ドラッグストアに行ったらお勤め品コーナーを見るのが私のクセです。通常価格よりも安いと試供品にも手を出しやすく、今回は和漢素材を贅沢に使った『お米 麹甘酒』を購入してみました。
『お米 麹甘酒』はクラシエのほっと贅沢シリーズで、国産米と和漢素材の黒糖・生姜・高麗人参・山椒・甘草・葛・ナツメなどを贅沢に使用し、濃厚な風味とつぶつぶ食感が楽しめるインスタント甘酒です(お湯を注ぐだけ)。ニオイは独特ですが、喉ごしさっぱりの美味しい甘酒です。
「ほっと贅沢」シリーズは和漢素材を贅沢に使用した健康志向のホット粉末飲料。基本的に冬向けなので今回お勤め品になっていたようです。
本来『甘酒』は夏の季語なのでこれからの時期の飲み物。
”温まる”イメージのある甘酒は冬っぽいと思うので夏の季語なのは意外です。『平凡社俳句歳時記 夏』によると甘酒は「暑い時に熱い甘酒を吹き吹き飲むのは、かえって暑さを忘れさせるので、夏に愛用される」と評されています。
甘酒は日本の伝統的な甘味飲料で、その起源は古墳時代にまで遡れます。甘酒の起源とされる「天甜酒(あまのたむざけ)」は日本書紀にも次のような記述があります。
- 木花開耶姫が狭名田の稲で天甜酒を造った -
狭名田とは神に備える稲を育てる水田で、そこで育った稲(米)で木花開耶姫が名前から見て恐らく甘い酒を造ったようです。
現在の甘酒は米麹と米を原料として作られます。
米を粥にして50~60℃に保温したところに米麹を混ぜて一晩(10~12時間)置く。この間にコウジカビ由来のアミラーゼ(酵素)によってデンプンが糖化して甘くなります。この製法から「一夜酒」とも言われました。アルコールが含まれていないので妊婦や乳幼児でも飲むことができます。
甘酒は健康や美容を意識する人に人気のある甘味飲料です。
マクロビオティックでは砂糖の代わりに甘味料として使われ、少し酸味があることから海外では「ジャパニーズヨーグルト」として親しまれています。
甘酒にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、アミノ酸(システイン、アルギニン、グルタミンなど)、そして大量のブドウ糖が含まれます。
これは医療現場で栄養補助を目的とした点滴とほぼ同じ内容であるため、甘酒は飲む点滴と称されています。つまり甘酒は日本古来の高機能食品(機能性飲料)です。
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