高齢者の交通事故をまねく「まだ若い!」

高齢者ドライバーの事故が相次いでいます(”高齢者”ドライバーというと「75歳以上」となるようです)。しかし実家の母に「運転に気をつけてね」と言っても「大丈夫よ」と軽くあしらわれて、そのたびに「根拠は」とカチンときています。このような親を持つ子どもは多いのではないでしょうか?

高齢化社会で運転者の中の高齢者割合が高いため「事故を起こすのは高齢者ドライバーが多い」という意見は公平さが足りないですが、「アクセルとブレーキの踏み間違える」、「認知症でも運転している」となると同じ道路を利用する者として「怖い」と思ってしまいます。

高齢者の自動車免許の返納率は2.5%だそうです(免許所有者は480万人)。「どうしても車が必要な所だから」と言う高齢者も多く気持ちも解かりますが、自分が危険な運転をしている/する可能性を考えて人や車の往来が少ない時間・少ない道を運転するなど工夫することも必要だと思います。


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”安全”の基本はKY(危険予知)

自動車の運転は免許制であり、自動車運転の安全は免許を持つものがルールに則って行動しているという相互の信頼によって成り立っています。しかしドライバーの高齢化によりこの安全性が脅かされています。

日本は法治国家でありルールに則って行動するから社会の安全が保たれるのです。「赤信号だけど停まらないかもしれない」「突然歩道に突っ込んでくるかもしれない」と怖れる必要があることは問題です。

高齢ドライバーによる事故原因

高齢ドライバーとは一般的に75歳以上のドライバーを指します。高齢ドライバーの事故原因として特徴的なのがアクセルとブレーキを踏み間違えるなどの「運転操作不適」が15.8%と多いことです(高齢者以外の場合は7.5%)。

高齢ドライバーによる死亡事故の主な原因
 運転操作不適 15.8 %(高齢者以外 7.5%)
● 漫然運転    14.7%(高齢者以外 18.6%)
● 安全不確認   10.1%(高齢者以外 9.5%)
● 脇見運転      9.0%(高齢者以外 16.2%)
● 一時不停止    7.5%

警視庁によると重大事故につながる高速道路での逆走は7割以上が高齢ドライバーのようです(平成22年8月~平成24年9月の2年間、現在ではもっと増えている可能性大)。先日深谷市郊外の花植木流通センターも構内は一方通行でしたが平然と逆走してくる車がいました(花植木流通センターに関する詳細記事)。逆走は事故につながるのに、こっちだと思い込んだら道を疑わないというか…ちゃんと確認していないんですよね。

高齢ドライバーは経験則で事故を起こす

高齢者ドライバーの自信
高齢者ドライバーの2人に1人が過剰な自信家

ある番組の調査において「あなたは事故を回避する自信があるか」的な質問をしたところ、60代後半から「事故を回避する自信がある」と回答している人が増えています(70代後半では2人に1人が”自信あり”)。

実際に科学的に測定すると高齢者は危険を認識してから回避するまでの時間が若者に比べて平均で0.7秒も遅いという結果が出ています。30km/hで走行している場合0.7秒間で約6メートル進むことになるので、反応速度の衰えは事故を起こしかねないのです。

それなのに高齢者ドライバーが”事故を回避する自信がある”と回答しているのは経験則によるものだと考えられます。「自分は重大な事故を起こしたことがない」という過去の経験が、過信ともとれる自己評価につながっていると考えられるのです。

老年の悲劇は老いているところではない

老年の悲劇は老いているところにはなく まだ若いと思うところにある

「ドリアン・グレイの肖像」や「サロメ」などを書いたイギリスの作家オスカー・ワイルドの名言の1つです。お年寄りが「未だ若い」と思うことは本人にとって悲劇であり、周囲に危険を招くのです。

人の身体は10代後半~20代前半をピークにして衰えていきます。これは避けられない事実であり、判断力は劣っていなくても判断して行動するまでの速度は落ちてきているのです。

まずは「自分が事故を起こすかもしれない」と認識することが大切です。そうすることで事故を起こさないための工夫をすることになり、高齢ドライバーの事故率が減るのです。

【参考/出典】
● どうしたら防げるの?高齢者の交通事故/政府広報オンライン
  http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201306/1.html
● 運転し続けたい ~高齢ドライバー事故の対策最前線~/クローズアップ現代
  http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3527/1.html
【関連記事】
●  (2016.11.12)

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takka

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