医療費控除の対象かどうかは目的で変わる

最終更新日

Comments: 0

旦那は眼精疲労や肩こりがひどくかったため「ナボリン」を買ってきました。「ナボリン」は筋肉の疲労を回復させ、傷ついた末梢神経を修復してくれる薬です。

ナボリンは”第3類医薬品”なので医療費控除の対象になるのでしょうか。今回は医療費控除について調べてみました。

広告

10万円を超えた分の医療費が控除対象となる

”医療費控除”とは自分や家族のために支払った医療費等の実質負担額が年間10万円を超えた場合、その超えた金額をその年の所得から差し引くことができる制度です(上限200万円)。大きな病気をした年や子どもが生まれた年は医療費控除が申請できる可能性があります。

医療費控除のポイント
● ”年間”とは1月から12月
● 所得金額が200万円未満の人は所得金額×5%の額を超えた分が控除対象
● 保険金などで補てんされた分は実質負担額からその金額を差し引く

医療費控除は確定申告で申請します(年末調整では申告できない)。

医療費控除対象かどうかは使用目的による

医療費控除を利用するにあたり大切なことは、医薬品全てが医療費控除の対象になるわけではなく、「治療目的の医薬品」が医療費控除の対象になることです。

ドラッグストアなどで販売されている薬は”医薬品”と”医薬部外品”があります。”医薬品”については、そのリスクに応じて3つに分類されています。

● 第1類医薬品
  その副作用により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生じる恐れあり
  (使用に関し特に注意が必要
● 第2類医薬品
  その副作用により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生じる恐れあり
● 第3類医薬品
  第1類および第2類以外で身体に変調・不調を来す恐れあり

第1類のみ薬剤師しか販売できず、第1類医薬品はどれも治療目的のための医薬品です。そのため第1類医薬品は全て医療費控除の対象になります。

第2類・第3類医薬品については全てが治療目的のためとは言えません。そのため医療費控除の対象になるかどうかは目的がポイントとなります。予防や健康のために服用した医薬品は医療費控除の対象外です。

しかし「どのように使用したか」は申告のときに記載する必要がないため、「治療のため」と言えればどの医薬品も医療費控除の対象となる可能性が高いです。

負担額10万円以下でも医療費控除を利用できる方法

年間の医療費等の実質負担額は自分の分だけでなく、家族のものも合算することが可能です。この「家族」とは”生計を一にしている家族”を指します。”生計を一にしている家族”とは同居している家族を指しますが、次のように同居していなくても該当することがあります。

Aさんとは別居しているけれど、Aさんと生計を一にしている家族
● Aさんから学資金や仕送り等をもらって一人暮らしをしている子ども
● Aさんが療養費を支払っている施設で暮らす両親
  ↑
彼らの医療費等もAさんの分と合算可能

年間10万円を超えると医療費控除の対象となる”という説明が一般的ですが、医療費控除の対象となる金額は所得によって異なります。

所得が200万円未満の人
所得金額×5%を超えた分が医療費控除の対象になる
例) 年間所得が150万円の場合
   150万円×5%=75,000円を超えた分が対象となる

所得が200万円以上の人

10万円を超えた分が医療費控除の対象になる

医療費控除の申請(確定申告)は世帯主でなくてもできます。どちらも所得がある夫婦共働きの場合は夫・妻どちらでも申請ができます。

一般的に所得の高い方が申請した方が節税効果が高いと言われているので”医療費控除の申請は夫がやる”というイメージがありますが、妻の年間所得が200万円未満ならば年間医療費など負担額が10万円以下でも医療費控除を利用することができます。

2017年1月から始まるセルフメディケーション税制

来年から現行の医療費控除(1月1日~12月31日に支払った医療費が10万円以上の人が対象)の特例としてセルフメディケーション税制が始まります。

セルフメディケーション税制に関する記事

セルフメディケーション税制は医療費控除の特例であり従来の医療費控除よりも適用条件が厳しくなっていますが、控除対象となる年間金額が12,000円と低く、「ときどき風邪をひくけれど、風邪をひいても病院に行かずに市販薬ですませている」という人には利用しやすい制度です。

現行では医療費控除とセルフメディケーション税制は両方を利用することができません(病院の支払いは医療費控除、対象医薬品の支払いはセルフメディケーション税制といった利用は不可)。

【関連記事】
(December 20, 2016)

【履歴】
2017.3.3 セルフメディケーション税制に関する部分を追記しました

スポンサードリンク

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。