防水シートと断熱材で建物を守る

月曜日にシステムバスが設置され、火曜日には断熱材が壁に入り始めました。
IMAG2693_搬入された断熱材
建築現場にところ狭しと運び込まれた断熱材 photo by tuduri

金曜日に瑕疵保険のためのチェックが行われ、それまでに防水効果『ウォーターガード』が全外壁に外側から貼られました。構造体や防水機能のチェックが終わったので今日から断熱材が入れられるようになったそうです(”瑕疵保険”に関する詳細記事)。

先日チェックしたコンセントの位置も断熱材が入った時点で変更が難しいので、断熱材の入らない内壁はまだ変更できるようですが外壁は変更できなくなりました(コンセントの数や位置に関する詳細記事)。

広告

何重にも張り巡らされた防水・防湿(透湿)・断熱策

壁は管柱、間柱、筋交い(本筋)で区切って支えられ、雨や湿気に耐えるように防水効果のあるアルミシートを壁と外壁材の間にはさみ、家の内側は外気温の変化を受けないために断熱材が入っています(木造住宅の柱の種類に関する詳細記事)。
IMAG2648_ウォーターガードがはられた壁
家の中から撮影。ウォーターガードが貼られた外壁 photo by tuduri
IMAG2692_断熱材を入れた壁
断熱材が詰められた外壁 photo by tuduri

瑕疵保険加入の必須条件である透湿防水シート

我が家の現場では『ウォーターガード遮熱タイプ』(ケイミュー社)が利用されていました。この商品は透湿防水層であるフィルムを不織布でできた補強材とくっつけて、表面に遮熱効果のあるアルミ印刷を施しています。これを使うことで瑕疵保険に必要な防水条件を満たすことができるようです。

JIS規格を満たした”ウォーターガード”の機能
● 室内20℃、60%、外気‐5℃の条件下で結露しない
● 防水性が31~34kPa以上(JIS規格値8~10kPa以上)
● 防風性(通過時間:秒)が355秒(JIS規格値10秒以上)
● 透湿抵抗が0.11(JIS規格値0.13以下)

ウォーターガードを貼ることで基準値以上に風と水を防ぎ湿度を透します。衣類にも同じような機能の素材が多く使われます(例:ブロックテックパーカ@UNIQLO)。

表面の商品名は防熱効果のあるアルミで印刷されています。熱の伝わり方には伝導・対流・放射の3種類あり、ウォーターガードは日光で温められた外壁が放射する輻射熱を減らしてくれます。

遮熱タイプと従来品の比較:赤外線反射率(%)
従来品 69% → 遮熱タイプ 80%

外気温が33℃のとき従来タイプは輻射熱が51.8℃だったのに対し遮熱タイプは48℃であり、その遮熱効果は3.8℃も下げることができるようです(温度の測定点は透湿防水シートの裏側)。

高性能グラスウールを使った断熱材で充填断熱

建物の断熱は外張り断熱と充填断熱の2種類があり、最近では外張断熱と充填断熱を組み合わせて高い断熱効果のある家を作るケースが増えているようです。我が家も構造躯体の外側に断熱効果のあるサイディングを貼り、壁の中にはグラスウール(断熱材)を詰めてW断熱をするようです。

外張り断熱
構造躯体を断熱効果のある素材で包むため、構造躯体そのものを屋外の過酷な環境から守ることができます(充填断熱だけの場合に比べて構造躯体が長持ちする)。断熱材は厚みがその効果を高めますが、厚いと壁が重たくなるので外張り断熱の断熱材は30mm程度が限界です。

充填断熱
壁の中に断熱材を詰め込むので、外張り断熱に比べて厚い断熱材を使用できる。安価の繊維系の断熱材を使用できるため建築コストを抑えることができる(鉄骨造の場合は結露の恐れあり、コンクリート造は使用できない)。現在は筋交いで建物を補強するケースが多く、壁の中に筋交いがあると断熱性能が落ちてしまう(木材は断熱材の2.5倍以上熱を通す)。

断熱材には『繊維系断熱材』と『発泡プラスチック系断熱材』があります。建築中の我が家の壁に詰められていた『アクリアネクスト」(旭ファイバーグラス社)はJIS規格(JIS A 6930)で一定以上の防湿性を満たした高性能グラスウール(繊維系断熱材)です。従来のグラスウールに比べてフィルムの耳幅が広いので施工しやすいと現場に人気の商品のようです。

グラスウール(繊維系)断熱材のメリット・デメリット
〇 プラスチック系断熱材よりも安価
〇 原料が不燃性のガラスと砂のため耐火性が高い
〇 メンテナンスフリー
〇 吸音性がある
〇 シロアリの被害を受けにくい
× 吸湿措置が必要
× 脱落や気密に注意した施工が必要 

発泡プラスチック系断熱材のメリット・デメリット
〇 断熱性能が高い(熱伝導率:0.028W/m・K)
〇 吸湿しにくい
〇 カッターでカットできるなど施工性が良い
× 繊維系断熱材より高い
× 時間の経過による性能低下が大きい

アクリアネクストは断熱性能(比重)が14Kとなっています(機能は16Kと同等、熱伝導率:0.038W/m・K)。またシックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドの放散特性もJIS規格(JIS A 9521)F☆☆☆☆(ホルムアルデヒドの放散が最も少ない)の条件を満たしています。

【参考/出典】
● ウォーターガード遮熱タイプ(商品情報)/ケイミュー株式会社
  http://www.kmew.co.jp/shouhin/siding/waterguard/
● アクリアネクスト(商品情報)/旭ファイバーグラス株式会社
  https://www.afgc.co.jp/business/housing/residential/acn.shtml
● 住まいの断熱材の比較と種類
  http://www.towntv.co.jp/2009/11/post-28.php
【関連記事】
●  (2016.10.26)
●  (2016.10.31)
●  (2016.11.1)
【目次記事】

スポンサードリンク

0
アバター

takka

シェアする

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください