自治体では一定年齢の子ども(を養育する保護者)向けに育児相談を実施しています。長女が生まれてから3つの市町村を移動しましたがどこも実施していたので(対象の年齢やその間隔は異なる)、おおよそ多くの自治体で実施していることが推察できます。
さて、今回は次女の2歳児向け健康相談です。内容は
- 成長具合・生活状況・予防接種の進捗具合のチェック(問診)
- 身長・体重の計測
- 歯科チェック(今回は歯の染め出し)
- 育児講話
こんな構成の育児相談ですが個人的には好きではありません。子育てなんて人それぞれなのに『これが正解』を押し付けてくるやり方が気にくわないのです。
例えば2歳児向けの問診票の設問。
- 階段を手をつないで上ったり、降りたりできますか?
- 上手に走れますか?
- 大人がぐるぐる○や線を描いて見せると真似ますか?
- 知っているものの名前などを聞くと指差しますか?
- 単語を2つ続けて話しますか?
- 友達や兄弟のそばで遊びたがりますか?
- 「いや」「もっと」など周囲の行動に自分の意思を示しますか?
全部【はい】ならば順調と見なされて特になにも言われませんが、1つでも【いいえ】があれば何故かと聞かれます。
こちらとしてみれば「そういう機会がなかったので」「子どもにその必要がなかった」としか言いようがありません。
また【いいえ】によって問題が洗い出されて解決策を提示されることもありません。個人的には保健所のデータ収集という名の自己満足に付き合わされていると感じています。
私が一番面倒なのは生活状況のチェックです。
ここの設問は食事の量やおやつの内容などです。ここは生活指導のようなもので実に面倒くさい。他の自治体を含め口コミでは「あら探しされる」「攻撃される」と評される場です。
例えば、おやつにジュースを提供していると言うと虫歯のリスクだ何だと指導が入ります。特に一歳を過ぎてから哺乳瓶を使っていると、鬼の首を取ったような勢いで指導されます(虫歯になるから)。
言っていることは正しいが…本当に面倒くさい。
正しい答えは分かっているので改めて言い聞かされるのも…ということで、私は毎回相手の好む回答(その場において正しいとされる回答)で無難に通過しています。
育児相談を手っ取り早く終わらせるには、相手の求める答えを笑顔ではきはきと答えるのが吉です。
一瞬でも翳りや悩むそぶりを見せると「どうしましたか?」や「困っていることを教えてください」攻めにあいます。
相談員さんは何でも相談してくださいオーラ全開。それは保護者自身についての設問(問診)でわかります。
- 育児は楽しいですか?
- 育児をしていてイライラしますか?
- 育児の相談相手・協力者はいますか?
みんな何とか折り合いつけてやってるのに、こうやって1か0か問われると嫌になります。どう答えたらどう対応されるかさえ想像できる質問…「○○で困ったら役場の○○課に行ってください」と一覧表をもらう方が私はありがたいです。
ちなみに育児相談に行かない場合、自治体の担当課から連絡が頻繁に来ます。場合によっては個別で対応(自宅訪問)となることもあります。自治体としては「お子さんの様子を知っておきたいため」と言っているようですが…なぜこんな対策をしている自治体が多いのに児童虐待が存在しているのか不思議でなりません。
2歳の健康相談で一番重要視されるのが栄養と歯です。
今回の育児講話のテーマは『おやつ』。幼児にとっておやつとは不足した栄養を補う行為であり、1~2歳児の場合は午前・午後に1回ずつ、3~5歳児は午後1回程度が目安とのこと(次の食事との間が2時間以上開くようにする)。
- 牛乳やヨーグルトなどの乳製品
- 穀類・イモ類・豆類
- 季節の果物やそれを素材にしたもの
- 野菜を使ったおやつ
塩分・当分・脂肪分のバランスはもちろん、添加物や人口着色料を使っていない上のようなおやつが適当で、1~2歳の子どもの場合は100~150kcal、3歳以上の子どもの場合は150~200kcalの量を目安とします。
量が多過ぎるとおやつが主食となり偏食の原因になることも。塩分の摂りすぎは健康の害となるのはもちろん、糖分を摂りすぎると虫歯の危険があります。
2歳は虫歯が増える時期。フッ素入り歯磨き剤等で毎日必ず仕上げ磨きをして、定期的に歯科医院でフッ素塗布すると虫歯を防げます。
乳歯がたくさん生える時期。食べ物はよく噛んで顎の成長を促すことで歯に隙間ができ、永久歯がきれいに並ぶ準備ができます(すき間が小さいと歯並びが悪くなりやすい)。
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