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毎年春には様々な寺社が花祭り(灌仏会)が開催される

実家の近くに寺院があり、春先に開催される『花祭り』に子どもの頃はよく参加していました。ふるまわれる甘茶と団子目当てです。そのためこの時期は無償に甘く煮た団子を食べたくなります。

先日JAひびきので本庄市内にある「秩父屋」の団子を売っていたので甘く煮つけてみました。娘たちのお気に入りです。

『花祭り』とはお釈迦様の誕生を祝う仏教の行事で、4月8日を中心に行われます。祭りを否定する仏教で唯一”祭り”と言われる行事で、「灌仏会(かんぶつえ)」とか「仏生会(ぶっしょうえ)」等とも言われます。

お釈迦様の誕生を祝う祭りなので宗派問わず行われます。

起源は西域、中国では後趙の時代(4世紀)に始まり唐や宋の時代に拡がりました。唐と交流があった日本でも、聖徳太子の時代である606年に花祭りが行われたとされています。奈良時代は大きな寺院限定でしたが、平安時代に寺院の年中行事として一般化、それでも庶民に広まったのは江戸時代です。

現在の日本の花祭りでは、花で飾ったお堂の中にある生まれたばかりのお釈迦様(誕生仏)に甘茶をかけて祝います。

御堂を花で飾るのは、お釈迦様は美しい花が咲き乱れるルンビニーの花園で生まれたと言われているからです。

また、甘茶をかけるのは、お釈迦様が誕生したときに「香水でその体を洗ったから」や「天から甘露が降り注いだ」という言い伝えに由来しています。お祭りで使った甘茶はもらって帰ることもできます。

甘茶をかけてお祝いするやり方が始まったのは江戸時代から。それまでは僧侶が楽器を鳴らし、5色の水を混ぜて讃嘆したあと誕生仏に注ぎ、再び讃嘆した後に参拝者たちも水を注ぐというやり方でした。

甘茶は文字通り「甘いお茶」です。同じく”甘いお茶”の甜茶と勘違いする人もいますが、甜茶は甜葉懸鈎子・牛白籐・ヤクシマアジサイといった薬草を数種類混ぜて作られています。一方で甘茶はアマチャの葉から作られるお茶です(アマチャはガクアジサイの変種)。

アマチャは日本生まれの植物。現在は長野県、富山県、岩手県で主に栽培されています。

アマチャは無糖で甘いためダイエット茶として人気があります。

薬理作用としては抗腫瘍作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、利胆作用(食べ物の消化を助ける作用)があります。甘さは砂糖の主成分でもあるショ糖の400倍以上あるため、糖尿病関茶の甘味代用に使用されることがあります(民間療法)。

抗腫瘍作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、利胆作用が報告されています。民間療法では、糖尿病患者の甘味代用や、胃弱・食欲不振・利尿・口臭除去に茶剤

アマチャを飲むときは濃く煮出し過ぎないようにします(商品説明をよく読むこと。一般的には2~3gの茶葉を1リットルの水で煮出す)。極まれにですが、濃い甘茶を飲んで嘔吐、悪心などの中毒症状を起こすことがあります(飲んで10~60分間の間に発症)。

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