日陰の特性を知って楽しむ『シェードガーデニング』はイングリッシュガーデンの基礎中の基礎


北側斜線制限により建物の北側に幅1.8mの日陰スペースができました。

日陰といっても4つの種類があり、ここの日陰スペースはライトシェード(建物や壁でできる、空が遮られていない日陰)になります。

朝陽により午前中の1、2時間は陽のあたるパーシャルシェード(太陽の動きによって時間で移動する日陰)でもあります。

南の庭で子どもが遊べるように南側を広めにとって建物を設置しましたが、隣の家にも塀がありやはり日陰があります。基本的に日本では南側が道路等でない限り庭(の一部)が日陰になることは多いです。

”日陰は庭に不向き(=植物が育てられない)”というイメージがありましたが、先日読んだシェードガーデニングに関する本を見ると日陰でもかなり多種類の植物を育てることができるようです。

今回はシェードガーデニングについてまとめてみました。参考書籍は奥峰子さん著の「日陰の庭のシェードガーデニング」(文化出版局)とポール・スミザーさん著の「日陰でよかった!ポール・スミザーのシェードガーデン」です。

”シェード”とは「日陰」という意味です。陽が当たらない場所(=日陰)は植物が育たないイメージがありますが、耐陰性のある植物は意外と多い上に、日陰は植物にとって優しい・生育しやすい環境でもあります。

・極端な温度変化がない
・土の湿度が適度に保たれる
・水やりの回数が少なくて楽
・日光に弱い種類を育てられる
・春の遅霜の被害を回避できる
・ダニやアブラムシがほとんどつかない

森や林に自生する植物は日光に弱いものも多く(日陰を好む)、これはガーデニング全般に言えることですが植物の特性を活かせば日陰でも日向でも上手な庭作りが可能です。

『日陰』といっても4つのパターンがある

陰は1日の時間帯や季節など様々な環境条件で違いや変化があります。日陰だと思っているその場所がどのくらい・どのような質の日光を受けるのか正しく理解しなくてはいけません。

そのためシェードガーデニングでは日陰を4つに分類しています(我が家の北の庭のように2つの日陰の性質が混じる場合も普通にあります)。

【ライトシェード】
建物や塀などでできる日陰。屋根や樹などで空は遮られていない。

【ダップルシェード】
落葉樹の根元など木漏れ日のあたる日陰。

【パーシャルシェード】
太陽の動きにより、1日の中で陰の部分が移動する日陰(季節による変化もあり)。

【ディープシェード】
高い建物の間や常緑樹の根元など1日中陰になる日陰。

ライトシェードとダップルシェードは植物を育てやすい日陰です。あまり耐陰性にこだわる必要はありませんが、陽当たりを好む植物を選定すると日の当たる場所に向けて徒長してしまいます。

ディープシェードは耐陰性のある植物ではなく、日陰を好む植物を選びましょう(林床もしくは窪地で自生する植物)。またこのような植物は湿度を好む傾向があるので、雨があたるように建物や樹から45cmほど離して植えましょう。

シェードガーデニングは植物を植える前の準備が大切

日向でのガーデニングと同じように除草と土づくりが大切です。

排水性の悪い粘土質の土の場合、有機腐植質(たい肥や腐葉土など)を混ぜて改善します。有機腐植質は栄養があり、保水性にも富んでいます。土づくりをした後は植え込みまで時間をおき土の状態が落ち着くのをまちましょう。

また少しでも陽光が当たるように周辺の壁を白やパステルカラーといった明るい色で塗ります。土が硬くなるのを防ぐために、レンガや石を使って歩く場所を事前に作っておくことも大切です。

暗い印象になりやすい庭には明るい植物を選ぶ

土が凍っていたり極端な乾燥状態でなければシェードガーデニングといっても普通の植栽で良いです(季節や植え方など)。

地植えする場合はポットや鉢の2倍の広さで1.5倍の深さの穴を掘り、根を解して植えます。シェードガーデニングの場合は水やりは控えめで良いのですが、植えつけた後は根が落ち着くまで小まめな水やりが必要です。

また”日陰の庭を明るくしたいから”とシェードガーデニングすることが多いです。

そのためシェードガーデニングでは斑入りの葉の植物が人気です。斑入りの葉は日陰のハイライトになりますが、一方で植物によっては日光が足りないと斑が消えてしまうこともあります。

【おすすめの植物】
・ シュウメイギク
・ シキザキベコニア
・ キボウシ(キボウシ類)
・ インパチェンス
・ シクラメン ヘデリフォリウム

【おすすめの灌木】
・ アオキ
・ ソヨゴ
・ ツバキ(椿)
チャドクガが集まるためツバキはオススメから削除しました

グランドカバー向きの植物もシェードガーデニング向きの植物です。

シェードガーデニング向きの植物の花は黄色、白、クリーム色、淡いピンク色、紫色、爽やかな青色など太陽の直射日光じゃない方がキレイに見える色が多いです。花つきが疎らな場合はトマト用などカリウムが多い肥料を与えましょう。

日陰の庭はカタツムリ・ナメクジの被害が多くなる

通常のガーデニングと同じように除草と花がら摘みは定期的に行い、小まめに害虫と病気のチェックをします。シェードガーデニングの場合はダニやアブラムシは発生しにくいですが、カタツムリやナメクジの被害が比較的多くなります。

肥料はトマト用などカリウムの多い肥料や緩効性のバランスの良い肥料を早春(春先)に与えます。植物の根が傷まないように肥料の量・濃度には注意しましょう。乾燥しがちな土の場合は5~10cmの厚みでバーク(樹皮)、ウッドチップ、砂利を植物の間に敷き詰めます。

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takka

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