ブロック塀倒壊で女児死亡、危険性を再確認

6月18日7時58分に大阪北部にある高槻市を震源とした震度6弱の地震が発生しました。

大阪を震源にした地震は観測史上初めてで(約400年前の戦国時代に大きな地震が起きたという記録あり)、地震の発生確率は0.1%と「起きる方がおかしい」という場所での地震でした。震源地と拡大範囲から有馬-高槻断層帯(’95年の阪神大震災は六甲-淡路島断層帯)が影響しているという見立てです。
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「日本のどこでも地震が起きる」と思って事前の対策をしておくことが大切。

・今回強く揺れた場所は今後1週間強い揺れに注意すること
・今後まとまった雨が降る予定なので地盤の緩み(土砂災害)に注意すること

今回の地震で倒れてきた塀(ブロック塀)の下敷きになって9歳の女の子が心肺停止、病院に搬送されたのちに死亡が確認されました(死因は全身骨折による失血死で即死)。「大阪 高槻 9歳の子どもが心肺停止の状態」(NHK NEWS WEB) ※2時間後に亡くなったと報じられる

・倒れてきたのは小学校のプールの外壁
・女の子は通学の途中

”ブロック塀の危険性”については東日本大震災のときから注目されてブロック塀には高さ制限がつきましたが、今回倒れたブロック塀は道路から約2メートル上にあるプール施設を基底に作ったため、道路から見ると約3.5メートルもの高さであったようです。ブロック塀の安全性については「」「」を読んでください。

今回被害があったブロック塀
・ブロック塀は通学路から約3.5メートルの高さがある
・ブロック塀は約40メートルに渡って道路側に倒れていた
ブロック塀の脇のグリーンベルトを通るように学校が指導していた

リスク管理で考えると十分危険だと考えられる場所ですが、地元の住民や学校から危険性の指摘や改善要望はなかったようです。
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間もなく高槻市は崩壊したブロック塀が建築基準法違反であることを認める(高さが2.2メートル以上、控え壁を設けていなかった、この2点が違法)

通学中の児童が下敷きになる可能性があるブロック塀は全国的に珍しいものでは決してなく、我が家の近所の通学路にもたくさんあります。ガードレールがあって逃げられない歩道もあります。
ブロック塀とガードレールの間にある歩道
文部科学省は全国の小中学校に補助金を出し、震度6強の地震に耐えうる耐震化の工事を進めてきました。その結果、全国の小中学校の耐震化率は約99%と着実に進んでいます。

但し、補助金がでるのは校舎や体育館の耐震化工事で、ブロック塀やフェンスは対象外です。ブロック塀の耐震基準については文科省は具体的に示しておらず、各教育委員会任せなのが実情です。

また文科省は通学路の危険な箇所を示した安全マップの作成を全学校に通達していますが、現時点で作成している学校は全体の約42%です。地震や津波などの災害を想定した安全マップにいたっては全体の約25%しか作成されていないようです。

参考:倒壊のブロック塀 「通学路から非常に高く危険」(NHK NEWS WEB)

【了】

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takka

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