通勤途中の事故は労災だったりなかったり

「8月の東京は18日間連続雨」と昨日のニュースで言っていました。昨日は8月18日、つまり”毎日雨が降っている”ということになり、あと数日続けて雨が降れば記録更新のようです

こんなどんより天気が続く関東においてバイクに乗りたくて堪らない旦那は毎日曇る空を睨みつけていますそして今日、”雨の降っていない”朝であり、天気予報によると久し振りに”雨の降らなさそうな1日”だったのでバイクで出かけて行きました初めて会社にバイク通勤です(休日出勤、ありがとう)。

ウキウキと会社に向かう旦那…あまり見られない後姿に私は苦笑いです。会社で「バイクで来たの?スゴイね」と言わるであろう未来を夢見ているのでしょう私としては無事に通勤すれば良し、休日出勤など”いつもと違うこと”をすると事故にあったりするじゃないですか

交通事故と労災といえば先日のりかえたPRESIDENT WOMANの法律相談コーナーに「通勤途中の事故が労災認定されなかった」という投稿がありました(「」)。いつもと違う通勤手段での事故でも労災認定されるの?」と思ったので調べてみました。

10年以上会社員をしていましたが、意外とこういうことって知らなかったりするんですよね…「知識は身を助ける」ということで、会社勤めの方やそのご家族の参考になると嬉しいです。

広告

普段と違う通勤手段でも労災認定される

基本的には普段と通勤方法が違っていても「住居と就業の場所との間を、合理的な経路及び方法により往復」していれば通勤災害の対象、労災認定されるそうです(労災法7条2項。行政書士/社会保険労務士「市川事務所」のHPによる情報)。

労災認定されるか・されないかは「”合理的な方法”であるか・ないか」によります。合理的な方法は1つではなく複数あることが通達(昭和48・11・22基発第644号)に示されています。

”合理的”みなされる通勤方法
● 鉄道・バス等の公共交通機関を利用する
● 自動車・自転車等を本来の用法に従って使用する
  (無免許運転・飲酒運転はみなされない)
● 徒歩

”合理的”みなされる通勤経路
● 乗車定期券に表示されている経路
● 会社に届け出て承認されている経路
● 工事や事故等により変更や迂回を指示された場合の経路
  (工事や事故等による渋滞の回避ルートはみなされない)

寄り道すると労災認定されないことも

通勤とはあくまでも「住居と就業の場所との間」を指します。そのため通勤とは関係がないことのために合理的な通勤経路を外れた場合は労災認定されません(”通勤”とみなされない)。例え通勤経路に戻っても通勤とはみなされません(労災法第7条3項。「AllAboutビジネス・学習」による情報
  ↑
「”ついで”ってことがあるでしょ」と思うのは当然で、「日常生活上の必要な行為であって、厚生労働省令のものをやむを得ない事由により行うための最小限度のものである場合は」通勤とみなすという補足(但書)があります。曖昧な表現なのでここは主張次第となるのでしょうか

同記事の執筆者である元榮 太一郎氏によると次のような寄り道は通勤とみなされる可能性が高いそうです。

● スーパーやコンビニ等に立ち寄って日用品を購入する
● 病院によって診療を受ける

働くパパ・ママにとって気になるのは保育園・幼稚園への送り迎えです。これについては「日本の人事部」というHP上で専門家が回答していました。保育所への送迎に関しては通勤にみなされるようです。
  ↑
現在日本の企業は積極的な”女性の活用”や”育児支援”を求められているので、子どもの送り迎えが常の場合は新たに保育園・幼稚園を経由した通勤経路を届け出てた方が通勤経路が支給されるようです(※)。
※但し通勤手当の支給内容は個々の会社で定められているので通勤経路と認められない場合もあります(労災認定とは別!)

通勤途中で事故を起こしてしまったら

実際に通勤途中に事故を起こしてしまった場合、労災保険を適用するためにはどんな対応をすればよいのでしょうか。幸い私は労災に遭ったことがないのでインターネットを頼ります(「交通事故 弁護士相談Cafe」を参考にしました)。

事故を起こしてしまったら【自動車事故の場合】

1.車を停車させて警察を呼ぶ
  ・ 警察を呼ばないと法律違反になる
  ・ 示談にはしない(後に問題となる可能性が高い)
2.会社に報告する
  ・ 上司だけでなく経理または総務の担当者にも報告
———————————————–事故当日はここまで
3.管轄の労働基準監督署に労災申請する
  ・ 労基署に連絡して必要書類を提出する
  ・ 会社が当然に申請してくれることはない
    (会社が良い顔をしないこともあるけれど遠慮しない

  ↑
会社にとって労災はとかく面倒なものです。例え個人が起こした交通事故であれ”労災”になると会社は所定の手続き(対策)をしなくてはならないからです。実際に「労災の申請に嫌な顔をされた」と聞いたことがあり(結構多い)、実は労災認定の一番の敵は会社なのだと思ったことがあります。でも労災は働く会社員の権利であり、利用するメリットも大きいので決して遠慮してはいけません。堂々と労災の申請をしましょう!

労災認定されるとメリットが大きい

労災保険の適用が認められるとあなたにとって大きなメリットがあります(「交通事故 弁護士相談Cafe」を参考にしました)。通常メリットがあるとデメリットもありますが、労災に関しては特にデメリットはありません(会社の冷たい対応くらい?)

メリット1 治療費の負担金額がない

交通事故後の通院治療費の支払いに健康保険を利用すると通常のケースでは本人3割の負担が必要です。しかし労災保険を利用すると自己負担額は0円です。

 ・ 費用負担がないので十分な治療を受けることができる
 ・ 後遺障害等級認定などの手続きもとりやすくなる

メリット2 自賠責保険からの受取金額が増える

労災保険を利用しない場合、交通事故後の通院治療費・入通院慰謝料等は自賠責保険から支払われます。自賠責保険の傷害事故の限度額は120万円なので、治療費がかさむとすぐに限度額になります。通院治療期間が長引くと相手の任意保険会社も治療費の支払いを打ち切ることがあります。

 ・ 労災保険を利用すると自賠責保険から支払われる金額が増える
  (治療費の自己担額が0円になれば自賠責保険の枠を使わないため)
 ・ 治療費の支払いが打ち切られることがない

メリット3 事故相手が無保険でも安心

無保険は違法ですがそれは相手の問題で、事故相手が無保険の場合はあなたの治療費等の支払いに保険を使うことができません(政府保障事業の利用は可)。事故相手が無保険だとあなたは大きな負担を強いられることになります(相手が超金持ちなど例外もあるでしょうが)。

 ・ 労災保険を利用すれば相手方が無保険でも治療費の全額支給を受けられる

スポンサードリンク

0

takka

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。