イノベーションの起爆剤、固定概念を壊す『デザイン・シンキング』

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個人事業主としてライターの仕事を管理するようになり、「やっぱり仕事をするなら」と儲けたくなりました。そうして興味を持ち始めたのがビジネスのメソッドです。今回はそのメソッドの1つである『デザイン・シンキング』について紹介します。

デザイン・シンキング … デザイナーを始めとした創造性をウリにしているクリエイターの思考法

最近注目されているメソッドですが実は10数年前から日本にあったようです。しかし当時の日本人が好んだのは『デザイン・シンクング』の対極にある『ロジカル・シンキング』だったようです。確かに10年くらい前は「ロジカル・シンキング」が流行っていました。

『デザイン・シンキング」はデザイナーやクリエイターの専売メソッドでしたが、いまではどんな仕事にでも応用できるということになり業界や分野問わず人気があります。ポイントは固定概念や業界の常識(慣習)にとらわれず、自由な想像力や発想力を生み出しビジネスチャンスに繋げるということです。

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日本のような成熟した市場のためのメソッド

『デザイン・シンキング』は「理解」・「発想」・「試作」の3ポイントをサイクルさせます。

理解 …フィールド観察やアンケートなどで現状を理解する
  ● 人のニーズ(本音)を知る
  ● 人のニーズを発展や改善のチャンスにする

発想 …ブレインストーミングなどで新しい発想を創りだす
  ● 自由にアイデアを出し合いまとめる
  ● アイデアを実現できるか検討する

試作 …3Dプリンターなどを活用して試作品を早く作る
  ● 試作品を使って現状を洗い出す
                   ↓
          「現状」は次の理解ステップで分析される

「ブレインストーミング」は新しい発想を誘う会議のやり方です。集団でアイデアを自由に出すことによりアイデアが交錯し、新しい発想を誘発することができます。

ブレインストーミングのポイントは成果や結果につながるかどうかという結論は出さずに、アイデアを出すことに注力することです。ただしやみくもにアイデアを出し続けるのではなく、技術的・能力的に実現可能かどうかの検討もします(どんな技術ができれば実現できるという視点も大切)。

素早い試作品(プロトタイプ)の作成を「ラピッドプロトタイピング」といいます。今までは積層造形法を利用して試作品を作り上げていましたが、3Dプリンターの登場で試作品作成にかかる時間はグッと短縮されました。

積層造形法とは3Dデータをまず薄くスライスして樹脂などで薄い板状のパーツを作り上げます。これら板状のパーツを積み重ねると試作品を作ることができます。

『デザイン・シンキング』の中心にあるのは”人”です。今まで開発するときなどは似たようなサイクルでも中心には”経験”や”常識(慣習)”がありました。

技術や市場動向から新製品を開発するメリット・デメリット
   メリット   : 既存の市場なので予測しやすい
   デメリット : 今の延長上にある発想ではヒットを作れない
 
『デザイン・シンキング』の根幹は「人がどう感じるのか」、「人が望むことは何か」です。それこそがデザイナーの考え方でデザイナーは生活者(人間の姿)を重視してきました(”デザイナー”です。”芸術家”ではありません)。

ある意味で直感に頼るような発想であり、感覚的に物事を捕らえるメソッドですが、新たな問題を発見しゼロベースで作り上げることに向いています。これは既存の技術や市場をもとに論理的に考える『ロジカル・シンキング』とは対照の位置にあるメソッドです。この新メソッドにはソニーやKDDIなど大手企業の他に、ボストンコンサルティングやアクセンチュアなど大手コンサルティング会社も強い関心を持っています。

日本はデザイン・シンキングで発展してきた?

「人が何を求めているのか」が発想の起点になるため、『デザイン・シンキング』の理解ステップでは次の点に注意をしながら観察し、ときには対象者にインタビューをします。

 ● 人はどんな生活をしているのか
 ● 人はどんな行動をとるのか
 ● 人はどんな感情を起こすのか

ポイントはニーズを本音レベルで理解することです。人は必ずしもニーズを的確に理解しているわけではなく、「なんとなく~」の答えの分析には時間がかかります。街で買い物袋を提げている人たちに「家を出る前からそれが欲しかったんですか?」と訊ねたとき、どれだけの人が「YES」と答えるでしょうか。

またニーズ調査の結果が「非常識」な場合もありますが、「非常識」が理由では却下となることはありません。「できない」「無理」だと判断するのは発想のステップで、それは技術的に分けられます。どんなに売れると思っても作れなくてはしょうがないですからね(ドラえもんの『どこでもドア』なんて売れる発想なのに作れません)。

さてドラえもんを例に出しましたが、かつての日本はあんな荒唐無稽な想像を形にしようと製品作りをしてきました。大手家電メーカーの作った商品には「こんなの必要?(笑)」と思う便利家電がたくさんあります。そう、かつての日本は『デザイン・シンキング』で製品開発してきたのです。

新しいメソッドかと思ったら、かつては日本を発展させたメソッドだったのですね。まあ、いまのようにインターネット調査という便利なものがなく理解の対象となったのは全体ではなく一部だったのでしょう。でも根底は「世の中が欲しがっているもの」そして「こんなものがあったら面白い」という『デザイン・シンキング』と同じ根底だったのではないでしょうか。

【出典】
● イノベーションはこう起こす!事例に学ぶデザイン・シンキング
  http://business.nikkeibp.co.jp/article/design/20140508/264172/
● ブレインストーミング(Wikipedia)
  https://ja.wikipedia.org/wiki/
● ラピッドプロトタイピング(Wikipedia)
  https://ja.wikipedia.org/wiki/

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