インフルエンザの異常行動の原因は”タミフル”ではなくインフルエンザウイルスそのもの

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インフルエンザが徐々に流行し出しています。定点当たり報告数1.00を流行とする指標では、2018年第48週の定点当たり報告数は0.93(先週0.52)と増加していました。

しかし、都道府県別だと埼玉県の定点当たり報告数は1.19、埼玉県内はインフルエンザが流行し始めました。(参考:NIID国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ/2018年12月5日現在

さて「タミフルを飲むと異常行動をする」と聞いたことはありませんか?これ、実は古い情報で、今では飲んでいる薬に関わらずインフルエンザに罹ると異常行動を起こす可能性があることが分かり始めました。

今回はインフルエンザと異常行動についてまとめました。

インフルエンザ患者の約1割が異常行動を起こす

インフルエンザにかかると異常行動を起こす可能性があり、場合によっては『転落死』など重篤な死亡事故になるケースもあります。異常行動は発熱から2日間以内の発現することが多いとされています。

異常行動を起こす原因については分かっていません。

以前は「異常行動の原因はタミフル」だと言われていましたが、抗生薬の種類に限らず、服用をしていないインフルエンザ患者でも異常行動を起こす事例も報告されています。

また、異常行動を起こす患者の年齢や性別も、<就学以降の小児~未成年者の男性>に比較的多いものの、あくまでも傾向のレベルであまり限定できないことが分かってきています。

異常行動の原因には免疫の暴走が考えられる

インフルエンザの異常行動は、インフルエンザ脳症と同様に<免疫の暴走(過剰な免疫反応)>によるものだと考えられています。

インフルエンザの病原性(毒性)はかなり強く、そのため免疫系が強烈なダメージを受けてしまいます。なかでも免疫を調整するネットワーク『サイトカインネットワーク』に障害が発生すると免疫の暴走して正常に機能しなくなると考えられています。

免疫の暴走は脳が衝撃を与えます。感覚や感情をコントロールする側頭葉に障害が発生すると、感覚や感情が変化して幻覚や幻聴などの異常行動が見られることになります。

報告にあがった異常行動の例

  • 突然立ち上がって部屋から出ようとする
  • 興奮して窓をあけてベランダに出て飛び降りようとする
  • 人に襲われている感覚を覚え、外に走り出す
  • 突然笑いだし、階段を駆け上がろうとする
  • 自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない
  • 変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る
  • 興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味のわからないことを言う

異常行動の内容については幻覚や幻聴による現象と似通ったものが多くみられます(異常行動の例については中外製薬が発行しているリーフレットを参考にしています)。

異常行動による事故を防ぐための対策

転落などの事故の予防対策として発熱から最低2日間は次のような対策を講じる必要があります(就寝中も含め)。特に、患者が小児・未成年の場合は必ず予防対策をしましょう。

  • 玄関や全ての部屋の窓を確実に施錠する
  • 患者を決して1人にさせない
  • ベランダのない部屋で休ませる(1階で窓に格子が付いている部屋がベスト)

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