詐欺」だそうです。
国民生活センターによると中国語による自動音声ガイダンスが流れる不審な電話は2020年になって増え、秋頃から急増しているとのこと。
自動音声ガイダンス詐欺の電話に出てしまった場合
電話に出るだけなら特に問題はなく、「繰り返しかかってくる」「迷惑」「怖い」を除くと実害の相談はほとんどないとのこと。
とにかく電話に出た場合は番号操作はしないように気を付けて、何も言わずに切ってしまうとよいそうです。
スマホに『不明』と表示される原因
発信元がわからない番号からの電話は全て『不明』と表示されます。
発信元が不明になる原因は次の通り。圧倒的に悪意を持った不明電話が多いのですが、悪意無い不明電話もあります。
- アプリケーションからの電話(SkypeやLINEなどのアプリを通じてかける電話には『電話番号』がないため電話局が発信元を辿れない)
- 公衆電話(うまく判別されなかった場合)
- 海外からの国際電話(うまく番号が判別されなかった場合)
- 昔の法人契約された電話回線(古い電話回線だと番号を通知する機能がない)
- 非通知設定と判別されなかった非通知番号
知らない電話番号 からかかってくる「自動音声ガイダンス詐欺」の標的と目的
自動音声ガイダンス詐欺は振り込め詐欺(架空請求詐欺)のひとつらしく、標的は日本に住んでいる中国人とのこと。
海外の詐欺集団が日本に住む中国人や、中国語の話せる人をターゲットにした『自動音声ガイダンス詐欺』です。『不明』のほかにも、国番号が表示された電話番号からのものもあります。
詐欺や悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明さん談/謎の「不明」着信、急増中 中国語の自動ガイダンス詐欺?(AERA.dot)
とにかく電話に出た場合は番号操作はしないように気を付けて、何も言わずに切ってしまうとよいそうです。
自動音声ガイダンスでは何を言っているの?
まず自動音声では中国の警察や大使館を名乗っています。
内容は「在留資格などに関する大切なお知らせ」「中国から荷物が届いている」など様々ですが、「詳しく知りたい方はダイヤルの1を押してください」というように番号を押すように誘導してきます。
そのまま従うと、多くの場合がオペレータと称する人物に繋がり、税金・手数料・罰金などという名目をつけられてお金を払うように要求されるようです。
知らない電話番号 からかかってきた電話、不安な場合は「#9110」に相談
今回の自動音声ガイダンス詐欺に関わらず、知らない電話番号からかかってきた電話で不審・不安な思いをした場合は#9110で警察に相談するとよいです。
#9110(局番なし)は警察相談専用電話で全国共通です。
私は実際に近隣の野焼きトラブルで#9110を利用しましたが、通報ではなく相談の窓口なので気楽でした。
家の前の路駐で困ったときも#9110に相談しましたが、このときは内容的に110番相当の緊急性と言われてそのまま110番につないでもらえました。
警察相談窓口#9110とは
警察では相談を受け付ける総合窓口を設けているので、最寄りの警察署に直接行かなくても電話で相談できます。必要な場合は担当の警察官が自宅まで来てくれます。
#9110は全国どこからでも発信元の地域を管轄する警察本部などの相談窓口に繋がります(通話料は発生する)。
発信元を特定できないなど一部のIP電話やダイヤル回線からは利用できません。
参考:警察に対する相談は警察相談専用電話 #9110へ ―政府広報オンライン
埼玉県警の#9110
#9110の受付時間は都道府県で異なりますが、埼玉県警の場合は24時間受け付けています(夜間及び土日・祝日・年末年始は当直が対応)。
ダイヤル回線や一部のIP電話など#9110が利用できない場合、埼玉県内ならば 048-822-9110(通話料は発生) を利用するとよいです。