長女のインフルエンザから始まった我が家の体調不良。1週間に1、2回顔を出すため「今日は誰?」と主治医に笑われる始末です。そんな主治医に「いまヒブワクチンが入手しにくいんだけど、ヒブワクチンの予防接種は終わってる?」と聞かれました。
品薄の原因は【ヒブワクチンの容器に不備が見つかったことによるワクチンの出荷停止】です。ヒブワクチン供給元のサノフィによると【ワクチンの注射針表面にサビ】が認められたとのこと。原因調査中は出荷を停止しており、2020年2月17日時点で供給再開は未定となっています。
乾燥ヘモフィルスb型ワクチン「アクトヒブ®」供給に関するお知らせ|サノフィ株式会社公式サイト
新型肺炎で情報が少ないですが、これは2歳未満の子ども、とくに3ヶ月前後の乳幼児がいる家庭には大ニュースです。
ヒブワクチンはヒブ感染症(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型感染症)を予防するためのワクチンで、日本小児科学会ではヒブワクチンの接種は生後2ヶ月から開始して合計4回摂取することを推奨し、毎年約80万人以上の子どもが接種しています。
インフルエンザ菌の中でも特にb型(Hib)は乳幼児にとって問題の病原細菌です。悪化すると中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などを起こし(合併症)、もっと悪化すると髄膜炎、敗血症、肺炎などを起こしてしまいます。
Hibによる髄膜炎は5歳未満の子ども10万人に対して7.1~8.3人が発症、そのうち約11%が予後不良と推定されています(5歳未満の子ども20万人に対して1~2人の確率で予後不良となる※高確率)。
2010年以降はHibワクチンが普及し始め、現在では侵襲性Hib感染症は激減していました。そのため今回のトラブルによりワクチンが不足、結果として【Hibによる髄膜炎を発症する確率が従来に比べて高くなります】。
厚生労働省では医療機関に対して【1回目や2回目の接種を可能な限り優先するよう】に求めています。
幸い我が家は2人とも、接種(推奨)月齢よりやや上なので4回目まで終わっていますが、改めて予防接種は打てるようになったら即打ってしまおうと私の気持ちを改めさせるニュースになりました。
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