「喫茶店」と「カフェ」の法的な違いとは?

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群馬県高崎市、JR北高崎駅の北のある街角に「喫茶 ル・コワン」という名前の喫茶店があります。
IMAG1363_ル・コワンのドライカレー
群馬県内の飲食店は盛りの良い店が多く、ル・コワンも漏れなく盛りが良かったです(写真はドライカレー。600円とは思えない盛り)。

”ル・コワン”という名前の店は全国各地にあります。意味を知れば納得、le coin(ル・コワン)は仏語で『角』『曲がり角』という意味があります。店内には4人掛けテーブル席が3つ、残りはカウンター席、1人でもグループでも気軽に来れる雰囲気です。

実は「喫茶店」と「カフェ」は法律でしっかりと”別のもの”とされています。「雰囲気だけじゃなかったんだ」と調べてみて目からウロコのことでした。

カフェ … 飲食店
喫茶店 … 喫茶店

このように喫茶店とカフェは営業形態が違います

営業形態が喫茶店の店舗では酒類以外の飲み物とクッキーやビスケットのような既製品の茶菓しか提供してはいけません(「サロンその他設備を設けて酒類以外の飲物または茶菓を客に飲食させる」のが喫茶店営業)。

「喫茶ル・コワン」は”喫茶”と店名に書かれていますが、店内で調理されたドライカレーが提供されていたので実際はカフェ(飲食店)に分類されます。店名は自由につけられるので、営業形態と異なっても問題ありません

最近ではあまり聞かなくなりましたが、『純喫茶』とは”喫茶店として営業している喫茶店である”ことを強調した分類です。純喫茶という呼称は「カフェ」や「実態は飲食店だけど名前は喫茶店」という店舗と区別するための呼称ではありません。

そもそもカフェの文化は明治時代に始まり、文化人の間で広まったものです。大衆化したのは大正時代で、この頃に営業形態は次の2つに分かれました。

・ 珈琲(コーヒー)などの飲み物がメイン
・ 給仕する女給(ホステス)がメイン

この2つを区別するために前者は「純喫茶」と呼ばれ、後者は「特殊喫茶」「カフェー」と呼ばれる様になりました。「カフェー」は風俗として戦前に流行し(風俗営業がメインになったのは関東大震災後)、現在のバーやクラブの前身にあたります。その後「カフェー」という言葉は廃れましたが、法律用語としては残っているようです。

今でも法律で喫茶店の営業形態に「酒類以外」と明記されているのはこの時代の名残だと思われます。

【了】

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