日本の抹茶ブランド力を守る動きが活発化

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我が家はドルチェグストでコーヒーを淹れています。ドルチェグストは小さなカプセルで1杯ずつ入れるので、ときどき家電量販店でカプセルを購入して補充しています。カプセルは他にもスーパー、ドラッグストア、ネットストアで購入することができます。

今回も買いに行くと”3箱買ったら抹茶カプセル(4個)プレゼント”というキャンペーンをやっていました。毎回3箱ほど買っていたし、丁度朝のニュースで空前の抹茶ブームと言っていたので好奇心でキャンペーンに参加してみました。抹茶のお菓子は好きですが、飲むには少々苦いというイメージが定着している抹茶…さて、いつ飲もうかしら

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欧米を中心に世界に広がる抹茶ブーム

2年ほど前から抹茶ブームが世界に広がっています。ブームの火付け役はスターバックスであるなど諸説ありますが、流行の発信地の1つであるN.Y.では抹茶カフェが流行し、アジア圏では色々な料理に抹茶が使われるなど抹茶は確かな人気を博している状態です。

抹茶には”健康”のイメージがあり、またあの独特の味が”忘れられない味”と評価されています。2013年には和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、抹茶への注目が集まりつつあります。

日本人でも茶席の経験をすることは少ないですが、抹茶は料理やお菓子に幅広く使われています。海外からの観光客は抹茶のお菓子をお土産にするなどしています(キットカットの抹茶味が人気)。

この人気の上昇により日本では抹茶のブランド力を維持するために新たにJAS規格を”拡大”し、その品質だけでなく製法なども規格する計画が始まりました。

【目次】
● JAS規格とは?
● 抹茶と緑茶の違いは?
● 高価でも日本産の抹茶が人気

JAS規格とは?

日本の食料産業では品位、成分、性能等の”品質”についてJAS規格(一般JAS規格)を満たすことが確認できた食品や林産物などに対してJASマークを付けることができます。JASマークが付いた製品は一定以上の品質が保証されているので、消費者が購入するときや、事業者間で取引をするときに安全性等の参考になります。

JASマークの種類
● JASマーク
● 特定JASマーク … 特定JAS規格を満たしたもの
● 有機JASマーク … 有機JAS規格を満たしたもの
● 生産情報公表JASマーク … 生産情報公表JAS規格を満たしたもの
● 定温管理流通JASマーク

製品にJASマークを付けることができる事業者(認定事業者)
登録認定機関から製造施設、品質管理、製品検査、生産行程管理などの体制が十分であると認定された事業者です。登録認定機関は農林水産大臣の登録を受けた機関で、所在地や法人形態に因りません。

現在のJAS規格は”品質”についての基準ですが、農林水産省は”製法”や”管理方式”などにも基準を拡大することを提案しています。その目的は国産農産物の製品の強みをアピールして、農林水産品の輸出拡大につなげることです。

近年欧米を中心に人気のある抹茶のブランド力を維持・向上するためにJASでは一般的な製法を規格化して本物と類似品(粉末緑茶など)との差別化が計られます。

さらに今後は国際標準化機構(ISO)に対しても抹茶の定義のを反映させてもらえるように働きかける予定です(業界基準で強制力はない)。具体的な栽培方法や製造方法を明記してISOに定義づけされることで、定義通りに作っていないものは全て”粉末茶”に分類され、国際的に”抹茶”のブランド力は維持できると考えられています。

抹茶と緑茶の違いは?

抹茶と(粉末)緑茶は見た目が似ていて分かり難いですが、抹茶と緑茶は原料となる茶葉が違います。抹茶は碾茶、緑茶は煎茶が原料です。

抹茶 … 原料は碾茶(てんちゃ)。碾茶の茶葉を粉末にしたもの。
緑茶 … 原料は煎茶(せんちゃ)。粉末緑茶は煎茶の茶葉を粉末にしたもの。

一般的によく飲まれている普通の茶葉は煎茶です。碾茶はよしず棚や藁を使って茶畑にあたる日光を遮って育てられます。日光が当たらないことで通常の茶葉(煎茶)よりも旨味の多く、色も鮮やかな濃い緑色の柔らかな新芽に成長します。茶葉は日光が当たるとうまみ成分のテアニンが渋み成分のカテキンに変化します。そのため碾茶の方がテアニンが多く、煎茶の方がカテキンが多くなります。抹茶の独特な香りは”覆い香”と言われ、アミノ酸を多く蓄えられているからです。

碾茶の茶摘みは手で一芽一芽丁寧に摘まれます。一方で煎茶の茶摘みは機械化されています。また品質を維持するために碾茶の茶摘みは年に1回です。一方で煎茶は最初に摘まれた一番茶のあと、二番茶、三番茶と摘まれます。

碾茶と煎茶は酸化酵素の作用を止めるために摘んだ新芽を蒸します。蒸さずに発行させるとウーロン茶や紅茶になります。蒸した碾茶の葉を揉みながら乾燥させると”玉露”となります。碾茶や玉露は葉の大きさをそろえたり葉脈を取り除くなどして選り分け、仕上げ乾燥(”練り”という)をします。仕立てられた碾茶を低温除湿の環境で保存すると熟成し、香りがふくよかになり、味がいっそうまろやかになります。

抹茶は長期保存ができないので、需要に応じて石臼で碾茶を粉末(抹茶)にします。茶の製造過程では機械化が進んでいますが、お茶を粉末にするのは石臼もしくはセラミック製の臼が使用されています。

高価でも日本産の抹茶が人気

茶の歴史は中国に始まり、日本にも中国から茶が伝わりました。そのため抹茶ブームには日本だけでなく中国も抹茶の提供をしています。抹茶の価格差は大きく、日本産が1オンス(約28g)が約28ドルのところ、中国産は約7ドルととても安くなっています。

それでも抹茶ブームでは日本産の抹茶が人気があります。日本の抹茶は茶葉の育て方、収穫の仕方などの製法(プロセス)によって生み出され、高くてもその価値があると言われています。確かな製法で作られたクオリティの高さが評価されての結果なので、日本の抹茶ブランドを維持するためにはJAS規格で抹茶とそれ以外を明確に区別することが大切と考えられています。

現在茶(主に緑茶)の世界シェアの約80%が中国産で、日本産はわずか1%でしかありません。しかし日本の抹茶の輸出量はこの5年で約2億円から約4億円と2倍になっており、日本政府の資産では今後15億円の産業になると見込まれています。

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まとめ

【参考/出典】

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