多くの人が間違えている!心臓の正しい位置は…?

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実家に帰省したとき私と旦那、そして私の母と話しているとき「心臓の位置」の話になりました。

「心臓って真ん中にあるって知ってた?」

この母の言葉に私たち夫婦は「当たり前でしょ」という呆れ半分の感想でしたが、母や母の友だちはずっと左にあると思っていたようです。65歳にして初めて知ったとはしゃいでいました。今まで母に心臓マッサージをしてもらう機会がないことに感謝します。

思えば母の理科の知識に関する勘違いには今まで存分に笑わせてもらいました。今回もそんな笑い話だと思い、父も話に混ぜて母の勘違いを笑おうとしたのです。それが意外な展開に。

「お父さん、心臓ってどこにあるか知ってる?」
「左だろ?」

「…真ん中だよ?」

心臓に手をあてる父。

「左だよ」

笑いで終わるはずの会話だったのに、微妙な間で終わったことは言うまでもありません。何で「心臓は左にある」と勘違いする人が多いのでしょうか。調べてみました。

心臓は左にあると勘違いする理由

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心臓はやや左寄りではあるもののだいたい身体の真ん中にあります。心臓マッサージでは心臓の上に手を置きます。左だと勘違いして左側を強く押したら肋骨が折れるので要注意です。

しかし意外にも何人かに1人は「心臓は左にある」と勘違いするのには理由があります。胸に手をあてると左側がドクドクというからです。「ほら!左にあるじゃないか」と主張しないで下さいね。左側がドクドクするのは心臓の構造とそれぞれの役割によるものなのです。

まずヒトは呼吸をします。呼吸とは酸素を吸って二酸化炭素を吐くことです。吸った酸素は全身で使われ、二酸化炭素となって肺に戻ってきます。酸素を全身にいきわたらせるのは全身を巡る血液が担当しています。

酸素は血液に溶けて巡ります。酸素がガス状のまま全身を巡っていたら転んで怪我したときにプシューッと音がするはずです。しませんよね?

さて全身を巡る血液ですが、血液を全身に循環させるポンプとなるのが心臓です。そのため心臓は筋肉のかたまりで、心臓はその筋肉を収縮させて血液を全身に巡らせます。心臓は酸素を提供してくれる肺と太い血管でつながって、心臓が肺に送った血液は肺で酸素をたっぷり吸収してから心臓に戻り、そして全身に送られていくのです。

心臓を出発した血液は体中のいたるところに酸素を提供し、代わりにそこで不要になった二酸化炭素を受け取って心臓戻ってきます。つまり心臓に戻ってきた血液は二酸化炭素がたっぷりで、心臓は二酸化炭素と酸素を交換するために血液を肺に送ります。

心臓の4つの役割
● 二酸化炭素たっぷりな血液を肺に送る
● 酸素たっぷりになった血液を肺から受け取る
● 酸素たっぷりな血液を全身に送る
● 二酸化炭素たっぷりになった血液を全身から受け取る

この4つの役割に合わせて心臓は4つの部屋に分かれています。

心臓にある4つの部屋
● 右心房 … 二酸化炭素たっぷりな血液を肺に送る
● 左心室 … 酸素たっぷりになった血液を肺から受け取る
● 左心房 … 酸素たっぷりな血液を全身に送る
● 右心室 … 二酸化炭素たっぷりになった血液を全身から受け取る

送り出す部屋が「心房」で受け取る部屋が「心室」と覚えると簡単です。どの部屋も壁は筋肉でできています。そして一番ポンプの力が必要な部屋の壁(筋肉)は他に比べて分厚くできています。

受け取る部屋(心室)よりも送り出す部屋(心房)、肺に行くより部屋(右心房)も全身に血液を行く部屋(左心房)が一番ポンプの力が必要としているため筋肉も一番分厚くなっています。

左心房は一番力強くドクドクと動いている場所ということです。左心房は心臓の左側にあるので「心臓が左にある」と勘違いしてしまう人がいるのです。心臓は真ん中にありますが、ドクドクの力強さに偏りがあるということを覚えておきましょう。

体の真ん中に感じる赤ちゃんの鼓動

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大人でも赤ちゃんでも心臓は体の真ん中にありますが、大人が左側にドクドクしていると感じる一方で、赤ちゃんはちゃんと真ん中でどくどくを感じることができます。その理由は胎児は生まれてきた人と血液が巡るルートが違うからです。

胎児は生まれてきた人と違って羊水の中、つまり水中で生きています。胎児の肺は生まれて「おぎゃー!」というまで使われることはありません。水中といっても胎児はえら呼吸しているわけではありません。お母さんの体と胎児の体をつなぐ胎盤が肺の役割を果たしているのです。

そのため胎児の体の中では機能しない肺ではなく、本来肺に行くはずの血液を胎盤に送るために心臓と肺をつなぐ血管2本をつなぐバイパスがあります(左心室と右心房から出てきた血管をバイパス)。

赤ちゃんの肺が活動を開始する「オギャー!」の瞬間から心臓は筋トレを開始して鍛えられます。特に左心房は全身に血液を送るため一番ハードな筋トレをすることになるのですが、生まれたての赤ちゃんの心臓の各部屋の筋肉は均一で偏っていません。だから赤ちゃんはドクドクとした鼓動を胸の真ん中で感じることができるのです。

2歳になった娘の胸に手をあてると左にドクドクを感じました。筋トレして成長したということですね。

【更新履歴】
2016.8.9 
スマホおよびタブレットで読みやすいように文章(構成含め)を変更しました。

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