北海道地震から学ぶブラックアウトと電力復旧時の注意

毎回災害が起きると新しいことを学びます。今回の地震では前代未聞の北海道全域の停電(ブラックアウト)した原因、そして停電が復旧する発生する通電火災について学びました。

9月6日午前3時に発生した北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震・北海道地震の死者は44人(心肺停止者・安否不明者はいずれもゼロ)と、災害における人命救助の限界点「72時間の壁」を超えた9月10日午前にひらかれた菅官房長の記者会見で発表されました。

72時間の壁(参考:Wikipedia)

2004年阪神大震災以来使用されるようになった用語。科学的根拠はないが、日本国民や公的機関などに浸透していて、災害発生時における初動体制の整備に影響を与えている。

 

北海道全域ブラックアウトの原因

震度7の地震により、北海道全域の使用量の約半分の電気の発電をしていた苫東厚真火力発電所が停止したからです。

ブラックアウトの原因は<苫東厚真火力発電所の一極集中>です。

苫東厚真発電所が停止したことで北海道全域の使用量が発電量をかなり上回ることになります。ここで周波数が問題になります。

日本の電気の周波数は50Hzまたは60Hzです。日本で使用する電気機器はこのどちらか、もしくは両方で正常に作用するようになっています(北海道の場合は50Hz)。

電力会社は使用量に合わせて発電量を調整することで常に周波数を50Hzまたは60Hzに維持しています。今回のように突然発電量が半分になったら供給している電気の周波数が低下してしまいます。

周波数が低下すると停電が発生します。

停電しているところに電気が流れると停電事故を起こし設備を損傷する恐れがあるため、各変電所は停電を起こしているエリアを切り離していきます。

普通ならば電力不足エリアを切り離して他の発電所の供給量を増やし、ダウンした発電所の分をまかなって停電エリアを復活させるのですが、北海道には苫東厚真火力発電所の不足分をまかなう発電所がありませんでした。

結果、あちこちで電気の供給が激減して停電、停電エリアに他の発電所が入ることで正常に電気が供給できないエリアが拡大、ドミノ倒しのように順次停電エリアが拡大していき最後には道内のほぼ全エリアが停電となりました。

停電から復旧するときの注意

停電から復旧すると<通電火災>が起きることがあります。通電火災は停電直後まで使っていた電熱器具のスイッチがONになっていて、通電したことで出火してしまった火災です。

1995年に発生した阪神大震災では原因が特定できた火災のうち約6割が通電火災だったという調査結果があります。

過熱防止のための安全装置があっても、地震により正常に作動しなかったり、配線がショートしたことが原因で火事になるケースもあります。

通電火災を防ぐためには、”停電が起きたら電気機器のスイッチを全てオフにし、ブレーカーを落とす”ことが有効です。また、避難所に避難する前にはブレーカーを必ず落とすようにします。

イザというときの備えとして、感電ブレーカーがおすすめです。内蔵されたセンサーが一定以上の振動を感知すると作動し、強力なバネでブレーカーのレバーを押します(レバーの動作方向を問わない))。

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約2割の節電で計画停電を回避したい

北海道電力の社長は計画停電を回避するために約2割の電力削減(節電)を呼びかけています

現在、北海道は他の発電所を稼働させ、本州からも送電することで、多くのエリアが電気を使える状態になりました。

しかし、現在の供給力ではピーク時の電力が約10%が不足すると試算されています。電力が不足すると再び停電、それも再び北海道全域ブラックアウトという可能性さえあります。

そのため、北海道全域ブラックアウトを防ぐために計画停電が計画されています。2011年に発生した東日本大震災のときの輪番停電のように、エリアごとに一定時間停電させて電力の使用量を一定以下にする計画です。

計画停電は北海道で暮らす人々の生活や、日本全域の経済にまで影響があります。そのため、約2割の電力削減(節電)を呼びかけることで計画停電を回避したいと考えられています。

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takka

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