「七十二候」では1年を72の季節に分ける

今年は市街地の紅葉がとてもきれいです。先日キレイに紅葉する条件を調べたので、日当たりの良い水辺の公園に紅葉狩りに行ってきました(キレイに紅葉する条件に関する詳細記事)。
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若泉運動公園(埼玉県本庄市)の川沿いを東に行ったところ photo by tuduri

木々が赤黄に染まる風景はキレイなのですが、秋や夕暮れ時は昔が懐かしく思うときです。映画「ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 [DVD] [DVD]」も夕陽に染まる昭和の懐かしい風景を楽しめます。他にも夕暮れに染まる中で過去に囚われるシーンは映画「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [DVD] [DVD]」にもあります。

紅葉を見ながら過去を懐かしむのは平安時代の人も同じようで万葉集にも紅葉・紅葉狩りをテーマにした歌がたくさんあります。今日は紅葉と季節(季節感)について紹介します。

▽黄葉を詠った歌は巻8・巻10に集中している

万葉集全解〈3〉巻第七、巻第八、巻第九
筑摩書房
2009-07

▽季節を細かく分けると七十二候になる



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暦の上では”冬”の11月も細かく6つに区分される

今は紅葉(こうよう・もみじ)というと”紅”を使いますが、万葉集の中では多くが「黄葉」と書かれています。万葉集でも黄葉を詠った歌は100以上あるそうですが、今はもうない人(傍にいない人、亡くなった人)を懐かしむ歌や去りゆく時を惜しむ歌が目立ちます。

日本の季節は春・夏・秋・冬の『四季』が一般的ですが、節分や冬至・夏至のように今でも生活の中に入り込んでいる『二十四節気』、さらに二十四節気を3つに分けた『七十二候』があります。小さな子どもには季節感を衣食住からも感じて欲しいと思い、我が家も”旬”を大切にして季節感のある生活を送るように心がけています。
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諸事情によりパジャマ姿で落ち葉を踏み荒らす娘 photo by tuduri

二十四節気は太陰暦のズレを修正する手法

太陰暦では季節がズレてしまうことから、中国では戦国時代に春夏秋冬の4等区分にするために新たな区分手法が考案されました(1年を12の中気と12の節気に分けて、それぞれに季節を表す名前をつけている)。二十四節気の始まり(起点)は3月20日前後の春分点(春分の日)です。

二十四節気の名称は中国の気候に合わせてたものも多いので、日本の気候や文化に合わないものもところどころ見られます。

春に分類される二十四節気(旧暦1月~3月)
● 立春
● 雨水…空から降るものが雪から雨に変わる頃
● 啓蟄(けいちつ)…冬籠りをしていた虫が這い出す頃
● 春分
● 清明…万物が清々しく明るく美しい頃
● 穀雨…田畑の準備が整うに合わせて春の雨が降る頃

夏に分類される二十四節気(旧暦4月~6月)
● 立夏
● 小満…万物が成長して一定の大きさに達して来るころ
● 芒種(ぼうしゅ)…稲などノギを持った植物の種をまく頃
● 夏至
● 小暑…梅雨明けが近づき暑さが本格的になるころ
● 大暑…快晴が続き気温が上がり続ける頃

秋に分類される二十四節気(旧暦7月~9月)
● 立秋
● 処暑…暑さが峠を越えて後退し始める頃
● 白露…大気が冷えて来て露ができ始める頃
● 秋分
● 寒露…露が冷気によって凍りそうになる頃
● 霜降…露が冷気によって霜になって降り始める頃

冬に分類される二十四節気(旧暦10月~12月)
● 立冬
● 小雪…わずかながら雪が降り始める頃
● 大雪…雪が激しく降り始める頃
● 冬至
● 小寒…暦の上で最も寒さが厳しくなる時期の前半
● 大寒…暦の上で最も寒さが厳しくなる時期の後半

七十二候では食べ物や花の旬が分かる

2016年は11月7日に『立冬』となったため、11月22日に小雪が始まるまでの今は『立冬』になります。各二十四節気は初候、次候、末候で三区分されます。二十四節気は約15日間あるので、各候は約5日間になります。

立冬の期間の七十二候
● 初候…山茶始開(山茶花が咲き始める)
● 次候…地始凍(大地が凍り始める)
● 末候…金盞花(水仙の花が咲く)

七十二候によると立冬の始めに山茶花(サザンカ)が咲き始めるとあります。先週から所々で山茶花の花が咲いているのを見かけます。チャドクガのことを知ったため今年はやけに目に入ります(チャドクガに関する詳細記事)。
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立冬直前の山茶花(サザンカ)は未だ蕾 photo by tuduri

小雪の期間の七十二候
● 初候…虹蔵不見(虹を見なくなる)
● 次候…朔風払葉(北風が木の葉を払う)
● 末候…橘始黄(橘の実が黄色くなり始める)

大雪の期間の七十二候
● 初候…閉塞成冬(天地の気が塞がり冬になる)
● 次候…熊蟄穴(熊が冬眠のために穴に入る)
● 末候…鮭魚群(鮭が群がり川を上る)

このあと水仙の花が咲いたり、橘の実が黄色くなり始めたりとするようですね。大雪の末には鮭が旬になるようです。娘はイクラが好きだと最近知ったので、イクラ丼でも作ってあげようかなと思っています。宮城県は今ごろ『はらこ飯』が旬ですね(2016年から10月8日は”はらこ飯の日”になったそうです)。

【参考/出典】
● たのしい万葉集:黄葉(もみち)を詠んだ歌
  http://www6.airnet.ne.jp/manyo/main/nature/momiji.html
【関連記事】
●  (2016.11.4)
●  (2016.11.12)

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