O157に感染した3歳の女の子が亡くなる!O157の脅威を忘れかけていたときに事件発生!

埼玉、群馬両県の総菜店「でりしゃす」系列店で購入したポテトサラダなどを食べた人が腸管出血性大腸O157に感染した集団食中毒で、前橋市内の「でりしゃす六供店」 で販売された総菜を食べた3歳の女の子が亡くなりました

女の子からはO-157が検出され、一連の食中毒で死者が出たのは初めてです。

群馬県と埼玉県にある「でりしゃす」のポテトサラダからO157が検出されたという事件が起きたものの、そのスーパー(同系列含め)を利用していないため正直忘れかけていました。8月24日から全店舗営業を自粛していた「でりしゃす」も9月7日には営業を再開していたので、もう終わったことのように感じてさえいました。

そんなときに報道されたO157による死亡事故、それも娘と同じ3歳の女の子が被害者ということで衝撃を受けました。しかも、死亡した女の子は「ポテトサラダを食べていない」のだから警戒心が一気に高まっています。

O157は1996年に大阪堺市で発生した集団食中毒の原因菌で、このときも3人の女児が亡くなりました(罹患者9,523人のうち7,892人が児童)。この事件が私がO157というものを知ったきっかけです。

このときはずいぶんO157について騒がれ、私も怖いと感じたのに時とともに警戒心が薄れていました。二児の母となったことで改めて注意が必要となり、今回は”ふんどしを締めなおす”気持ちでO157についてまとめてみました。

同記事は「知って得する病気の知識/O-157」(日本医師会公式サイト)を参考にしています。

※本記事は2019年1月8日に加筆・修正しました。

O157(O-157)感染症とは?

O157は病原性大腸菌の1つです。ほとんどの大腸菌は無害ですが、”病原性”大腸菌に感染すると下痢を起こし、悪化すると意識障害や死亡することがあります。

病原性大腸菌には4種類あり、O157はそのうちの1つ『腸管出血性大腸菌』の代表的な細菌です。この細菌はベロ毒素を出し溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を起こします。今回3歳の女の子が亡くなった病名はこの溶血性尿毒症症候群です。

O157の感染力は非常に強く、100個程度の細菌が身体に入っただけで病気を起こします(多くの食中毒では100万個以上の細菌が身体に入らないと起こらない)。O157の大きさは1~2μmなので、ひと口で100個なんて簡単に体内に入ってしまいます。

O157の感染は家畜の糞尿から始まります。肉だけでなく、水や堆肥が原因で感染することもあるので生野菜などにも注意する必要があります。つまり、感染源はありとあらゆるものであり、完全にO157を排除することは難しいです。

私たちにできることは次の2つです。

  • できるだけ感染しないようにする
  • 感染したら適切な行動をとる

O157にできるだけ感染しないようにするには?

O157の感染予防策は次の4つです(但し、これを守っても完全に防ぎきれません)。

  • 料理を始める前には石けんで手を洗う
  • 食材はしっかり加熱する
  • サラダなど生で食べる野菜はしっかり洗う
  • 温められる惣菜は一度温めてから食べる

O157は低温に強く、冷凍しても死滅しません。寒さに強いためO-157による食中毒は気温の低い時期でも発生します(食中毒の多くは初夏から初秋にかけて発生)。

一方で、熱には弱くて75℃以上で1分以上加熱すると死滅します。今回「加熱された惣菜なのにO157が検出された」と報道されているのは調理後に菌が付着したと考えられるからです。因みに1996年の大坂府堺市の集団食中毒の原因は学校給食です(献立等は未確認)。

腹痛や下痢を訴えたら必ず病院に行くこと!

腹痛や下痢の症状が見られても、まずその原因がO157と考える人は少ないです。「お腹を冷やしたんだろう」と下痢を軽く見る人が多いでしょう。

しかし、下痢は体の異常を知らせるサインです。重篤化を防ぐために子どもの場合はできるだけ早く医療機関を受診します(本当は大人の場合もそうでありたい)。 「お腹を冷やしただけだった」と後で笑えれば幸せなことです。

原因が感染症の場合は、トイレや風呂場を共有している家族に二次感染しやすいです。原因が分かる前でもトイレを利用した後など必ずアルコールで消毒します。O157などの細菌性胃腸炎と判断された場合は次のことを徹底するようにしましょう。参考:食中毒 腸管出血性大腸菌O157とは?(SARAYA公式サイト)

  • 水洗トイレの取っ手やドアのノブなど、菌で汚染されやすい場所を消毒用アルコールなどで消毒する。
  • 感染者および家族は食事前など十分に手を洗い、アルコール消毒を行う。
  • 感染者の便を処理する場合(おむつ交換など)には使い捨ての手袋を用いる。また、おむつ交換は決められた場所で行う。
  • 感染者の便で汚れた衣類は、他の人と別に洗濯する。
  • 乳幼児は感染者の後に入浴しないようにする。また、バスタオルはひとりで1枚を使用し、共用しない

O157による感染性胃腸炎の症状は?

  • 激しい腹痛
  • 水っぽい下痢が何回も出る
  • 血便
  • 発熱(※高熱にはならない)

O157は感染力が強く、感染した覚えがないのに発症することがあります。基本的に上のような症状がでますが、全く症状が出ずに発症して治る人もいます。

成人の場合はO157に感染しても5~10日で治ります。但し、O157は抵抗力の低い子どもや高齢者に感染すると、 腎機能や神経学的障害などの後遺症を残す可能性のある溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発するなど重症となる場合もあります 。HUSはO157の感染で最も注意したいことで、下痢が腹痛が起きてから数日~2週間後に発症します。

実際に1996年に発生した大阪府堺市のO157集団食中毒では、罹患した約9,500人のうち3人の女児がHUSが原因で死亡、2015年には食中毒発生時に小学1年生だった女性もHUSの後遺症による脳出血で死亡しました。2018年7月現在も15人がHUSの後遺症等で経過観察が必要とされています。

HUSの場合、次のような症状が見られます。O157の感染歴がある場合は迷わず直ぐに医療機関を受診しましょう。

  • 顔色が悪くなる(蒼白)
  • 全身がだるい(倦怠感)
  • 尿の量が少ない
  • むくんでいる(浮腫)

顔色が悪くなったり倦怠感に襲われるのはHUSにより赤血球が壊れ貧血になるからです。尿の量が少なくなったり全身がむくむ様になるのは腎臓の働きが低下しているからです。

症状が治まっても2週間はトイレの除菌を継続

症状がなくなったあともO-157は腸内に1~2週間残ります。排泄物に菌が混じっているので、トイレや洗面台の除菌は症状が治まっても2週間以上継続しましょう

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takka

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