大丈夫?雨の中での生コン基礎作りに不安

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土地の購入が終わり、建物の工事が始まりました。

工事現場まで車で片道30分程、気になって頻繁に現場に行っています(現場の人の邪魔にならないように陰からそっと見学する程度)。
IMAG1694_ベース生コン打設
図面が形になっていく経過は見ていて楽しいものですが・・・雨の中でベース生コンの打設をして良いのでしょうか(基礎としての強度は大丈夫なのか不安)?

ちょっと小雨が・・・くらいならば不安がないのですが、秋の長雨で連日シトシトと降り続いています(時にはザーザー)。不安の原因は建築会社の営業さんとの打ち合わせでの会話です。

だと生コンを流し込む作業はできないので」

「だから工事日程が延びる可能性がある」と結ばれた会話なのですが・・・雨の中でも作業してますよ?

「生コン内の水の量が増えると良くない」のでは?

・・・おや?

雨だと生コン作業できないのは・・・ウソ?まぁ、ウソでしょうねぇ・・・実際作業しているのですから結局は「雨だと工事日程が延びる=雨の中作業したくない」ってことかい

知らないということは不安を招くに他なりません。建築会社の営業さんの言うことはウソではなくても100%ホントではないようなので、自分で調べてみることにしました。

今回はコンクリートが固まる原理についてまとめてみました。諸説あるようで、今回はその1つです。

コンクリートは当たり前のように使用されている建材ですが、実は固まる現象・メカニズムについては未だ解明されていないようです(そのため諸説あり)。

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【基礎造りの工程】
● 地縄
● 根切り
 IMAG1588_根切り
 ※根切りについては「」を読んでください。
● 砕石敷き
● 捨てコン
——- 第1段階終了 ——-
● 鉄筋組み
● 外周枠組み
 IMAG1664_鉄筋組み&外周枠組み
● ベース生コン打設 ←現在はココ
 IMAG1694_ベース生コン打設
——- 第2段階終了 ——-
● 内部型枠組み
● アンカーボルト設置
● 立ち上がり生コン打設
※立ち上がり打設については「」を読んでください(2016年9月26日追記)
——- 第3段階終了 ——-
● 型枠ばらし
 ※型枠外しについては「 」を読んでください(2016年9月28日追記)
● 清掃(完成)

「大雨でなければ基礎の強度に影響ない」

作業担当者がそう断言した理由には、コンクリートの固まる原理があります。

”コンクリートは加水された影響で起きた化学反応が原因で固くなる”のです。私のように”コンクリートは乾燥して固くなる”と勘違いしている人は多いようですが

コンクリートの主な成分は「砂」「砂利」「セメント」そして「水」です。

ミキサー車で運ばれてくるセメントは水も入っているため固まらない様にグルグル回されています。一方でホームセンター等で販売されているコンクリート(粉)は”水を加えて使用”するようになっています。

水と反応して固くなる成分は”セメント”です。

化学っぽく説明するとセメントは”水和または重合により硬化する紛体”です。水和や重合は化学反応の種類です(水和=水分子との結合)。

実はセメントは歴史の長い建材です。古代ピラミッドにも使用されていました(現在のように水で硬化する”水硬性セメント”ではありませんでしたが)。

「雨の中でも作業したい」「港の建造でも使用したい」「より強度のあるコンクリートが欲しい」など水硬性セメントは産業革命に伴う需要の拡大に応じるために開発されました
  ↑
イギリスのレンガ積み職人が発明した「ポルトランドセメント」が一般的

ポルトランドセメントは主にケイ酸三カルシウム、ケイ酸二カルシウム、カルシウムアルミネート、カルシウムアルミノフェライト、硫酸カルシウム(石膏)・・・どれも水が加わると発熱する(=化学反応を起こす)物質です。

諸説の1つでは水が加わるとこれら物質(粒子)が核となり、砂や砂利などを含む周辺の物質を巻き込んで針状結晶のようになると言われています。

針状結晶とは金平糖、栗のイガ、ウニの殻のようにツンツンして尖った結晶です。

この結晶が成長すると隣にあった結晶と複雑に絡み合う、これが硬化の原理と推測されています(透光性があれば顕微鏡で確認できるようですが)。

「水を加え続ければどんどん固くなるのでは」という考えは間違いです。過剰な水で伸び直ぎた結晶の針は脆く、結晶と結晶の間にも距離ができてスカスカ・・・脆いコンクリートになってしまいます。

化学物質や化学反応で面白いのは想定外が多々あることです。コンクリートの場合は例え水の量が理想的でも、砂・砂利・セメントの粒の大きさや混ぜ方によって理想通りに固くならないことがあるのです。

だからコンクリートの安全性(強度や脆性)にはある程度の幅(余裕)があり、「多少の雨なら大丈夫」といった漠然とした保証が生まれるのです。

基礎の本当の強度は神のみぞ知る現場の勘を信頼することしかないのです

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